アニメブーム時の公式ファンクラブ事情③
- 2015/05/23
- 08:45
■アニメブーム以前 その2
『ディズニー・ジャーナル』には新作映画情報やスタッフの紹介、そして、国内のディズニーファンによる誌上座談会などが掲載されていました。
読者投稿欄も活発で、当時、周囲にもアニメーションが好きな同好の志はあまりいなく、少しでもアニメーションの情報が欲しかったファンには、得難い存在だったでしょう。
後にプロになられる若き時代の方々のお名前も、読者欄では見る事ができます。森卓也さんや岡田恵美子さんの投稿。そして月岡貞夫さん、石ノ森章太郎さん、坂本雄作さん、鈴木伸一さん、坂本三郎さんたちの若き時代の投稿イラストも掲載されていました。
この「ディズニークラブ」の運営は、発足から3年後の1954年(昭和29年)日本RKOラヂオ映画から大映洋画部に移管されました。
その後、『ディズニー・ジャーナル』にはディズニープロの製作した新作実写映画の記事も、取り上げられるようになりました。アニメの情報を期待していたファンからすれば、そんな実写映画よりもアニメーションをと、もどかしく感じられたかもしれません。
やがてディズニー作品の配給権が、1960年(昭和35年)4月より大映から日本RKOラヂオ映画に移管されます。それに伴い、RKO側に「ディズニー・クラブ」の運営を受け継ぐ意思がないことから、解散が決定したようです。
「さよなら号」と題された20号の巻頭には、「ディズニークラブ8年間の歩み 解散に当たって」という、ディズニー・クラブ本部からのメッセージが掲載されました。
会費は当時月20円だったのですが、それでも運営費が足りず大映本社から二十数万円の補助を出してもらっていたそうです。しかもそれでも会の維持は厳しく、会報表四の広告料として毎回2、3万円も大映からもらっていたというのです。配給会社としては、そんな発送や会報の編集など手間ばかりがかかる、赤字の会を引き継ぎたくなかったことは分かります。
「ディズニー・クラブ」の会報である『ディズニー・ジャーナル』は、8年間のうちに不定期ながら20号まで刊行されました。
当初は判型は定まっていなかったようですが、後期はA5判サイズに落ち着きました。
会報のこのサイズを受け継いだのが、それから4年後の1964年(昭和39年)発足した、当時最大となるアニメファンクラブでした。(つづく)

『ディズニー・ジャーナル』後期A5判になったもの
右下が最終号となった20号です
『ディズニー・ジャーナル』には新作映画情報やスタッフの紹介、そして、国内のディズニーファンによる誌上座談会などが掲載されていました。
読者投稿欄も活発で、当時、周囲にもアニメーションが好きな同好の志はあまりいなく、少しでもアニメーションの情報が欲しかったファンには、得難い存在だったでしょう。
後にプロになられる若き時代の方々のお名前も、読者欄では見る事ができます。森卓也さんや岡田恵美子さんの投稿。そして月岡貞夫さん、石ノ森章太郎さん、坂本雄作さん、鈴木伸一さん、坂本三郎さんたちの若き時代の投稿イラストも掲載されていました。
この「ディズニークラブ」の運営は、発足から3年後の1954年(昭和29年)日本RKOラヂオ映画から大映洋画部に移管されました。
その後、『ディズニー・ジャーナル』にはディズニープロの製作した新作実写映画の記事も、取り上げられるようになりました。アニメの情報を期待していたファンからすれば、そんな実写映画よりもアニメーションをと、もどかしく感じられたかもしれません。
やがてディズニー作品の配給権が、1960年(昭和35年)4月より大映から日本RKOラヂオ映画に移管されます。それに伴い、RKO側に「ディズニー・クラブ」の運営を受け継ぐ意思がないことから、解散が決定したようです。
「さよなら号」と題された20号の巻頭には、「ディズニークラブ8年間の歩み 解散に当たって」という、ディズニー・クラブ本部からのメッセージが掲載されました。
会費は当時月20円だったのですが、それでも運営費が足りず大映本社から二十数万円の補助を出してもらっていたそうです。しかもそれでも会の維持は厳しく、会報表四の広告料として毎回2、3万円も大映からもらっていたというのです。配給会社としては、そんな発送や会報の編集など手間ばかりがかかる、赤字の会を引き継ぎたくなかったことは分かります。
「ディズニー・クラブ」の会報である『ディズニー・ジャーナル』は、8年間のうちに不定期ながら20号まで刊行されました。
当初は判型は定まっていなかったようですが、後期はA5判サイズに落ち着きました。
会報のこのサイズを受け継いだのが、それから4年後の1964年(昭和39年)発足した、当時最大となるアニメファンクラブでした。(つづく)

『ディズニー・ジャーナル』後期A5判になったもの
右下が最終号となった20号です
- 関連記事
-
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑤
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情④
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情③
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情②
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情①
- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:公式ファンクラブ事情
- CM:0
- TB:0