アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑦
- 2015/06/06
- 07:51
■「東映アニメーション・ファンクラブ」その1
1970年代のアニメブーム以前にも、公式ファンクラブとして虫プロの『鉄腕アトムクラブ』が存在しました。
この会報は、ボリュームや内容から言っても雑誌と言ってもいいくらいのものでした。それ故、後に『COM』というマンガ誌に発展解消したのも当然だったのかもしれません。虫プロもその後、一度倒産することになり、『鉄腕アトムクラブ』から形を変えたマンガ誌『COM』も発行元の倒産で休刊してしまいます。
虫プロが倒産を迎える時期に、その撮影部が撮影を請けていた作品が『宇宙戦艦ヤマト』だったということにも、不思議な縁を感じます。虫プロの『鉄腕アトム』のスタートで始まった国産テレビアニメのムーブメントのバトンを、『ヤマト』が受け継いだような流れになっていたのでしょうか。
『宇宙戦艦ヤマト』が劇場版公開された、1977年(昭和52年)前後から盛り上がってきたアニメブーム。この時期、製作プロダクション主導の公式ファンクラブでいち早く活動を始めたのは、東映動画の「東映アニメーション・ファンクラブ」でした。1977年7月25日に発足しています。
その活動としては、スチールやシナリオ、ポスターなど作品資料の販売や、かつての作品のフィルム上映などでした。
それまでは存在しなかったアニメのグッズが、製作会社の東映動画によって次々開発され、発売されていったのです。根強い人気の『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『レインボー戦隊ロビン』、『サイボーグ009』から、当時の新作『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『惑星ロボ ダンガードA』まで、様々な商品が出てきたことは、ファンにとってうれしいことでした。
また、毎週日曜に行われたスタジオ内での上映会は大きなものでした。まだ家庭用ビデオデッキなど普及していない時代でしたから、長編名作の『ホルスの大冒険』や『長靴をはいた猫』、『わんぱく王子の大蛇退治』や、もうテレビでは再放送されない白黒作品のテレビアニメ『サイボーグ009』や『レインボー戦隊ロビン』などを、観せてくれたのはとてもありがたいことでした。
この当時、朝早起きしてスタジオのある大泉学園に向かったファンも多かったのです。(つづく)

『Toei Animation Studio News』
左は定期刊前の1978年発行『ファンクラブニュース』 会員数40000人突破のニュースが載ってます
右は、1979年1月発行の第1号 劇場版『龍の子太郎』の話題がトップでした
1970年代のアニメブーム以前にも、公式ファンクラブとして虫プロの『鉄腕アトムクラブ』が存在しました。
この会報は、ボリュームや内容から言っても雑誌と言ってもいいくらいのものでした。それ故、後に『COM』というマンガ誌に発展解消したのも当然だったのかもしれません。虫プロもその後、一度倒産することになり、『鉄腕アトムクラブ』から形を変えたマンガ誌『COM』も発行元の倒産で休刊してしまいます。
虫プロが倒産を迎える時期に、その撮影部が撮影を請けていた作品が『宇宙戦艦ヤマト』だったということにも、不思議な縁を感じます。虫プロの『鉄腕アトム』のスタートで始まった国産テレビアニメのムーブメントのバトンを、『ヤマト』が受け継いだような流れになっていたのでしょうか。
『宇宙戦艦ヤマト』が劇場版公開された、1977年(昭和52年)前後から盛り上がってきたアニメブーム。この時期、製作プロダクション主導の公式ファンクラブでいち早く活動を始めたのは、東映動画の「東映アニメーション・ファンクラブ」でした。1977年7月25日に発足しています。
その活動としては、スチールやシナリオ、ポスターなど作品資料の販売や、かつての作品のフィルム上映などでした。
それまでは存在しなかったアニメのグッズが、製作会社の東映動画によって次々開発され、発売されていったのです。根強い人気の『太陽の王子 ホルスの大冒険』や『レインボー戦隊ロビン』、『サイボーグ009』から、当時の新作『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『惑星ロボ ダンガードA』まで、様々な商品が出てきたことは、ファンにとってうれしいことでした。
また、毎週日曜に行われたスタジオ内での上映会は大きなものでした。まだ家庭用ビデオデッキなど普及していない時代でしたから、長編名作の『ホルスの大冒険』や『長靴をはいた猫』、『わんぱく王子の大蛇退治』や、もうテレビでは再放送されない白黒作品のテレビアニメ『サイボーグ009』や『レインボー戦隊ロビン』などを、観せてくれたのはとてもありがたいことでした。
この当時、朝早起きしてスタジオのある大泉学園に向かったファンも多かったのです。(つづく)

『Toei Animation Studio News』
左は定期刊前の1978年発行『ファンクラブニュース』 会員数40000人突破のニュースが載ってます
右は、1979年1月発行の第1号 劇場版『龍の子太郎』の話題がトップでした
- 関連記事
-
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑨
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑧
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑦
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑥
- アニメブーム時の公式ファンクラブ事情⑤
- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:公式ファンクラブ事情
- CM:0
- TB:0