『メカニックデザイナー 大河原邦男展』
- 2015/09/30
- 06:40
8月8日から9月27日まで上野の森美術館で行われていた、『メカニックデザイナー 大河原邦男展』にようやく行ってきました。
上野には、国立西洋美術館や東京都立美術館などもあるのですが、それらの美術館の展示と堂々と肩を並べ大河原邦男さんの展覧会が行われたことが、なによりうれしいことです。
『科学忍者隊ガッチャマン』の頃より、コツコツとメカニックデザインの仕事を続けられ、現在も第一線で活躍中の大河原さんの功績がこういう形で認められたことは、アニメファンとしても誇らしく感じます。
私も、『ゴワッパー5ゴーダム』や、『ブロッカー軍団Ⅳマシーンブラスター』、『合身戦隊メカンダーロボ』、『宇宙魔神ダイケンゴー』、そして『機動戦士ガンダム』や『装甲騎兵ボトムズ』など、大河原さんが手掛けられたメカニックデザイン作品に魅了されてきました。
JR上野駅公園口から会場に訪れると、まず美術館の壁面に掲示された大きなロボットたちの線画に圧倒されます。しかもガンダムやレイズナー、ヤッターワンなどがいる中、ひときわ大きく目立ったのがゴーダムなのです。あまり陽の目をみる機会の少ないこの作品のファンとしては、まずうれしくなりました。
会場は、全館を使った4部構成になっており、第1章「メカニックデザイナーとしての黎明」、第2章「リアルロボット大フィーバー」、第3章「ヒーロー、コミック、そしてリアル」、第4章「21世紀、永遠のスタンダードへ」と、大河原さんのこれまでの歩みに沿ってそれぞれの時期の作品の設定画や絵が展示されています。
やはり、昔からのアニメファンでしたら、第1章、第2章の展示が一番興奮したかもしれません。『ガッチャマン』や、『ゴワッパー5ゴーダム』、『マシーンブラスター』、『ダイケンゴー』などは、原版は失われてコピーの展示も多かったのですが、それでも初見の資料も多く、懐かしく見ることが出来ました。『ゴーダム』のゲストロボの設定など、青焼きコピーでしたが今回初めて見ました。
その後の第1章ではサンライズ作品『無敵鋼人ダイターン3』や『ガンダム』、『太陽の牙ダグラム』、『ボトムズ』や、『蒼き流星レイズナー』など、熱中して見ていた頃を思い出しました。
『最強ロボ ダイオージャ』の合体解説図は、シロウトでも分かりやすく丁寧に描かれており、大河原さんの律儀な性格が現れているようでした。もちろんタツノコプロのおなじみ『タイムボカンシリーズ』の展示も楽しめました。
第3章以降は2階に展示を移し、『太陽の勇者ファイバード』や『機動戦士Vガンダム』などの設定などが展示されていました。
4部構成の展示を順に見ていくことで、これまでの大河原さんのお仕事の歩みが分かりました。
今から35年ほど前、大河原さんたちが手掛けてこられたロボットアニメやSFアニメ作品は、あの時代から見た「来るべき未来」を描いていました。今回、大河原さんの絵を通じて、あの頃触れていた「懐かしき未来」世界に再会し、ちょっと少年時代の気分が甦った気もします。
今回の展示で、常に第一線で活躍され続ける、仕事師としての大河原さんの凄みと誠実な仕事ぶりを改めて感じることが出来る美術展でした。

『メカニックデザイナー大河原邦男展』公式図録
初見の設定も多く、資料性も高い本です。

上野の森美術館の壁面に設置されていた大きな看板。
大河原さんがデザインを手掛けてこられた、巨大ロボットたちの大きな姿が勇壮です。
彼らに混じって左端にはヤッターワンもいました。
上野には、国立西洋美術館や東京都立美術館などもあるのですが、それらの美術館の展示と堂々と肩を並べ大河原邦男さんの展覧会が行われたことが、なによりうれしいことです。
『科学忍者隊ガッチャマン』の頃より、コツコツとメカニックデザインの仕事を続けられ、現在も第一線で活躍中の大河原さんの功績がこういう形で認められたことは、アニメファンとしても誇らしく感じます。
私も、『ゴワッパー5ゴーダム』や、『ブロッカー軍団Ⅳマシーンブラスター』、『合身戦隊メカンダーロボ』、『宇宙魔神ダイケンゴー』、そして『機動戦士ガンダム』や『装甲騎兵ボトムズ』など、大河原さんが手掛けられたメカニックデザイン作品に魅了されてきました。
JR上野駅公園口から会場に訪れると、まず美術館の壁面に掲示された大きなロボットたちの線画に圧倒されます。しかもガンダムやレイズナー、ヤッターワンなどがいる中、ひときわ大きく目立ったのがゴーダムなのです。あまり陽の目をみる機会の少ないこの作品のファンとしては、まずうれしくなりました。
会場は、全館を使った4部構成になっており、第1章「メカニックデザイナーとしての黎明」、第2章「リアルロボット大フィーバー」、第3章「ヒーロー、コミック、そしてリアル」、第4章「21世紀、永遠のスタンダードへ」と、大河原さんのこれまでの歩みに沿ってそれぞれの時期の作品の設定画や絵が展示されています。
やはり、昔からのアニメファンでしたら、第1章、第2章の展示が一番興奮したかもしれません。『ガッチャマン』や、『ゴワッパー5ゴーダム』、『マシーンブラスター』、『ダイケンゴー』などは、原版は失われてコピーの展示も多かったのですが、それでも初見の資料も多く、懐かしく見ることが出来ました。『ゴーダム』のゲストロボの設定など、青焼きコピーでしたが今回初めて見ました。
その後の第1章ではサンライズ作品『無敵鋼人ダイターン3』や『ガンダム』、『太陽の牙ダグラム』、『ボトムズ』や、『蒼き流星レイズナー』など、熱中して見ていた頃を思い出しました。
『最強ロボ ダイオージャ』の合体解説図は、シロウトでも分かりやすく丁寧に描かれており、大河原さんの律儀な性格が現れているようでした。もちろんタツノコプロのおなじみ『タイムボカンシリーズ』の展示も楽しめました。
第3章以降は2階に展示を移し、『太陽の勇者ファイバード』や『機動戦士Vガンダム』などの設定などが展示されていました。
4部構成の展示を順に見ていくことで、これまでの大河原さんのお仕事の歩みが分かりました。
今から35年ほど前、大河原さんたちが手掛けてこられたロボットアニメやSFアニメ作品は、あの時代から見た「来るべき未来」を描いていました。今回、大河原さんの絵を通じて、あの頃触れていた「懐かしき未来」世界に再会し、ちょっと少年時代の気分が甦った気もします。
今回の展示で、常に第一線で活躍され続ける、仕事師としての大河原さんの凄みと誠実な仕事ぶりを改めて感じることが出来る美術展でした。

『メカニックデザイナー大河原邦男展』公式図録
初見の設定も多く、資料性も高い本です。

上野の森美術館の壁面に設置されていた大きな看板。
大河原さんがデザインを手掛けてこられた、巨大ロボットたちの大きな姿が勇壮です。
彼らに混じって左端にはヤッターワンもいました。
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