アニメコミックスの登場③
- 2015/10/17
- 09:38
■ 講談社アニメコミックス『銀河鉄道999』
講談社コミックスのアニメ版『銀河鉄道999』全4巻の登場は、当時衝撃的なことでした。まだまだビデオも一般には広まっておらず、もちろんインターネットなども無い時代です。
自分たちが魅了されたアニメのフィルムがそのままカラーで印刷され、コミックスとして読むことが出来るなんて夢のようでした。しかも、それが劇場公開とそんなに時間を空けずに出されたのです。
松本零士さんの原作マンガ自体にも当時ハマっていましたし、『ゲッターロボ』や『マグネロボ ガ・キーン』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』などを手掛けてこられたアニメーター小松原一男さんのキャラクターデザインと作画監督。そして、『キャプテンハーロック』や『母をたずねて三千里』の美術を手掛けた椋尾篁さんが美術監督だったのです。劇場公開前から『「アニメージュ』などに掲載される制作進行中の情報を楽しみにしていました。
当時のアニメブームで、一番人気があったのが松本零士さんでした。『宇宙戦艦ヤマト』と違い、純度100%の松本零士作品の劇場アニメ化ということも、人気の理由のひとつだったかもしれません。
この頃、通常の新書版のコミックスは300円台でしたが、このアニメコミックスはB6判オールカラーで一冊690円ととても高価でした。ですが、とにかく手に入れなくてはと購入し、ページを開いてますます魅了されました。
劇場版『銀河鉄道999』のアニメコミックス版は、フィルムと違い印刷物ですから動きこそ出せませんでしたが、各カットの絵が ほぼ全部といっていいくらい収録されていました。
小松原一男さんの格好良く雰囲気のあるキャラクターたちや、金田伊功さんたち各アニメーターの魅力的な作画。そして、椋尾さんたち美術スタッフが描いた深みのある背景美術をじっくりと見ることが出来たのです。しかも本として、自分の手元に置いて何度でも見返すことが出来たのですから、こんな幸せはありませんでした。
映画は決められた時間の中で味わうものですが、書籍となれば読む人のペースでじっくりと見ていけます。当時、野沢雅子さん、池田昌子さん、井上真樹夫さんたちの声を頭に浮かべながら、幾度となくページを開いていたことを思い出します。
子どもの頃から、好きなアニメの絵を手元に欲しい、と思っていました。それが、書籍となってほとんどのカットがコミックスとして印刷されたのです。アニメコミックスという媒体の魅力に、この時から虜になりました。
この講談社コミックスアニメ版『銀河鉄道999』の4冊は、この頃発売され始めたアニメ関連の様々な書籍の中でも、特に嬉しいものでした。(つづく)

講談社コミックスアニメ版『銀河鉄道999』 全4巻です。
購入してから35年以上経ちますが、思い出深い本です。
講談社コミックスのアニメ版『銀河鉄道999』全4巻の登場は、当時衝撃的なことでした。まだまだビデオも一般には広まっておらず、もちろんインターネットなども無い時代です。
自分たちが魅了されたアニメのフィルムがそのままカラーで印刷され、コミックスとして読むことが出来るなんて夢のようでした。しかも、それが劇場公開とそんなに時間を空けずに出されたのです。
松本零士さんの原作マンガ自体にも当時ハマっていましたし、『ゲッターロボ』や『マグネロボ ガ・キーン』、『宇宙海賊キャプテンハーロック』などを手掛けてこられたアニメーター小松原一男さんのキャラクターデザインと作画監督。そして、『キャプテンハーロック』や『母をたずねて三千里』の美術を手掛けた椋尾篁さんが美術監督だったのです。劇場公開前から『「アニメージュ』などに掲載される制作進行中の情報を楽しみにしていました。
当時のアニメブームで、一番人気があったのが松本零士さんでした。『宇宙戦艦ヤマト』と違い、純度100%の松本零士作品の劇場アニメ化ということも、人気の理由のひとつだったかもしれません。
この頃、通常の新書版のコミックスは300円台でしたが、このアニメコミックスはB6判オールカラーで一冊690円ととても高価でした。ですが、とにかく手に入れなくてはと購入し、ページを開いてますます魅了されました。
劇場版『銀河鉄道999』のアニメコミックス版は、フィルムと違い印刷物ですから動きこそ出せませんでしたが、各カットの絵が ほぼ全部といっていいくらい収録されていました。
小松原一男さんの格好良く雰囲気のあるキャラクターたちや、金田伊功さんたち各アニメーターの魅力的な作画。そして、椋尾さんたち美術スタッフが描いた深みのある背景美術をじっくりと見ることが出来たのです。しかも本として、自分の手元に置いて何度でも見返すことが出来たのですから、こんな幸せはありませんでした。
映画は決められた時間の中で味わうものですが、書籍となれば読む人のペースでじっくりと見ていけます。当時、野沢雅子さん、池田昌子さん、井上真樹夫さんたちの声を頭に浮かべながら、幾度となくページを開いていたことを思い出します。
子どもの頃から、好きなアニメの絵を手元に欲しい、と思っていました。それが、書籍となってほとんどのカットがコミックスとして印刷されたのです。アニメコミックスという媒体の魅力に、この時から虜になりました。
この講談社コミックスアニメ版『銀河鉄道999』の4冊は、この頃発売され始めたアニメ関連の様々な書籍の中でも、特に嬉しいものでした。(つづく)

講談社コミックスアニメ版『銀河鉄道999』 全4巻です。
購入してから35年以上経ちますが、思い出深い本です。
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- テーマ:懐かしいアニメ作品
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- カテゴリ:アニメコミックス
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