アニメコミックスの登場⑧
- 2015/11/07
- 08:34
■ アニメコミックスのルーツは 3
アニメコミックスのルーツを辿れば、米国のペーパーバック版〈FOTONOVEL〉のほかに、朝日ソノラマなどの出版社が出していたソノシートやアニメ絵本もそうでしょう。
幼年誌に掲載されていたアニメ作品のマンガも、そこに含まれるかもしれません。昔のテレビアニメのオープニングには、連載誌として『おともだち』や『たのしい幼稚園』などの誌名がよく出ていたことも覚えています。
元々ソノシートには、主題歌とともに声優さんたちが演じたドラマも録音されており、それを聴きながら楽しめるようにマンガ風に構成されたページがありました。
そんなソノシートのように、幼年誌もカラーで描かれた原稿や、セル画をコマ割りでページ構成したマンガや絵物語の連載が多かったのです。
これらの連載などは最初から、ネーム構成してそのコマに必要な絵を描いていったものですが、それを実際のアニメフィルムから焼いて構成したのがアニメコミックスとも考えらます。
余談ですが、TCJ(現・エイケン)で、『サザエさん』などの幼年誌の連載を描き下ろしていたのは、『ペリーヌ物語』や『トム・ソーヤーの冒険』でおなじみのキャラクターデザイナー、関修一さんでした。元TCJのプロデューサーだった鷺巣さんにお聞きしますと、『サザエさん』の前番組だった『カムイ外伝』のキャラクターデザインを手掛けた関さんは当時からとても上手かったので、版権イラストなども頼んでいたそうです。
タツノコプロでは、『ハクション大魔王』や『科学忍者隊ガッチャマン』など、幼年誌や学年誌マンガの構成を手掛けていたのが、当時出版部長であった天馬正人さんです。天馬さんがネーム構成やコマ割りをして、絵の担当者に発注していたそうです。この頃のまんが担当には、あや秀夫(当時・源田秀夫)さんや内山まもるさんなどもいました。
アニメコミックスが出る前は、ソノシートや絵本、セル画で構成されたマンガ作品もアニメと同じ絵柄が楽しめるアニメファンには貴重なアイテムのひとつでした。(つづく)

朝日ソノラマのソノシート
『ひみつのアッコちゃん』と『昆虫物語みなしごハッチ』
アニメコミックスのルーツを辿れば、米国のペーパーバック版〈FOTONOVEL〉のほかに、朝日ソノラマなどの出版社が出していたソノシートやアニメ絵本もそうでしょう。
幼年誌に掲載されていたアニメ作品のマンガも、そこに含まれるかもしれません。昔のテレビアニメのオープニングには、連載誌として『おともだち』や『たのしい幼稚園』などの誌名がよく出ていたことも覚えています。
元々ソノシートには、主題歌とともに声優さんたちが演じたドラマも録音されており、それを聴きながら楽しめるようにマンガ風に構成されたページがありました。
そんなソノシートのように、幼年誌もカラーで描かれた原稿や、セル画をコマ割りでページ構成したマンガや絵物語の連載が多かったのです。
これらの連載などは最初から、ネーム構成してそのコマに必要な絵を描いていったものですが、それを実際のアニメフィルムから焼いて構成したのがアニメコミックスとも考えらます。
余談ですが、TCJ(現・エイケン)で、『サザエさん』などの幼年誌の連載を描き下ろしていたのは、『ペリーヌ物語』や『トム・ソーヤーの冒険』でおなじみのキャラクターデザイナー、関修一さんでした。元TCJのプロデューサーだった鷺巣さんにお聞きしますと、『サザエさん』の前番組だった『カムイ外伝』のキャラクターデザインを手掛けた関さんは当時からとても上手かったので、版権イラストなども頼んでいたそうです。
タツノコプロでは、『ハクション大魔王』や『科学忍者隊ガッチャマン』など、幼年誌や学年誌マンガの構成を手掛けていたのが、当時出版部長であった天馬正人さんです。天馬さんがネーム構成やコマ割りをして、絵の担当者に発注していたそうです。この頃のまんが担当には、あや秀夫(当時・源田秀夫)さんや内山まもるさんなどもいました。
アニメコミックスが出る前は、ソノシートや絵本、セル画で構成されたマンガ作品もアニメと同じ絵柄が楽しめるアニメファンには貴重なアイテムのひとつでした。(つづく)

朝日ソノラマのソノシート
『ひみつのアッコちゃん』と『昆虫物語みなしごハッチ』
- 関連記事
-
- アニメコミックスの登場⑩
- アニメコミックスの登場⑨
- アニメコミックスの登場⑧
- アニメコミックスの登場⑦
- アニメコミックスの登場⑥
- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:アニメコミックス
- CM:0
- TB:0