はじめまして

　テレビアニメの魅力のとりこになって、もう何年でしょうか。

　家族に聞くと、どうやら生まれた頃から最初の『鉄腕アトム』は見ていたそうです。
その後、『ジャングル大帝』の可愛く凛々しいレオ、『悟空の大冒険』のやんちゃで破天荒な悟空、『オバケのＱ太郎』の愉快な友だちＱちゃん、『スーパージェッター』の未来から来た凛々しいジェッター、『マッハＧＯＧＯＧＯ』の颯爽とした少年レーサー・三船剛、『ゲゲゲの鬼太郎』の頼もしい鬼太郎とどこか憎めないねずみ男……。
　テレビアニメがまだ「テレビまんが」と言われていた時代から、常に彼らは私たち子どもの身近にいました。

　もちろん、幼少時から親に連れて行ってもらった映画館で観たディズニー、東映動画長編の数々にも胸を躍らせました。
　そんなテレビアニメの放送から、かれこれ５０年。　

　昔は中学に入ってもマンガを読んだりテレビマンガを見ていると、周囲からは奇異な目で見られました。そう、「いまだにマンガを卒業できない幼稚なヤツ」という雰囲気ですね。

　そして１９７２年（昭和５２年）中学２年の頃、「アニメブーム」が訪れました。
　忘れもしないその夏、『宇宙戦艦ヤマト』の映画が劇場公開されたのです。前年から徐々に再放送が話題になり、若者向けのラジオなどでも取り上げられ始めていたのですが、その年は、夏休みに大人向けのテレビのワイドショーでアニメが取り上げられ声優の特集があったり、ラジオ特番が放送されたり、アニメのムックなど関連書籍も多数出たりと、いきなりアニメが世間でもブームになりました。

　それまで社会的にもちょっと日陰者のような立場だったのが、急に陽を当てられたような、そんな気がしました。「アニメ・ブーム」以降は、学校でもそれまではそんな話をしなかった人たちが、平気でアニメの話題をするようになったのです。

　これは正直、ちょっとありがたかったです。それまで恥ずかしい趣味だったのが、大っぴらに話題に出来るようになったのですから。それからは、アニメ雑誌が続々創刊され、アニメショップもどんどん開店しグッズも出て、アニメファンに向けた再編集じゃない新作映画も次々に製作されて、と夢のような状況でした。

　あれから４０年以上経った現在では、アニメはどんどん発展し、日本国内だけではなく世界的にも人気が高まり、多くのファンを魅了してきました。

　私も、大好きだったテレビアニメから離れることなく探求を続けて、そのうちスタッフにお会いしてお話を伺ったり、文章を書いたりして、拙いながらもマンガやアニメを探求する道を歩んでまいりました。

　少年時代から、血沸き肉踊る感動と大きな影響を与えてくれたアニメ作品、そしてそれを作ってこられたスタッフの方々には本当に感謝の気持ちで一杯です。
　そして５０歳を越えても、いまだに私はアニメの魅力から卒業できません。

　そんなこんなで、アニメに感謝の念を抱きつつ、徒然にアニメやその周辺に関することを綴っていきたいと思います。　
よろしければお付き合いのほどを。