夢野書店の漫画目録『漫楽１０１』

神保町の古書漫画専門店・夢野書店さんが先日、古書目録『漫楽１０１』を発行しました。

　今年４月、神保町古書センターの中野書店から引継ぎ、新たな船出となった夢野書店です。当初目録の発行は６月の予定と聞いておりましたが、日々の業務もありようやく１２月に漫画古書目録を出してくれたのです。

　中野書店時代からの古書目録タイトル『漫楽』をそのまま受け継ぎ、１０１号からの発行となります。これまでどおり戦前からの単行本や貸本、雑誌、資料本、原画など、バラエティに富んだ商品が満載です。また今号はカラー画像も多く、同店の意気込みが伝わってくる目録でした。
　画像番号とリストの番号が違ったり、タイトルの誤植などは無いにこしたことはありません。ただ、日々の多忙な業務の合間に、作ってこられたのでしょう。これも仕方がなかったことは理解できます。

　今やマンガ古書市場も、ネットオークションやブックオフなど新古書店の影響もあって冬の時代と言われています。ですが夢野書店さんが、神保町に専門店として現在も存在してくれていることは、とてもありがたいことです。

　私もこの３０年の間、神保町を訪れると必ず中野書店をのぞいていました。これまで、そこで数々の珍しいものや探求書などと出会うことができました。神保町古書センターの２階にはカレーの「ボンディ」とマンガ古書店があることが、当たり前のことでした。

　夢野書店さんの目録『漫楽１０１』、申し込みの締め切りは１２月２２日です。希望した商品が当選したかどうか、ドキドキして待つ楽しみをまた味あわせてもらえることにも感謝です。


夢野書店古書目録『漫楽　１０１』