アニメ文庫本の興亡史 ①
- 2016/03/06
- 07:46
■はじめに
アニメ作品を扱った文庫は、1977年(昭和52年)のアニメブーム前後に登場し、以降その市場を大きく拡げていきました。
当時の文庫のメインターゲットが、マンガやテレビアニメで育ってきた世代になりつつあったのでしょう。アニメ化されるライトノベルの人気作以外でも、現在も徳間書店の「アニメージュ文庫」や、最近では「文春ジブリ文庫」など、アニメ系の文庫はそれなりに出版点数はあります。
アニメ作品を扱う文庫本とひと口に言っても、内容には様々なものがあります。原作やノベライズ、スピンオフ小説など。シナリオ集や絵コンテ集、また設定資料や各エピソードを紹介したムック形式の資料集。フィルムコミックスや、フィルムを挿絵にした読み物や絵本。
ケイブンシャの大百科シリーズなど、それ以前から少年少女読者向けに作られていた図鑑形式のもの。スタッフの書いた自伝やエッセイなどの読み物。絵はがきをまとめたポストカードブック、そしてイラスト集。
ようするに、あらゆる形式の内容を文庫サイズで出版したものですから、多種多様な種類が出されました。
当時もアニメファンは、現在と変わらず中学生から大学生が世代の中心です。まだ学生の身でしたから、自由になるおこづかいもそれほどありません。この頃、300円から400円前後で買える文庫は、経済的にも助かるものでした。
アニメを題材にした文庫本としては、まずノベライズの刊行が最初になるでしょう。そこから私が見てきた、アニメブーム時のアニメを扱った文庫の流れを振り返ります。(つづく)

アニメブーム時から出版されだしたアニメ文庫本の数々
アニメ作品を扱った文庫は、1977年(昭和52年)のアニメブーム前後に登場し、以降その市場を大きく拡げていきました。
当時の文庫のメインターゲットが、マンガやテレビアニメで育ってきた世代になりつつあったのでしょう。アニメ化されるライトノベルの人気作以外でも、現在も徳間書店の「アニメージュ文庫」や、最近では「文春ジブリ文庫」など、アニメ系の文庫はそれなりに出版点数はあります。
アニメ作品を扱う文庫本とひと口に言っても、内容には様々なものがあります。原作やノベライズ、スピンオフ小説など。シナリオ集や絵コンテ集、また設定資料や各エピソードを紹介したムック形式の資料集。フィルムコミックスや、フィルムを挿絵にした読み物や絵本。
ケイブンシャの大百科シリーズなど、それ以前から少年少女読者向けに作られていた図鑑形式のもの。スタッフの書いた自伝やエッセイなどの読み物。絵はがきをまとめたポストカードブック、そしてイラスト集。
ようするに、あらゆる形式の内容を文庫サイズで出版したものですから、多種多様な種類が出されました。
当時もアニメファンは、現在と変わらず中学生から大学生が世代の中心です。まだ学生の身でしたから、自由になるおこづかいもそれほどありません。この頃、300円から400円前後で買える文庫は、経済的にも助かるものでした。
アニメを題材にした文庫本としては、まずノベライズの刊行が最初になるでしょう。そこから私が見てきた、アニメブーム時のアニメを扱った文庫の流れを振り返ります。(つづく)

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- カテゴリ:アニメ文庫本の興亡史
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