鷺巣政安さんの一代記 『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』いよいよ刊行!
- 2016/03/26
- 09:14
11歳にして、黒澤明監督の『姿三四郎』に子役の一人として出演。
その後、山本嘉次郎監督の『エノケンの孫悟空』に出演中の中村メイコさんと東宝撮影所で遊びまわったり、戦後『酔いどれ天使』を監督中の黒澤さんが、セットの中で劇中歌『ジャングルブギ』を作詞しているところに同席。
また出版社の別館では、缶詰中の江戸川乱歩さんの執筆する姿を見たり、会社員時代の内田康夫さんと文芸同人誌を作ったことも。色川武大さんのお宅では、色川さんと雀卓を囲む。
芸能界とも縁が深く、三木鶏郎門下だった逗子とんぼさんとは終生友だち付き合いし、結婚式の仲人をしてくれたのは、コロムビア・ライトさん。
マンガ界では、手塚治虫さんや、田川水泡さん、横山隆一さんなどの大御所から、横山光輝さん、桑田二郎さん、久松文雄さん、ちばあきおさんからの信頼も厚く、『少年』の桑田裕さん、『別冊マーガレット』、『花とゆめ』の小長井信昌さん、『少年マガジン』の内田勝さん、そして『少年ブック』、『少年ジャンプ』の長野規さんという伝説的な名編集者の方々まで、親密なお付き合いを続けてこられた。
マンガやアニメにとどまらず、昭和の文化史のキラ星のような方々と交遊してこられ、またご自身も長年数多くのアニメ作品にたずさわってきた人物。
それが誰あろう、鷺巣政安さんです。
鷺巣さんは、うしおそうじ(鷺巣富雄)さんの実弟で、一時期アシスタントも務めていたこともあります。
1955年(昭和30年)、TCJ(現・エイケン)の募集記事を見つけ、テレビ会社と勘違いし応募して入社しました。そこから、鷺巣さんのアニメ人生が始まります。
入社時は、国産のテレビアニメもまだ放映されていない時期で、CMアニメの牧歌的時代だったそうです。
1963年(昭和38年)1月、虫プロの『鉄腕アトム』が放映開始され、TCJにも、テレビアニメ制作の依頼が殺到しました。そして、なんと『仙人部落』、『鉄人28号』、『エイトマン』という、一挙3作品同時制作という狂騒の時代に突入したのです。
制作の現場で奮闘された鷺巣さんは、以来2003年(平成15年)11月に同社を退社されるまで、48年もの間アニメ制作に情熱を燃やしてこられました。
そんな鷺巣さんの自伝的回顧録が、来月いよいよ出版されます。
共同執筆は、『スペクトルマン対怪傑ライオン丸』(太田出版刊)や、『世界の子供たちに夢を タツノコプロ創始者 天才・吉田竜夫の軌跡』(メディアックス刊)でおなじみのノンフィクション作家である但馬オサムさんです。鷺巣さんの生きた時代から華麗な交遊録まで、見事にまとめてくれています。
今まであまり明かされなかったTCJアニメの歴史、そして鷺巣さんが自ら語るこれまでの歩みなど、読みどころも満載です。
巻末には、初代『ウルトラマン』を演じた親友の古谷敏さんとの対談も特別収録されています。テレビアニメと特撮ヒーロー、パイオニア同士の対談では、どのようなことが語られたのでしょうか。
『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』。発売日の4月15日が、今から待ち遠しい1冊です。

鷺巣政安・但馬オサム/著『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』(ぶんか社刊)
アニメブーム時に行われていた、イベントでの若き鷺巣さんの姿が表紙です。
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マンガやアニメにとどまらず、昭和の文化史のキラ星のような方々と交遊してこられ、またご自身も長年数多くのアニメ作品にたずさわってきた人物。
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制作の現場で奮闘された鷺巣さんは、以来2003年(平成15年)11月に同社を退社されるまで、48年もの間アニメ制作に情熱を燃やしてこられました。
そんな鷺巣さんの自伝的回顧録が、来月いよいよ出版されます。
共同執筆は、『スペクトルマン対怪傑ライオン丸』(太田出版刊)や、『世界の子供たちに夢を タツノコプロ創始者 天才・吉田竜夫の軌跡』(メディアックス刊)でおなじみのノンフィクション作家である但馬オサムさんです。鷺巣さんの生きた時代から華麗な交遊録まで、見事にまとめてくれています。
今まであまり明かされなかったTCJアニメの歴史、そして鷺巣さんが自ら語るこれまでの歩みなど、読みどころも満載です。
巻末には、初代『ウルトラマン』を演じた親友の古谷敏さんとの対談も特別収録されています。テレビアニメと特撮ヒーロー、パイオニア同士の対談では、どのようなことが語られたのでしょうか。
『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』。発売日の4月15日が、今から待ち遠しい1冊です。

鷺巣政安・但馬オサム/著『アニメ・プロデューサー 鷺巣政安』(ぶんか社刊)
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