アニメ文庫本の興亡史 ⑤
- 2016/04/03
- 08:43
■ サラ文庫(二見書房) その1
『宇宙戦艦ヤマト』ノベライズ版の次に出版されたテレビアニメ関連の文庫は、二見書房から出版されていた、「サラ文庫」シリーズの『まんが日本昔ばなし』でした。
元々「サラ文庫」は水木しげるの『悪魔くん』や『墓場鬼太郎』、倉金章介の『あんみつ姫』など、復刻マンガを刊行する「昭和漫画傑作集」のシリーズとしてスタートしました。
当時、すでに入手が難しかった水木しげるさんの代表作の資本版オリジナルを、次々に復刻してくれた「サラ文庫」は、自分にとってもありがたい存在でした。
初めて読んだ水木さんの貸本版は、衝撃的でした。その頃流通していた新書版の端正なタッチとは違い、どの作品も荒々しく迫力に満ちていたのです。このシリーズで純度100%の水木しげるの世界に改めて魅了されたことを、青い刷り色とともに覚えています。
その「サラ文庫」から『まんが日本昔ばなし』の、エピソードごとに冊子にまとめた小型絵本が五冊ずつ箱に入った形式で出版されたのです。これはさし絵に本編のフィルムを使用してくれたのが、ファンにとってうれしいものでした。
サラ文庫の『まんが日本昔ばなし 第1巻』は、1976年(昭和51年)4月頃、書店に並びました。「桃太郎」、「竜の淵」、「たにし長者」、「ちょうふく山の山んば」、「鶴の恩返し」の5エピソードが収録されています。
続いて5月頃発売された第2巻は、「一休さん」「びんぼう神と福の神」「七夕さま」「大工と鬼六」「風の神とこども」の五冊。第3巻は6月に発売され、「浦島太郎」「髪長姫」「ねずみのすもう」「天福地福」「かもとり権兵衛」を収録しました。
このシリーズは発売後、かなり売れ行きが良かったのでしょう。 その後も、毎月のように続刊が発売されました。各巻の奥付を見ても、何度も重版がかかっていたことが分かります。(つづく)

サラ文庫『まんが日本昔ばなし』弟1巻から第4巻
箱に入った分冊には、通し番号の巻数が付けられていました。
『宇宙戦艦ヤマト』ノベライズ版の次に出版されたテレビアニメ関連の文庫は、二見書房から出版されていた、「サラ文庫」シリーズの『まんが日本昔ばなし』でした。
元々「サラ文庫」は水木しげるの『悪魔くん』や『墓場鬼太郎』、倉金章介の『あんみつ姫』など、復刻マンガを刊行する「昭和漫画傑作集」のシリーズとしてスタートしました。
当時、すでに入手が難しかった水木しげるさんの代表作の資本版オリジナルを、次々に復刻してくれた「サラ文庫」は、自分にとってもありがたい存在でした。
初めて読んだ水木さんの貸本版は、衝撃的でした。その頃流通していた新書版の端正なタッチとは違い、どの作品も荒々しく迫力に満ちていたのです。このシリーズで純度100%の水木しげるの世界に改めて魅了されたことを、青い刷り色とともに覚えています。
その「サラ文庫」から『まんが日本昔ばなし』の、エピソードごとに冊子にまとめた小型絵本が五冊ずつ箱に入った形式で出版されたのです。これはさし絵に本編のフィルムを使用してくれたのが、ファンにとってうれしいものでした。
サラ文庫の『まんが日本昔ばなし 第1巻』は、1976年(昭和51年)4月頃、書店に並びました。「桃太郎」、「竜の淵」、「たにし長者」、「ちょうふく山の山んば」、「鶴の恩返し」の5エピソードが収録されています。
続いて5月頃発売された第2巻は、「一休さん」「びんぼう神と福の神」「七夕さま」「大工と鬼六」「風の神とこども」の五冊。第3巻は6月に発売され、「浦島太郎」「髪長姫」「ねずみのすもう」「天福地福」「かもとり権兵衛」を収録しました。
このシリーズは発売後、かなり売れ行きが良かったのでしょう。 その後も、毎月のように続刊が発売されました。各巻の奥付を見ても、何度も重版がかかっていたことが分かります。(つづく)

サラ文庫『まんが日本昔ばなし』弟1巻から第4巻
箱に入った分冊には、通し番号の巻数が付けられていました。
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