アニメ文庫本の興亡史 ⑦
- 2016/04/16
- 11:59
■ サラ文庫(二見書房) その3
『まんが日本昔ばなし』のような、文庫サイズの小冊子絵本五冊を箱に入れたシリーズは大ヒットだったようです。重版も何度もかかり、以降もこの形式で巻を重ねました。そして最終的には30巻まで続く、ロングシリーズとなりました。
同じ形態としては、東映動画のロングシリーズとなった『一休さん』(全5巻)や、児童文学をアニメ化した『赤い鳥のこころ 日本名作童話』(全5巻)、そして『まんが世界偉人物語』(全五巻)なども刊行されていました。
どれも『まんが日本昔ばなし』同様に、児童文学や伝記という子を持つ親にも受け入れやすいジャンルだったにもかかわらず、五巻までしか刊行されませんでした。三十巻まで続いた『まんが日本昔ばなし』は、大ヒットだったということでしょう。
二見書房からは、このサイズより小型化した3冊セット箱入りのシリーズも、その後刊行されています。『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』は、1979年(昭和54年)に発売され2巻まで出版されました。
1981 年(昭和56年)には、この3冊セットで箱入りの形態でカラーリメイク版の『鉄腕アトム』も出ています。このサイズでは、特撮の『ウルトラマン』シリーズ作品がヒットしたようで、かなりの巻数が刊行されています。
サラ文庫からは、1979年(昭和54年)2月には『キャプテンフューチャー 恐怖の宇宙帝王』(原作/エドモンド・ハミルトン)のノベライズも出されました。文庫版でハードカバーという珍しい装丁でしたが、同時期に出ていた朝日ソノラマのハードカバーノベライズ同様、こちらもアニメのフィルムを口絵に多用してくれた忘れられない本です。(つづく)

サラ文庫『一休さん』第3巻 『キャプテンフューチャー 恐怖の宇宙帝王』
『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』第1巻 『鉄腕アトム』第1巻
『まんが日本昔ばなし』のような、文庫サイズの小冊子絵本五冊を箱に入れたシリーズは大ヒットだったようです。重版も何度もかかり、以降もこの形式で巻を重ねました。そして最終的には30巻まで続く、ロングシリーズとなりました。
同じ形態としては、東映動画のロングシリーズとなった『一休さん』(全5巻)や、児童文学をアニメ化した『赤い鳥のこころ 日本名作童話』(全5巻)、そして『まんが世界偉人物語』(全五巻)なども刊行されていました。
どれも『まんが日本昔ばなし』同様に、児童文学や伝記という子を持つ親にも受け入れやすいジャンルだったにもかかわらず、五巻までしか刊行されませんでした。三十巻まで続いた『まんが日本昔ばなし』は、大ヒットだったということでしょう。
二見書房からは、このサイズより小型化した3冊セット箱入りのシリーズも、その後刊行されています。『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』は、1979年(昭和54年)に発売され2巻まで出版されました。
1981 年(昭和56年)には、この3冊セットで箱入りの形態でカラーリメイク版の『鉄腕アトム』も出ています。このサイズでは、特撮の『ウルトラマン』シリーズ作品がヒットしたようで、かなりの巻数が刊行されています。
サラ文庫からは、1979年(昭和54年)2月には『キャプテンフューチャー 恐怖の宇宙帝王』(原作/エドモンド・ハミルトン)のノベライズも出されました。文庫版でハードカバーという珍しい装丁でしたが、同時期に出ていた朝日ソノラマのハードカバーノベライズ同様、こちらもアニメのフィルムを口絵に多用してくれた忘れられない本です。(つづく)

サラ文庫『一休さん』第3巻 『キャプテンフューチャー 恐怖の宇宙帝王』
『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』第1巻 『鉄腕アトム』第1巻
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