『超電磁ロボ コン・バトラーV』 祝 放映開始40周年
- 2016/04/17
- 08:24
今から40年前の1976年(昭和51年)4月17日。東映本社が発注し、創映社(当時の日本サンライズ)が制作した『超電磁ロボ コン・バトラーV』の第1話が放映されました。
『コン・バトラーV』は、キャラクターデザインを安彦良和さんが手掛けられ、子ども向けの番組だったのに、ティーンエイジャーにまで人気となりました。
放映は『宇宙戦艦ヤマト』の劇場公開からアニメブームが本格化した前年でしたが、『勇者ライディーン』で安彦さんの作画に魅了されていたファンは、第一話からその魅力にノックアウトされました。
総監督には『ライディーン』の後半に引き続き長浜忠夫さんが就かれ、小気味いいテンポで一話完結のスリリングな作品に仕上げてくれました。
作画監督は、『あしたのジョー』でおなじみの金山明博さんです。金山さんも当時、日本サンライズのスタジオに常駐する唯一人の作画監督として、全話のカットのチェックに追われていたそうです。安彦さんの洗練されたキャラクターたちに、生き生きとした表情や存在感を与えたのは金山さんの功績でしょう。
各話の作画監督には、佐々門信芳さんや高橋資祐さん、塩山紀生さん、坂本三郎さん、そして安彦良和さんも参加され、それぞれ魅力的な作画を手掛けてくれました。
やんちゃで無鉄砲な豹馬や、ニヒルで頼りになる十三、紅一点のアイドル・ちづる、朴訥で気のいい大作、天才肌だけど可愛いところのある小介など、コン・バトラー隊のメンバーは、まるでブラウン管の向こうで生きているような親しみも感じていました。
特にヒロインである南原ちづるは、キャラクターデザインも上田みゆきさんの声もキュートで、圧倒的な魅力を持つキャラクターでした。
またシリーズ中盤における敵将ガルーダの悲劇は、衝撃的でした。あの時だけは、キャンベル星側に肩入れしたファンも多かったと思います。その後、ダンゲルとワルキメデス兄弟が登場して、ガラッと雰囲気が変わりました。敵側も明るくなり仲の悪い二人の掛け合いも好みでしたが、その分最終回の末路は哀しいものでした。
当時はアニメ雑誌やムックもなく、関連商品も主題歌のレコードや絵本、ぬりえ、お菓子のオマケくらいです。しかもあのタッチを再現できる絵描きさんもいなかったのか、どれも違う絵で残念でした。
まだセル画も流通していなかった時代です。いろんなグッズを探しましたが、一部のミニカードやオマケのシールはフィルムを使用してくれたので、これは嬉しいことでした。
後に、長浜忠夫さんはご自身で豪華本『ROMAN ROBO ANIME CLIMAX SELECTION』(マジックボックス刊)を編纂されました。それ以降、『コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』を称して、「ロマンロボ」シリーズとも言われるようになりました。
「ロマンロボ」の幕開けとなった、『超電磁ロボ コン・バトラーV』が放映開始されて40周年。
私もあの頃わくわくして見ていた頃を思い出して、また見返してみたいと思います。

『超電磁ロボ コン・バトラーV』動画と原画
豹馬は出撃シーンの動画。ちづるは修正原画です。
直情径行型のダンゲルが好きでした。

『超電磁ロボ コン・バトラーV』第34話の絵コンテ
安彦良和さんの手によるものです。
『コン・バトラーV』は、キャラクターデザインを安彦良和さんが手掛けられ、子ども向けの番組だったのに、ティーンエイジャーにまで人気となりました。
放映は『宇宙戦艦ヤマト』の劇場公開からアニメブームが本格化した前年でしたが、『勇者ライディーン』で安彦さんの作画に魅了されていたファンは、第一話からその魅力にノックアウトされました。
総監督には『ライディーン』の後半に引き続き長浜忠夫さんが就かれ、小気味いいテンポで一話完結のスリリングな作品に仕上げてくれました。
作画監督は、『あしたのジョー』でおなじみの金山明博さんです。金山さんも当時、日本サンライズのスタジオに常駐する唯一人の作画監督として、全話のカットのチェックに追われていたそうです。安彦さんの洗練されたキャラクターたちに、生き生きとした表情や存在感を与えたのは金山さんの功績でしょう。
各話の作画監督には、佐々門信芳さんや高橋資祐さん、塩山紀生さん、坂本三郎さん、そして安彦良和さんも参加され、それぞれ魅力的な作画を手掛けてくれました。
やんちゃで無鉄砲な豹馬や、ニヒルで頼りになる十三、紅一点のアイドル・ちづる、朴訥で気のいい大作、天才肌だけど可愛いところのある小介など、コン・バトラー隊のメンバーは、まるでブラウン管の向こうで生きているような親しみも感じていました。
特にヒロインである南原ちづるは、キャラクターデザインも上田みゆきさんの声もキュートで、圧倒的な魅力を持つキャラクターでした。
またシリーズ中盤における敵将ガルーダの悲劇は、衝撃的でした。あの時だけは、キャンベル星側に肩入れしたファンも多かったと思います。その後、ダンゲルとワルキメデス兄弟が登場して、ガラッと雰囲気が変わりました。敵側も明るくなり仲の悪い二人の掛け合いも好みでしたが、その分最終回の末路は哀しいものでした。
当時はアニメ雑誌やムックもなく、関連商品も主題歌のレコードや絵本、ぬりえ、お菓子のオマケくらいです。しかもあのタッチを再現できる絵描きさんもいなかったのか、どれも違う絵で残念でした。
まだセル画も流通していなかった時代です。いろんなグッズを探しましたが、一部のミニカードやオマケのシールはフィルムを使用してくれたので、これは嬉しいことでした。
後に、長浜忠夫さんはご自身で豪華本『ROMAN ROBO ANIME CLIMAX SELECTION』(マジックボックス刊)を編纂されました。それ以降、『コン・バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』を称して、「ロマンロボ」シリーズとも言われるようになりました。
「ロマンロボ」の幕開けとなった、『超電磁ロボ コン・バトラーV』が放映開始されて40周年。
私もあの頃わくわくして見ていた頃を思い出して、また見返してみたいと思います。

『超電磁ロボ コン・バトラーV』動画と原画
豹馬は出撃シーンの動画。ちづるは修正原画です。
直情径行型のダンゲルが好きでした。

『超電磁ロボ コン・バトラーV』第34話の絵コンテ
安彦良和さんの手によるものです。
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