アニメ文庫本の興亡史 ⑧
- 2016/04/23
- 07:43
■文庫サイズのアニメ絵本
二見書房サラ文庫の『まんが日本昔ばなし』シリーズの大ヒットに影響されたのか、朝日ソノラマからも箱入り5冊分冊セットの小型アニメ絵本が出版されています。
1977年(昭和52年)9月に発売された、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』です。この本は発売時には書店で見ていませんが、後になって古書で入手しました。
①ドラキュラのまき、②ケーケメカのまき、③ギンギラギンのまき、④クイズのまき、⑤ぬりえのまきの5冊が、箱に入っていました。
『まんが日本昔ばなし』と違い、絵はすべて描き下ろしで、出版部長であった天馬正人さんの構成によるものです。ひかりのくにや栄光社など、当時他社からも出ていた絵本を小型化した体裁でした。
また、ばんそうからは、1977年(昭和52年)頃、文庫サイズの「パノラマ絵本」や、「ポケットミニ」、もう一回り小さいサイズの「プチボン」シリーズの絵本が、発売されています。
これはどれもポップアップ絵本の形式で、書店以外でも玩具店ルートなどで販売されていたようです。この頃放映されていた、『一発貫太くん』や、『風船少女テンプルちゃん』、『タイムボカン』、そして『ヤッターマン』などが出ていました。
ページを開くと絵が立体的に出る簡易ポップアップ絵本形式でしたので、番組ファンの幼児には喜ばれたのかもしれません。
元々、ばんそう(万創)と言えば、「とびだす絵本」や玩具、そして文具などキャラクター・ビジネスを大々的に展開し、その後1973年(昭和48年)には倒産しています。
その後、同社に縁のあった人たちが、ばんそうの社名を使って再度、出版ビジネスに取り組んでいたということなのでしょうか。
奥付には、企画・制作は別でシュバルという会社や、ビーエス企画という社名になっていましたので、そちらの関係も分かりません。
当時は本屋の店頭では見かけたことがなかったので、販路などまだまだ謎が残ります。(つづく)

朝日ソノラマ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』。
そして、ばんそうのパノラマえほん『一発貫太くん』、
ポケットミニ『とびだせマシーン飛竜』
プチボン『風船少女テンプルちゃん』です。
二見書房サラ文庫の『まんが日本昔ばなし』シリーズの大ヒットに影響されたのか、朝日ソノラマからも箱入り5冊分冊セットの小型アニメ絵本が出版されています。
1977年(昭和52年)9月に発売された、『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』です。この本は発売時には書店で見ていませんが、後になって古書で入手しました。
①ドラキュラのまき、②ケーケメカのまき、③ギンギラギンのまき、④クイズのまき、⑤ぬりえのまきの5冊が、箱に入っていました。
『まんが日本昔ばなし』と違い、絵はすべて描き下ろしで、出版部長であった天馬正人さんの構成によるものです。ひかりのくにや栄光社など、当時他社からも出ていた絵本を小型化した体裁でした。
また、ばんそうからは、1977年(昭和52年)頃、文庫サイズの「パノラマ絵本」や、「ポケットミニ」、もう一回り小さいサイズの「プチボン」シリーズの絵本が、発売されています。
これはどれもポップアップ絵本の形式で、書店以外でも玩具店ルートなどで販売されていたようです。この頃放映されていた、『一発貫太くん』や、『風船少女テンプルちゃん』、『タイムボカン』、そして『ヤッターマン』などが出ていました。
ページを開くと絵が立体的に出る簡易ポップアップ絵本形式でしたので、番組ファンの幼児には喜ばれたのかもしれません。
元々、ばんそう(万創)と言えば、「とびだす絵本」や玩具、そして文具などキャラクター・ビジネスを大々的に展開し、その後1973年(昭和48年)には倒産しています。
その後、同社に縁のあった人たちが、ばんそうの社名を使って再度、出版ビジネスに取り組んでいたということなのでしょうか。
奥付には、企画・制作は別でシュバルという会社や、ビーエス企画という社名になっていましたので、そちらの関係も分かりません。
当時は本屋の店頭では見かけたことがなかったので、販路などまだまだ謎が残ります。(つづく)

朝日ソノラマ『タイムボカンシリーズ ヤッターマン』。
そして、ばんそうのパノラマえほん『一発貫太くん』、
ポケットミニ『とびだせマシーン飛竜』
プチボン『風船少女テンプルちゃん』です。
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