アニメ文庫本の興亡史 ⑱
- 2016/06/25
- 08:43
■ アニメ文庫(朝日ソノラマ) その1
若い読者向けのソノラマ文庫を出版していた朝日ソノラマは、1981年(昭和56年)11月に「アニメ文庫」という、その名もずばりの文庫シリーズを新創刊します。
小説やノベライズを主体としていたソノラマ文庫に対し、ビジュアルを多く使用するアニメ系作品を取り上げることを考えたのでしょう。特撮系では、雑誌『宇宙船』から派生した「宇宙船文庫」という、ビジュアル系文庫シリーズもありました。
この「アニメ文庫」の創刊時には、一挙3冊が同時刊行されました。タイトルは『TVアニメ史 ロボットアニメ編』、シナリオライターの辻真先さんによる『面白シナリオ術』、そして『機動戦士ガンダム』のララァ役でおなじみの人気声優、潘恵子さんのエッセイ集『星空のゆめ』でした。
『TVアニメ史 ロボットアニメ編』と『星空のゆめ』はこの文庫オリジナルで、『面白シナリオ術』は『アニメージュ』の連載をまとめたものでした。
元々『月刊マンガ少年』で、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』の公開前後からいちはやくアニメを取り上げていた朝日ソノラマです。
ブーム初期に『マンガ少年臨時増刊 テレビアニメの世界』を発行したり、ムックでも「ファンタスティック・コレクション」というムックのシリーズで『科学忍者隊ガッチャマン』など当時のアニメファンに人気の作品を取り上げていました。ハードカバーでも『宇宙戦艦ヤマト』や、『科学忍者隊ガッチャマン』、『キャプテンフューチャー』などのノベライズを出版しています。
ただ「ファンタスティックコレクション」では、『ウルトラマン』や『ゴジラ』など特撮系で特に資料性の高いムックを出版していたため、当時の読者としては同社は特撮系に強いという印象がありました。(つづく)

朝日ソノラマ「アニメ文庫」『TVアニメ史 ロボットアニメ編』、
『面白シナリオ術』(辻真先/著)、『星空のゆめ』(潘恵子/著)、『TVアニメ史 名作アニメ編』
『傑作シナリオ 空飛ぶゆうれい船』(石森章太郎/原作 辻真先・池田宏/脚本)
若い読者向けのソノラマ文庫を出版していた朝日ソノラマは、1981年(昭和56年)11月に「アニメ文庫」という、その名もずばりの文庫シリーズを新創刊します。
小説やノベライズを主体としていたソノラマ文庫に対し、ビジュアルを多く使用するアニメ系作品を取り上げることを考えたのでしょう。特撮系では、雑誌『宇宙船』から派生した「宇宙船文庫」という、ビジュアル系文庫シリーズもありました。
この「アニメ文庫」の創刊時には、一挙3冊が同時刊行されました。タイトルは『TVアニメ史 ロボットアニメ編』、シナリオライターの辻真先さんによる『面白シナリオ術』、そして『機動戦士ガンダム』のララァ役でおなじみの人気声優、潘恵子さんのエッセイ集『星空のゆめ』でした。
『TVアニメ史 ロボットアニメ編』と『星空のゆめ』はこの文庫オリジナルで、『面白シナリオ術』は『アニメージュ』の連載をまとめたものでした。
元々『月刊マンガ少年』で、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』の公開前後からいちはやくアニメを取り上げていた朝日ソノラマです。
ブーム初期に『マンガ少年臨時増刊 テレビアニメの世界』を発行したり、ムックでも「ファンタスティック・コレクション」というムックのシリーズで『科学忍者隊ガッチャマン』など当時のアニメファンに人気の作品を取り上げていました。ハードカバーでも『宇宙戦艦ヤマト』や、『科学忍者隊ガッチャマン』、『キャプテンフューチャー』などのノベライズを出版しています。
ただ「ファンタスティックコレクション」では、『ウルトラマン』や『ゴジラ』など特撮系で特に資料性の高いムックを出版していたため、当時の読者としては同社は特撮系に強いという印象がありました。(つづく)

朝日ソノラマ「アニメ文庫」『TVアニメ史 ロボットアニメ編』、
『面白シナリオ術』(辻真先/著)、『星空のゆめ』(潘恵子/著)、『TVアニメ史 名作アニメ編』
『傑作シナリオ 空飛ぶゆうれい船』(石森章太郎/原作 辻真先・池田宏/脚本)
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