回想の石黒昇さん(その6) 金山明博さんへの依頼
- 2014/07/06
- 09:44
久しぶりのテレビシリーズとなった『タイタニア』が始まると、スタジオでの作業でお忙しい中、石黒昇さんから連絡をいただきました。
「シリーズ後半のクライマックスに、キャラ同士の生身の殴り合いのシーンが出てくる。これは是非『あしたのジョー』の金山明博さんに描いて欲しい。そこででやってもらえるかどうか、星さんから聞いてもらえないか」とのことでした。
あの頃の画面から溢れて出てくるような、荒々しい迫力が欲しかったのでしょう。私もこれは是非見たかったので金山さんにお願いして、久しぶりに金山さんにもテレビシリーズにご参加いただくことが出来ました。
作画の打ち合わせには、総監督の石黒さんが自ら出てこられました。数年ぶりに金山さんと石黒さんでじっくり話したそうです。
「二人で、ファミレスで何時間も話し込みましたよ。石黒さんも同世代だから、懐かしい話もいっぱいしました。」と、あとで金山さんから伺いました。
石黒さんも『あしたのジョー』には参加されていましたし、『新ムーミン』の時には、虫プロ内にデスクもあったそうです。お二人で、かつての昔話などにも花を咲かせたのでしょう。
それからも、時々武蔵境のアートランドのスタジオに呼んでいただいたり、メールでのやりとりは続きました。2008年冬に公開された、石黒さんが監督をされた劇場版作品『パッテンライ 南の島の水ものがたり』の上映にもご招待いただきました。
その時は、この戦前の台湾を舞台にした映画を引き受けた理由も、こっそりと教えてもらいました。何故石黒さんがこんな教育映画のような作品を、と不思議にも思っていたのですが、石黒さんらしい理由をお聞きして、納得できました。(つづく)

「シリーズ後半のクライマックスに、キャラ同士の生身の殴り合いのシーンが出てくる。これは是非『あしたのジョー』の金山明博さんに描いて欲しい。そこででやってもらえるかどうか、星さんから聞いてもらえないか」とのことでした。
あの頃の画面から溢れて出てくるような、荒々しい迫力が欲しかったのでしょう。私もこれは是非見たかったので金山さんにお願いして、久しぶりに金山さんにもテレビシリーズにご参加いただくことが出来ました。
作画の打ち合わせには、総監督の石黒さんが自ら出てこられました。数年ぶりに金山さんと石黒さんでじっくり話したそうです。
「二人で、ファミレスで何時間も話し込みましたよ。石黒さんも同世代だから、懐かしい話もいっぱいしました。」と、あとで金山さんから伺いました。
石黒さんも『あしたのジョー』には参加されていましたし、『新ムーミン』の時には、虫プロ内にデスクもあったそうです。お二人で、かつての昔話などにも花を咲かせたのでしょう。
それからも、時々武蔵境のアートランドのスタジオに呼んでいただいたり、メールでのやりとりは続きました。2008年冬に公開された、石黒さんが監督をされた劇場版作品『パッテンライ 南の島の水ものがたり』の上映にもご招待いただきました。
その時は、この戦前の台湾を舞台にした映画を引き受けた理由も、こっそりと教えてもらいました。何故石黒さんがこんな教育映画のような作品を、と不思議にも思っていたのですが、石黒さんらしい理由をお聞きして、納得できました。(つづく)

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