アニメ文庫本の興亡史 ㉔
- 2016/08/06
- 08:54
■ 小学館文庫/アニメ・ノベルズ(小学館)
1983年(昭和58年)9月、小学館文庫から書き下ろしのノベライズ『超時空要塞マクロス(上)』(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著 )が刊行されます。
ちょうど、前年の10月から放映がスタートし、同年6月に終了したばかりでアニメファンの熱も高かった時期です。小学館は、この頃『マクロス』関連の出版に力を入れていました。ムック「THIS IS ANIMATION」シリーズでは、通常のムックを3冊出した上、イラスト集や、設定資料集、そしてアニメコミックスまでも発行していました。
この頃の「小学館文庫」は、まだ現在のような形では創刊されていませんでした。そもそも1970年代のマンガ文庫ブーム時に刊行された、『ゴルゴ13』(さいとうたかを/著)や 『サイボーグ009』(石森章太郎/著)などのコミック文庫が、「小学館文庫」という名称だったのです。
この『超時空要塞マクロス』、そして続けて刊行された『超時空世紀オーガス』(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著)全2巻は、「小学館文庫/アニメ・ノベルズ」というシリーズ名でした。
1997年に本格的に一般文芸などを網羅する小学館文庫が改めてスタートする以前、アニメノベライズが刊行されていたわけです。
これは、ソノラマ文庫が最初『宇宙戦艦ヤマト』のノベライズに牽引されたのと同様、文庫市場へ参入するために、この時代はアニメ作品のノベライズが有効だったということなのでしょう。 若い世代に人気があったアニメ作品のノベライズは、各書店でも文庫の棚を取りやすかったのかもしれません。
表紙が美樹本晴彦さんの描き下しイラストで、平積みされた書店ではやはり目立っていました。私も新刊時に欲しかったのですが、当時は予算に限りもあって購入できず、かなり後になって古書で揃えることができました。(つづく)

小学館文庫アニメ・ノベルズ『超時空要塞マクロス』上・中(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著 )
小学館文庫アニメ・ノベルズ『超時空世紀オーガス』上・下(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著 )
1983年(昭和58年)9月、小学館文庫から書き下ろしのノベライズ『超時空要塞マクロス(上)』(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著 )が刊行されます。
ちょうど、前年の10月から放映がスタートし、同年6月に終了したばかりでアニメファンの熱も高かった時期です。小学館は、この頃『マクロス』関連の出版に力を入れていました。ムック「THIS IS ANIMATION」シリーズでは、通常のムックを3冊出した上、イラスト集や、設定資料集、そしてアニメコミックスまでも発行していました。
この頃の「小学館文庫」は、まだ現在のような形では創刊されていませんでした。そもそも1970年代のマンガ文庫ブーム時に刊行された、『ゴルゴ13』(さいとうたかを/著)や 『サイボーグ009』(石森章太郎/著)などのコミック文庫が、「小学館文庫」という名称だったのです。
この『超時空要塞マクロス』、そして続けて刊行された『超時空世紀オーガス』(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著)全2巻は、「小学館文庫/アニメ・ノベルズ」というシリーズ名でした。
1997年に本格的に一般文芸などを網羅する小学館文庫が改めてスタートする以前、アニメノベライズが刊行されていたわけです。
これは、ソノラマ文庫が最初『宇宙戦艦ヤマト』のノベライズに牽引されたのと同様、文庫市場へ参入するために、この時代はアニメ作品のノベライズが有効だったということなのでしょう。 若い世代に人気があったアニメ作品のノベライズは、各書店でも文庫の棚を取りやすかったのかもしれません。
表紙が美樹本晴彦さんの描き下しイラストで、平積みされた書店ではやはり目立っていました。私も新刊時に欲しかったのですが、当時は予算に限りもあって購入できず、かなり後になって古書で揃えることができました。(つづく)

小学館文庫アニメ・ノベルズ『超時空要塞マクロス』上・中(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著 )
小学館文庫アニメ・ノベルズ『超時空世紀オーガス』上・下(原作/スタジオぬえ 原作協力/アートランド 井上敏樹/著 )
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