アニメ文庫の興亡史 補遺2(33)
- 2016/10/15
- 08:09
■文庫版アニメ絵本
文庫サイズの箱入りセット絵本として、本稿では代表的な二見書房のサラ文庫シリーズを紹介しました。
この形式では『まんが日本昔ばなし』が有名ですが、同時期に他社でもTBS系で放映されたアニメ作品のミニ絵本が出ていましたので、合わせて取り上げます。
TBSブリタニカからは、『まんが日本絵巻』の箱入り3冊セットの絵本が刊行されていました。『まんが日本絵巻』は児童文学の山中恒さんが監修で、日本の歴史講談話を分かりやすく毎回一話完結で1977年(昭和52年)10月から放映されていたものです。
なにより剣豪モノなど講談話がメインでしたから、宇田川一彦さんや、芦田豊雄さん、福田皖さん、木村圭市郎さん、アベ正巳さん、羽根章悦さんたち、それぞれの方がキャラクターデザインから手掛けた作画が見ることが出来たのも楽しみでした。
実は、なかむらたかしさんが初めてキャラクターデザインから作画監督まで手掛けた作品も、この『まんが日本絵巻』の「俵藤太の大むかで退治」だったそうです。
クライマックスの大むかでとのダイナミックな格闘シーンなどは、印象に残るものでした。
このミニ絵本は1978年(昭和53年)の刊行時は存在を知らなかったのですが、後に古書で探したものです。
各エピソードをまとめたB5判ハードカバーの絵本もありますが、文庫サイズのほうが絵も多いので楽しめます。
余談ですが、今年8月まで西荻窪のササユリカフェでは、なかむらたかしさんの原画展が行われていました。そちらでは、「俵藤太の大むかで退治」や『ヤッターマン』など初期の頃の原画は展示されなかったようです。
いずれ『闘士ゴーディアン』や『ゴールドライタン』などの、なかむらさんのパワー溢れる原画も公開していただけたらうれしいです。(つづく)

TBSブリタニカ刊『ミニ まんが日本絵巻』第3巻

「俵藤太の大むかで退治」なかむらたかしさんの原画
文庫サイズの箱入りセット絵本として、本稿では代表的な二見書房のサラ文庫シリーズを紹介しました。
この形式では『まんが日本昔ばなし』が有名ですが、同時期に他社でもTBS系で放映されたアニメ作品のミニ絵本が出ていましたので、合わせて取り上げます。
TBSブリタニカからは、『まんが日本絵巻』の箱入り3冊セットの絵本が刊行されていました。『まんが日本絵巻』は児童文学の山中恒さんが監修で、日本の歴史講談話を分かりやすく毎回一話完結で1977年(昭和52年)10月から放映されていたものです。
なにより剣豪モノなど講談話がメインでしたから、宇田川一彦さんや、芦田豊雄さん、福田皖さん、木村圭市郎さん、アベ正巳さん、羽根章悦さんたち、それぞれの方がキャラクターデザインから手掛けた作画が見ることが出来たのも楽しみでした。
実は、なかむらたかしさんが初めてキャラクターデザインから作画監督まで手掛けた作品も、この『まんが日本絵巻』の「俵藤太の大むかで退治」だったそうです。
クライマックスの大むかでとのダイナミックな格闘シーンなどは、印象に残るものでした。
このミニ絵本は1978年(昭和53年)の刊行時は存在を知らなかったのですが、後に古書で探したものです。
各エピソードをまとめたB5判ハードカバーの絵本もありますが、文庫サイズのほうが絵も多いので楽しめます。
余談ですが、今年8月まで西荻窪のササユリカフェでは、なかむらたかしさんの原画展が行われていました。そちらでは、「俵藤太の大むかで退治」や『ヤッターマン』など初期の頃の原画は展示されなかったようです。
いずれ『闘士ゴーディアン』や『ゴールドライタン』などの、なかむらさんのパワー溢れる原画も公開していただけたらうれしいです。(つづく)

TBSブリタニカ刊『ミニ まんが日本絵巻』第3巻

「俵藤太の大むかで退治」なかむらたかしさんの原画
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