『激マン! マジンガーZ編』 第5巻
- 2016/10/23
- 09:50
数々のヒット作を放ってきた永井豪さんが、人気作の連載当時を振り返る自伝的マンガ『激マン!』。『デビルマン』編に続き、現在は巨大ロボットアニメの元祖となった『マジンガーZ編』を執筆中です。
その『激マン! マジンガーZ編』の最新刊、第5巻が発売されました。
これまでも、作品の発想の元や雑誌連載の枠取りの苦労、アニメ化への道のりなど、これまで明かされることのなかったことをマンガ作品として面白く描かれています。
4巻までで、ようやく番組スポンサーも決まり、アニメ化も好調なスタートを切ったハズでしたが、また大人の事情に振り回されることになってしまいます。
そう、リアルタイムで『週刊少年ジャンプ』を読んでいた者には、衝撃的だった連載誌の移動です。なぜ好評だった『週刊少年ジャンプ』(集英社)から、読者年齢層の低い他社の『テレビマガジン』(講談社)に移動したのか。この事態に永井さんとダイナミックプロのスタッフはどのように考え、対応したのか。
当時の緊迫した舞台裏も分かる、ファンにはたまらない内容でした。
私は『ジャンプ』の連載を楽しみにしていましたので、最後のエピソードであるマジンガー軍団の登場にはワクワクさせられました。ただ、ストーリーがいつものように広がる前に唐突に終った印象があり、何故終ったのか当時は疑問を感じていました。ジャンプコミックスも4巻ではエピソードも途中なのに、それ以降は刊行されずガッカリしていたことを覚えています。
その後、講談社のKCコミックスや、朝日ソノラマのサンコミックスなどでも『マジンガーZ』は刊行されましたが、やはり個人的にはジャンプコミックス版で読みたいところでした。
連載時の白髪の弓教授に馴染んでましたので、その後描き直されたキャラにはやはり違和感がありました。
そのほか『マジンガーZ』はじめてのサイン会で、子どものファンが殺到し大混乱になる寸前で中止したというエピソードも興味深いものでした。
東映動画は、ロボットアニメ作品の印刷色紙を多数作成していましたが、最初の『マジンガーZ』だけは、原作者の永井豪さんのイラストを使用していました。その後『グレートマジンガー』や『UFOロボ グレンダイザー』などはリアル系のイラストだったので不思議でした。これはこの事件を受けて、永井さんが参加されるイベントに合わせて作成されたのかもしれません。
当時を振り返るストーリーの合間にも、印象的なエピソードが新たに描き下ろされるのも見所の一つです。
5巻のラストには、『マジンガー』の新しいエピソードも収録されています。こちらの展開も気になり、続刊がまた楽しみになりました。

『激マン! マジンガーZ編』第5巻(日本文芸社刊)

放映当時作られた『マジンガーZ』 印刷色紙
その『激マン! マジンガーZ編』の最新刊、第5巻が発売されました。
これまでも、作品の発想の元や雑誌連載の枠取りの苦労、アニメ化への道のりなど、これまで明かされることのなかったことをマンガ作品として面白く描かれています。
4巻までで、ようやく番組スポンサーも決まり、アニメ化も好調なスタートを切ったハズでしたが、また大人の事情に振り回されることになってしまいます。
そう、リアルタイムで『週刊少年ジャンプ』を読んでいた者には、衝撃的だった連載誌の移動です。なぜ好評だった『週刊少年ジャンプ』(集英社)から、読者年齢層の低い他社の『テレビマガジン』(講談社)に移動したのか。この事態に永井さんとダイナミックプロのスタッフはどのように考え、対応したのか。
当時の緊迫した舞台裏も分かる、ファンにはたまらない内容でした。
私は『ジャンプ』の連載を楽しみにしていましたので、最後のエピソードであるマジンガー軍団の登場にはワクワクさせられました。ただ、ストーリーがいつものように広がる前に唐突に終った印象があり、何故終ったのか当時は疑問を感じていました。ジャンプコミックスも4巻ではエピソードも途中なのに、それ以降は刊行されずガッカリしていたことを覚えています。
その後、講談社のKCコミックスや、朝日ソノラマのサンコミックスなどでも『マジンガーZ』は刊行されましたが、やはり個人的にはジャンプコミックス版で読みたいところでした。
連載時の白髪の弓教授に馴染んでましたので、その後描き直されたキャラにはやはり違和感がありました。
そのほか『マジンガーZ』はじめてのサイン会で、子どものファンが殺到し大混乱になる寸前で中止したというエピソードも興味深いものでした。
東映動画は、ロボットアニメ作品の印刷色紙を多数作成していましたが、最初の『マジンガーZ』だけは、原作者の永井豪さんのイラストを使用していました。その後『グレートマジンガー』や『UFOロボ グレンダイザー』などはリアル系のイラストだったので不思議でした。これはこの事件を受けて、永井さんが参加されるイベントに合わせて作成されたのかもしれません。
当時を振り返るストーリーの合間にも、印象的なエピソードが新たに描き下ろされるのも見所の一つです。
5巻のラストには、『マジンガー』の新しいエピソードも収録されています。こちらの展開も気になり、続刊がまた楽しみになりました。

『激マン! マジンガーZ編』第5巻(日本文芸社刊)

放映当時作られた『マジンガーZ』 印刷色紙