川本征平さんの個展に行ってきました
- 2016/11/23
- 10:09
先日、11月20日まで狛江市の泉の森会館2Fギャラリーで行われていた、ベテランアニメーション美術監督である川本征平さんの個展に行ってきました。
昨年、銀座の地球堂ギャラリーで行われた個展に引き続き、二回目の開催となりましたが、新作も10点描き下され会場には20点の川本さんの作品が展示されていました。
残念ながら川本さんには会場でお会いできなかったのですが、この展覧会を企画された狛江市芸術協会絵画部長である義山正夫さんに、お話を伺うことができました。
義山さんは、武蔵野美術学校ご出身で川本さんの後輩にあたるそうです。そして、川本さんが精力的にご自身の作品を描き続けていることを知り、この個展開催を勧められたのです。
川本さんも今年に入りご体調を崩し二度も入院されたそうですが、見事に力の入った新作を描きあげられて今回臨まれました。
一番目についたのは、やはり会場入口近くに展示された「夢跡」A・B・Cの3部作です。どこか異国の地の年月を重ねたであろう遺跡の周りに、幻想的な色彩で彩られたこの世ともあの世とも思えぬ不思議な世界が展開する3点です。
作品の号数の大きさだけでなく、描かれている世界は静的なようですが、見ている者を圧倒するような力強い勢いもどこか感じます。
その他の新作も、いにしえの歴史を刻んできた遺跡と私たちの生きている日常、そして異界、時には動物たち、それぞれが別個に存在するのではなく、今この時、川本さんの世界の中では共存している、そんな感じも受ける作品群でした。
『ドラえもん』などアニメーションの美術だけでなく、ご自身の世界を追求してこられた川本さんのクリエイターとしての今が分かる、貴重な個展でした。

川本征平展で販売されていたハガキ 『夢跡 A』

会場の様子
昨年、銀座の地球堂ギャラリーで行われた個展に引き続き、二回目の開催となりましたが、新作も10点描き下され会場には20点の川本さんの作品が展示されていました。
残念ながら川本さんには会場でお会いできなかったのですが、この展覧会を企画された狛江市芸術協会絵画部長である義山正夫さんに、お話を伺うことができました。
義山さんは、武蔵野美術学校ご出身で川本さんの後輩にあたるそうです。そして、川本さんが精力的にご自身の作品を描き続けていることを知り、この個展開催を勧められたのです。
川本さんも今年に入りご体調を崩し二度も入院されたそうですが、見事に力の入った新作を描きあげられて今回臨まれました。
一番目についたのは、やはり会場入口近くに展示された「夢跡」A・B・Cの3部作です。どこか異国の地の年月を重ねたであろう遺跡の周りに、幻想的な色彩で彩られたこの世ともあの世とも思えぬ不思議な世界が展開する3点です。
作品の号数の大きさだけでなく、描かれている世界は静的なようですが、見ている者を圧倒するような力強い勢いもどこか感じます。
その他の新作も、いにしえの歴史を刻んできた遺跡と私たちの生きている日常、そして異界、時には動物たち、それぞれが別個に存在するのではなく、今この時、川本さんの世界の中では共存している、そんな感じも受ける作品群でした。
『ドラえもん』などアニメーションの美術だけでなく、ご自身の世界を追求してこられた川本さんのクリエイターとしての今が分かる、貴重な個展でした。

川本征平展で販売されていたハガキ 『夢跡 A』

会場の様子
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