特別展「SFマンガの魅力 メモリーバンク・綿引勝美の仕事」
- 2016/12/21
- 18:48
江東区森下文化センター「田川水泡・のらくろ館」に行ってきました。現在同館では12月25日まで、マンガ特別展「SFマンガの魅力 メモリーバンク・綿引勝美の仕事」が開催中です。
森下文化センターの1階ロビーには、名編集者・綿引勝美さんのこれまでの数々のお仕事の中でも「SFマンガ」をテーマに、所狭しと様々な資料が展示されていました。
学生時代からマンガファンとして活動し、『アサヒグラフ』に取材された綿引さんは、卒業後秋田書店に入社。『まんが王』編集部では、別冊付録「ビッグマガジン」を企画。第1号ではSFをテーマに、吾妻ひでおさんたちに執筆を依頼しました。同誌では、藤子不二雄さんの『ベラボー』も担当しています。
『少年チャンピオン』編集部では、横山光輝さんの『バビル2世』の企画にたずさわれ、『プレイコミック』編集部では、企画パブリシティや、増刊『帰ってきたヒーロー』シリーズを手掛けられました。
昔、秋田書店で出された、石森(石ノ森)章太郎さんや、松本零士さんのイラスト下敷きや色紙などの販促グッズも、綿引さんの企画だったそうです。
その後はメモリーバンクを設立し、『アニメージュ』(徳間書店)や、『アニメディア』(学習研究社)に参加し、『月刊リュウ』(徳間書店)や、『SFアニメディア』(学研)の立ち上げにも関わっています。
また、アニメファンにはおなじみの「ロマンアルバム」(徳間書店)や、「ソノラマアニメ文庫」(朝日ソノラマ)、「パーフェクト・メモアール」(リイド社)、「双葉社アニメ文庫」(双葉社)、「別冊アニメディア」(学習研究社)などのレーベルで、数多くのアニメ関連書の編集・構成を担当されています。
当時のアニメファンでしたら、綿引さんの関わった書籍を誰でも一度は手にしたことがあると思います。
これらの膨大な資料の展示の中で、特に目立ったのは吾妻ひでおさんのコーナーでした。『まんが王』時代からのお付き合いということで、アニメ化された『オリンポスのポロン』(『コロコロポロン』)の出版物や、『ななこSOS』関連の資料も充実していました。そして珍しい、吾妻さんによる作品になる前のネームも展示されていました。
素晴らしい作品や記事の陰には、優れた編集者が存在します。今回のこの展示を前に、改めてそれを実感しました。
古くからのマンガ・アニメファンには、懐かしくも内容の濃い企画展示でした。

綿引さんがプロデュースした「藤子不二雄ランド」(中央公論社)の単行本や
描きかけの横山光輝さんの『鉄人28号』の色紙など珍品も展示されていました。

のらくろ館前では、大きなのらくろが出迎えてくれます。奥には田川水泡先生のお写真も
森下文化センターの1階ロビーには、名編集者・綿引勝美さんのこれまでの数々のお仕事の中でも「SFマンガ」をテーマに、所狭しと様々な資料が展示されていました。
学生時代からマンガファンとして活動し、『アサヒグラフ』に取材された綿引さんは、卒業後秋田書店に入社。『まんが王』編集部では、別冊付録「ビッグマガジン」を企画。第1号ではSFをテーマに、吾妻ひでおさんたちに執筆を依頼しました。同誌では、藤子不二雄さんの『ベラボー』も担当しています。
『少年チャンピオン』編集部では、横山光輝さんの『バビル2世』の企画にたずさわれ、『プレイコミック』編集部では、企画パブリシティや、増刊『帰ってきたヒーロー』シリーズを手掛けられました。
昔、秋田書店で出された、石森(石ノ森)章太郎さんや、松本零士さんのイラスト下敷きや色紙などの販促グッズも、綿引さんの企画だったそうです。
その後はメモリーバンクを設立し、『アニメージュ』(徳間書店)や、『アニメディア』(学習研究社)に参加し、『月刊リュウ』(徳間書店)や、『SFアニメディア』(学研)の立ち上げにも関わっています。
また、アニメファンにはおなじみの「ロマンアルバム」(徳間書店)や、「ソノラマアニメ文庫」(朝日ソノラマ)、「パーフェクト・メモアール」(リイド社)、「双葉社アニメ文庫」(双葉社)、「別冊アニメディア」(学習研究社)などのレーベルで、数多くのアニメ関連書の編集・構成を担当されています。
当時のアニメファンでしたら、綿引さんの関わった書籍を誰でも一度は手にしたことがあると思います。
これらの膨大な資料の展示の中で、特に目立ったのは吾妻ひでおさんのコーナーでした。『まんが王』時代からのお付き合いということで、アニメ化された『オリンポスのポロン』(『コロコロポロン』)の出版物や、『ななこSOS』関連の資料も充実していました。そして珍しい、吾妻さんによる作品になる前のネームも展示されていました。
素晴らしい作品や記事の陰には、優れた編集者が存在します。今回のこの展示を前に、改めてそれを実感しました。
古くからのマンガ・アニメファンには、懐かしくも内容の濃い企画展示でした。

綿引さんがプロデュースした「藤子不二雄ランド」(中央公論社)の単行本や
描きかけの横山光輝さんの『鉄人28号』の色紙など珍品も展示されていました。

のらくろ館前では、大きなのらくろが出迎えてくれます。奥には田川水泡先生のお写真も
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