『日経MJ』で「日本アニメ100年」特集
- 2017/01/07
- 11:50
1月4日発行の流通専門紙『日経MJ』(日本経済新聞社刊)に、「日本アニメ100年」という記事が掲載されました。
元々、その前身は『日経流通新聞』だった同紙は、経済やマーケティングの観点から、今年で100年を迎えるという日本のアニメを特集しています。
特筆すべきは、中面の10面と11面の見開き2ページというスペースで、取り上げていることです。見開き右の10面では、プロダクション・アイジーの社長である石川光久氏と、ポリゴン・ピクシュアズ社長の塩田周三氏に、日本アニメの現状と今後をインタビューしています。
石川さんの「SF作品も本質は意外にも浪花節」、「レイアウトって何かというと風景ですよね。お客さんが見たい原風景なのではないでしょうか」という発言は、『君の名は』のヒットの理由にも繋がる気がします。
塩田さんの「物語を考える時や題材を選ぶ時に、必ず何かしらの普遍性を自然と問うています」というコメントも、これまで生み出されてきた数々のヒット作に共通する重要な鍵でしょう。
また左の11面では、ページ左右に「日本アニメを変えた10作品」と題して、1917年の『なまくら刀』から、『白蛇伝』、『鉄腕アトム』、『サザエさん』、『機動戦士ガンダム』、『美少女戦士セーラームーン』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『攻殻機動隊』、『千と千尋の神隠し』、そして2016年の『君の名は』までが紹介されています。
記事では、昨年12月に都内で行われた日本動画協会の「アニメ100周年シンポジウム」の紹介から、アニメ業界の現状と今後について、レポートしていました。
経済産業省の委託調査によれば、世界のアニメ市場の規模は、240億ドル(2014年調べ)。そして、2020年には、290億ドルになると予測されているそうです。
その中では日本のアニメの割合は低く、2014年は16.7%で、売上シェアも、4.1%だそうです。
現在も海外には熱狂的なファンは多いのですが、今後よりマーケットを拡げていくためにはどうすればよいのか。日本のアニメを好きになってくれた海外のファンにいかに応えるか、そして現場のスタッフにどう還元していくのかという仕組み作りも、大きな課題でしょう。
100年を迎えるという節目の今年。アニメのますますの発展とともに、取り巻く状況も少しでも良くなることを願っています。

日経MJ 2017年1月4日(正月特別編集)号
元々、その前身は『日経流通新聞』だった同紙は、経済やマーケティングの観点から、今年で100年を迎えるという日本のアニメを特集しています。
特筆すべきは、中面の10面と11面の見開き2ページというスペースで、取り上げていることです。見開き右の10面では、プロダクション・アイジーの社長である石川光久氏と、ポリゴン・ピクシュアズ社長の塩田周三氏に、日本アニメの現状と今後をインタビューしています。
石川さんの「SF作品も本質は意外にも浪花節」、「レイアウトって何かというと風景ですよね。お客さんが見たい原風景なのではないでしょうか」という発言は、『君の名は』のヒットの理由にも繋がる気がします。
塩田さんの「物語を考える時や題材を選ぶ時に、必ず何かしらの普遍性を自然と問うています」というコメントも、これまで生み出されてきた数々のヒット作に共通する重要な鍵でしょう。
また左の11面では、ページ左右に「日本アニメを変えた10作品」と題して、1917年の『なまくら刀』から、『白蛇伝』、『鉄腕アトム』、『サザエさん』、『機動戦士ガンダム』、『美少女戦士セーラームーン』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『攻殻機動隊』、『千と千尋の神隠し』、そして2016年の『君の名は』までが紹介されています。
記事では、昨年12月に都内で行われた日本動画協会の「アニメ100周年シンポジウム」の紹介から、アニメ業界の現状と今後について、レポートしていました。
経済産業省の委託調査によれば、世界のアニメ市場の規模は、240億ドル(2014年調べ)。そして、2020年には、290億ドルになると予測されているそうです。
その中では日本のアニメの割合は低く、2014年は16.7%で、売上シェアも、4.1%だそうです。
現在も海外には熱狂的なファンは多いのですが、今後よりマーケットを拡げていくためにはどうすればよいのか。日本のアニメを好きになってくれた海外のファンにいかに応えるか、そして現場のスタッフにどう還元していくのかという仕組み作りも、大きな課題でしょう。
100年を迎えるという節目の今年。アニメのますますの発展とともに、取り巻く状況も少しでも良くなることを願っています。

日経MJ 2017年1月4日(正月特別編集)号
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