ビデオソフトの時代 ①
- 2017/03/20
- 10:30
1977年(昭和52年)のアニメブーム前後の頃、アニメファンの最大の願いは「好きなアニメを自分の手元におきたい」ということだったと思います。
当時はビデオなどの再生機器もあまり出回っていなく、再放送されなければもう二度とお気に入りの作品を見ることが出来ない、という危機感がありました。
例外で8ミリフィルムも販売されていましたが、1話のみや短いダイジェストでかなり高価なものでしたし、家庭に映写機を持っている人などほとんど居ませんでした。
そこで好きな作品に接するため、テレビの放送をラジカセで録音したり、テレビ画面をカメラで撮影したり、再放送の嘆願署名を集めて各地方局に送ったり、行動的なサークルなどは制作会社からフィルムを借り出して上映会を開いたりと、当時のアニメファンたちは涙ぐましい努力を続けていました。
そんな中、70年代後半になると革命的な家電が登場しました。家庭で、テレビ番組が録画できるビデオデッキです。当時のアニメファンにとって、録画さえしてればいつでも見ることが出来るこれは、夢のような機械でした。
機種にはソニーが中心となり進めたベータ型と、松下電器や日本ビクターらが進めたVHS型がありましたが、両陣営の熾烈な競争の結果、後にはVHSがメインとなりました。自宅にはVHSのビデオデッキがあったため、私も最初からVHSに慣れていました。
ビデオデッキも発売当初はとても高価なものでしたが、次第に汎用機が出始めるようになり手ごろな価格帯の機種も出てきました。そしてビデオデッキが各家庭に普及し始めると、電器店やレコード店の棚にもビデオソフトが並び始めます。この頃は、同一ソフトでもベータ型とVHS型の2種が併売されているのは当たり前でした。
当時は、ビデオソフトの値段も一本1万2千円以上はするもので、個人で購入しようにもなかなか手が出せません。
そんなファンにとって心強い味方だったのが、全国各地に誕生したレンタルビデオショップです。そして、その棚には懐かしの人気作品のビデオソフトが並んだのです。
ですがソフト自体も高価なものでしたから、初期の頃は後のように全話を収録して順に発売するような形態ではありませんでした。(つづく)

初期の紙製箱型ジャケットのVHSビデオソフト
当時はビデオなどの再生機器もあまり出回っていなく、再放送されなければもう二度とお気に入りの作品を見ることが出来ない、という危機感がありました。
例外で8ミリフィルムも販売されていましたが、1話のみや短いダイジェストでかなり高価なものでしたし、家庭に映写機を持っている人などほとんど居ませんでした。
そこで好きな作品に接するため、テレビの放送をラジカセで録音したり、テレビ画面をカメラで撮影したり、再放送の嘆願署名を集めて各地方局に送ったり、行動的なサークルなどは制作会社からフィルムを借り出して上映会を開いたりと、当時のアニメファンたちは涙ぐましい努力を続けていました。
そんな中、70年代後半になると革命的な家電が登場しました。家庭で、テレビ番組が録画できるビデオデッキです。当時のアニメファンにとって、録画さえしてればいつでも見ることが出来るこれは、夢のような機械でした。
機種にはソニーが中心となり進めたベータ型と、松下電器や日本ビクターらが進めたVHS型がありましたが、両陣営の熾烈な競争の結果、後にはVHSがメインとなりました。自宅にはVHSのビデオデッキがあったため、私も最初からVHSに慣れていました。
ビデオデッキも発売当初はとても高価なものでしたが、次第に汎用機が出始めるようになり手ごろな価格帯の機種も出てきました。そしてビデオデッキが各家庭に普及し始めると、電器店やレコード店の棚にもビデオソフトが並び始めます。この頃は、同一ソフトでもベータ型とVHS型の2種が併売されているのは当たり前でした。
当時は、ビデオソフトの値段も一本1万2千円以上はするもので、個人で購入しようにもなかなか手が出せません。
そんなファンにとって心強い味方だったのが、全国各地に誕生したレンタルビデオショップです。そして、その棚には懐かしの人気作品のビデオソフトが並んだのです。
ですがソフト自体も高価なものでしたから、初期の頃は後のように全話を収録して順に発売するような形態ではありませんでした。(つづく)

初期の紙製箱型ジャケットのVHSビデオソフト
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