金山明博さんとの不思議なご縁 その4
- 2014/08/03
- 06:11
金山さんには、サンライズ時代後期に作画監督の作業の傍ら描いていたという、新聞連載マンガ『スーパードッグ幻(GEN)』(原作/山浦弘靖)についてもお聞きすることができました。
当時は、富野喜幸(現・由悠季)監督も読んでくれていて、時々「今週のは面白くなかったですね」などと率直に感想を教えてくれたことは、とても励みになったそうです。
『スーパードッグ幻(GEN)』は、1982年(昭和57年)1月から中日新聞日曜版の1面スペースの下段に3ページ分掲載されていました。ボリュームとしては4面に渡り合計12ページづつ、という形です。しかも最初の2面分はカラー印刷でしたので、6ページはカラー原稿でした。
ただ、読者からの人気はありましたが、金山さんの身体が持たず終了してしまったそうです。月曜から金曜まではスタジオで作監作業を終日続けられて、土日で徹夜して描いていたそうですから、いくらタフな金山さんでも、そんなことでは体力的にも持たないのも無理もない話でした。
余談ですが、『美味しんぼ』でおなじみの花咲アキラさんが、助っ人として背景などの執筆を手伝ってくれました。花咲さんは昔からお上手だったので、おかげで大変助かったと、金山さんは現在も感謝しておられます。
残念ながら、せっかく描いた原稿ですが、編集を担当していたコーディネーターの人から金山さんの元に返却されておらず、今では当時の新聞を探すしか通して読むことは出来ないようです。
金山さんは、日本サンライズを退社した後も、フリーとしてアニメーターを続けてこられました。
そして59歳からは、アニメーションの専門学校で講師をしていらっしゃるということで、お話も巧みで時間の過ぎるのも忘れるくらい楽しい時間でした。
お別れの際、「いずれ専門学校の先生も引退したら、いつか自分の個展をやってみたいので、その際は是非協力してください」と、握手をしながらおっしゃられました。
金山さんは、子どもの頃から見ていた作品を手掛けたられたアニメーターのお一人です。その方直々に、依頼されたら断れるハズもありません。その時は、「もちろん、お手伝いに馳せ参じます」と即答させていただきました。
それ以降も、年賀状など時候のごあいさつなどで、お付き合いをさせていただいていました。(つづく)

『スーパードッグ幻(GEN)』掲載紙 カラーページの彩色もきれいだった
当時は、富野喜幸(現・由悠季)監督も読んでくれていて、時々「今週のは面白くなかったですね」などと率直に感想を教えてくれたことは、とても励みになったそうです。
『スーパードッグ幻(GEN)』は、1982年(昭和57年)1月から中日新聞日曜版の1面スペースの下段に3ページ分掲載されていました。ボリュームとしては4面に渡り合計12ページづつ、という形です。しかも最初の2面分はカラー印刷でしたので、6ページはカラー原稿でした。
ただ、読者からの人気はありましたが、金山さんの身体が持たず終了してしまったそうです。月曜から金曜まではスタジオで作監作業を終日続けられて、土日で徹夜して描いていたそうですから、いくらタフな金山さんでも、そんなことでは体力的にも持たないのも無理もない話でした。
余談ですが、『美味しんぼ』でおなじみの花咲アキラさんが、助っ人として背景などの執筆を手伝ってくれました。花咲さんは昔からお上手だったので、おかげで大変助かったと、金山さんは現在も感謝しておられます。
残念ながら、せっかく描いた原稿ですが、編集を担当していたコーディネーターの人から金山さんの元に返却されておらず、今では当時の新聞を探すしか通して読むことは出来ないようです。
金山さんは、日本サンライズを退社した後も、フリーとしてアニメーターを続けてこられました。
そして59歳からは、アニメーションの専門学校で講師をしていらっしゃるということで、お話も巧みで時間の過ぎるのも忘れるくらい楽しい時間でした。
お別れの際、「いずれ専門学校の先生も引退したら、いつか自分の個展をやってみたいので、その際は是非協力してください」と、握手をしながらおっしゃられました。
金山さんは、子どもの頃から見ていた作品を手掛けたられたアニメーターのお一人です。その方直々に、依頼されたら断れるハズもありません。その時は、「もちろん、お手伝いに馳せ参じます」と即答させていただきました。
それ以降も、年賀状など時候のごあいさつなどで、お付き合いをさせていただいていました。(つづく)

『スーパードッグ幻(GEN)』掲載紙 カラーページの彩色もきれいだった
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