勝田稔男インタビュー掲載『まんだらけZENBU 80号』
- 2017/04/29
- 08:21
『まんだらけZENBU 80号』が、4月に発売されました。
今回は5月3日、4日、5日の3日間、 東京・中野サンプラザでまんだらけが開催するイベント「大まん祭」に合わせた特集です。
巻頭は横山光輝さんの『鉄人28号』の特集です。鉄人の初期電動リモコンで、足に炎が描かれた「炎足」の1期、2期や、正太郎スクーター、イマイのプラモデル第1期など、珍しい商品が多数紹介されています。
『少年』連載時の付録だった『鉄人28号』の別冊マンガが、全115冊の画像が掲載されているのも、圧巻でした。1956年(昭和31年)から、1966年(昭和41年)まで10年もの長期連載期間に、横山光輝さんの絵がどう変遷してきたか、改めて分かります。
ほかにも、横山光輝さんによる『鉄人28号』のカラー原画や、アニメファンには懐かしいTCJ版『鉄人28号』の台本、セルから撮影された貴重なスチールなどが多数掲載されているのも、うれしいところです。
貸本漫画でも水木しげるさんの最初期の単行本『ロケットマン』や、宮崎駿さんの原画など、貴重な資料が数多く紹介されていました。
さて今回「アニメーション・インタビュー」に登場されたのは、東映動画で『キューティーハニー』や『ゲッターロボ』、『UFOロボ グレンダイザー』、そして『SF西遊記 スタージンガー』など数々の作品を手がけられたプロデューサーの勝田稔男さんです。
勝田さんは石川県のご出身で、永井豪さんとも同郷だったこともあり意気投合されたようです。『ゲッターロボ』でも、最初の企画時からロボットや設定などの打ち合わせを永井さんたちと密にされてきたからこそ、作品が形付けられたということが分かりました。
『ゲッターロボ』では、隼人にご自身を重ねることがあったとお伺いし、小松原一男さんも生前に、隼人が好きだったとおっしゃっていたことを思い出しました。プロデューサーの勝田さんからも、キャラクターデザイナーで作画監督の小松原さんからも愛された隼人だったからこそ、存在感が大きかった理由も分かりました。
勝田さんは、もともと東映動画にはアニメーターとして入社され、『狼少年ケン』から『マジンガーZ』までは、演出を担当された多才な方です。
70年代に『宇宙戦艦ヤマト』から起こったアニメブーム。勝田さんは、それ以前からテレビマンガではなく、「アニメ」である、という思いを強く持っておられたそうです。そして、「アニメにも、もっとドラマを」という思いから作品作りに向かっておられたのです。
そんな勝田さんのお話は、当時アニメブームの洗礼を受けた人には、興味深い内容です。

『まんだらけZENBU』80号(まんだらけ出版部刊)
今回は5月3日、4日、5日の3日間、 東京・中野サンプラザでまんだらけが開催するイベント「大まん祭」に合わせた特集です。
巻頭は横山光輝さんの『鉄人28号』の特集です。鉄人の初期電動リモコンで、足に炎が描かれた「炎足」の1期、2期や、正太郎スクーター、イマイのプラモデル第1期など、珍しい商品が多数紹介されています。
『少年』連載時の付録だった『鉄人28号』の別冊マンガが、全115冊の画像が掲載されているのも、圧巻でした。1956年(昭和31年)から、1966年(昭和41年)まで10年もの長期連載期間に、横山光輝さんの絵がどう変遷してきたか、改めて分かります。
ほかにも、横山光輝さんによる『鉄人28号』のカラー原画や、アニメファンには懐かしいTCJ版『鉄人28号』の台本、セルから撮影された貴重なスチールなどが多数掲載されているのも、うれしいところです。
貸本漫画でも水木しげるさんの最初期の単行本『ロケットマン』や、宮崎駿さんの原画など、貴重な資料が数多く紹介されていました。
さて今回「アニメーション・インタビュー」に登場されたのは、東映動画で『キューティーハニー』や『ゲッターロボ』、『UFOロボ グレンダイザー』、そして『SF西遊記 スタージンガー』など数々の作品を手がけられたプロデューサーの勝田稔男さんです。
勝田さんは石川県のご出身で、永井豪さんとも同郷だったこともあり意気投合されたようです。『ゲッターロボ』でも、最初の企画時からロボットや設定などの打ち合わせを永井さんたちと密にされてきたからこそ、作品が形付けられたということが分かりました。
『ゲッターロボ』では、隼人にご自身を重ねることがあったとお伺いし、小松原一男さんも生前に、隼人が好きだったとおっしゃっていたことを思い出しました。プロデューサーの勝田さんからも、キャラクターデザイナーで作画監督の小松原さんからも愛された隼人だったからこそ、存在感が大きかった理由も分かりました。
勝田さんは、もともと東映動画にはアニメーターとして入社され、『狼少年ケン』から『マジンガーZ』までは、演出を担当された多才な方です。
70年代に『宇宙戦艦ヤマト』から起こったアニメブーム。勝田さんは、それ以前からテレビマンガではなく、「アニメ」である、という思いを強く持っておられたそうです。そして、「アニメにも、もっとドラマを」という思いから作品作りに向かっておられたのです。
そんな勝田さんのお話は、当時アニメブームの洗礼を受けた人には、興味深い内容です。

『まんだらけZENBU』80号(まんだらけ出版部刊)
- 関連記事
-
- ちばあきおさんの『キャプテン&プレイボール メモリアルBOOK』
- えびはら武司さんの『藤子スタジオアシスタント日記 名作秘話編』
- 勝田稔男インタビュー掲載『まんだらけZENBU 80号』
- 藤井青銅さんの新刊『幸せな裏方』
- 永松健夫の絵物語『黄金魔人』復活