えびはら武司さんの『藤子スタジオアシスタント日記 名作秘話編』
- 2017/05/13
- 08:57
昨年6月に出版され話題になった、えびはら武司さんによる『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 』待望の続刊が出ました。
今回は『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編』と題し、まだ藤子不二雄さんが分かれられる前の名作がどう誕生したのか、その秘蔵エピソードを軽妙なマンガで明かしてくれています。
『ドラえもん』の長編第1作となった『ドラえもん のび太の恐竜』や、『パーマン』、『バケルくん』、そして『魔太郎がくる』、『プロゴルファー猿』など、ファンにはなじみ深い数々の名作の舞台裏など、いずれも興味深いエピソードばかりです。
えびはらさんは『まいっちんぐマチコ先生』の作者として有名ですが、実は10代の頃、藤子・F・不二雄さんに直接面接を受け、アシスタントとして採用された経歴の持ち主でもいらっしゃっます。
実際の読者の年齢に近い時代に藤子不二雄さんの身近にいたえびはらさんだからこそ、見聞きされた体験はいずれも楽しく新鮮なものでした。
今回も、藤子不二雄さんお二人の創作に対する真摯な姿勢や情熱が分かるのが、うれしいところです。どんな人物でもそれなりの体験を積んでいるものですが、実際にこのような作品として仕上げるとなると、難しいものです。
ましてや、有名な藤子不二雄さんとのエピソードを描くのですから、構想から執筆も大変だった思います。やはり、このようにご自身の作品としてまとめることができたのは、えびはらさんだからなのでしょう。
巻末のマンガには、独立後もえびはらさんを気にかけ続けてくれた藤本さんと安孫子さんの心優しいエピソードも描かれています。
お二人の作品は永遠ですが、どのようにそれら名作が描き出されたのか、こうしてマンガ作品で明かしてくれるえびはらさんのお仕事も、貴重だと改めて思います。
個人的には、『バケルくん』は連載時に楽しみに読んでいましたので、誕生の頃のエピソードは懐かしくうれしいものでした。

えびはら武司著『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編』(竹書房刊)

『バケルくん』藤子・F・不二雄さんのボツ原稿。「サンタのおくりもの」の回のヒトコマです。
特に好きなエピソードでしたので、長年大事にしていました。
今回は『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編』と題し、まだ藤子不二雄さんが分かれられる前の名作がどう誕生したのか、その秘蔵エピソードを軽妙なマンガで明かしてくれています。
『ドラえもん』の長編第1作となった『ドラえもん のび太の恐竜』や、『パーマン』、『バケルくん』、そして『魔太郎がくる』、『プロゴルファー猿』など、ファンにはなじみ深い数々の名作の舞台裏など、いずれも興味深いエピソードばかりです。
えびはらさんは『まいっちんぐマチコ先生』の作者として有名ですが、実は10代の頃、藤子・F・不二雄さんに直接面接を受け、アシスタントとして採用された経歴の持ち主でもいらっしゃっます。
実際の読者の年齢に近い時代に藤子不二雄さんの身近にいたえびはらさんだからこそ、見聞きされた体験はいずれも楽しく新鮮なものでした。
今回も、藤子不二雄さんお二人の創作に対する真摯な姿勢や情熱が分かるのが、うれしいところです。どんな人物でもそれなりの体験を積んでいるものですが、実際にこのような作品として仕上げるとなると、難しいものです。
ましてや、有名な藤子不二雄さんとのエピソードを描くのですから、構想から執筆も大変だった思います。やはり、このようにご自身の作品としてまとめることができたのは、えびはらさんだからなのでしょう。
巻末のマンガには、独立後もえびはらさんを気にかけ続けてくれた藤本さんと安孫子さんの心優しいエピソードも描かれています。
お二人の作品は永遠ですが、どのようにそれら名作が描き出されたのか、こうしてマンガ作品で明かしてくれるえびはらさんのお仕事も、貴重だと改めて思います。
個人的には、『バケルくん』は連載時に楽しみに読んでいましたので、誕生の頃のエピソードは懐かしくうれしいものでした。

えびはら武司著『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道 名作秘話編』(竹書房刊)

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