ビデオソフトの時代 ⑪
- 2017/05/28
- 10:10
ここで1990年代くらいの頃の、一ユーザーから見たビデオ市場を思い出してみましょう。
1980年代半ば頃に誕生したレンタルビデオ店は、全国各地で出来ては潰れを繰り返し、個人的な印象では1990年代半ばには飽和状態になっていました。
一般社団法人日本映像ソフト協会の資料によると、1984年12月時点で、総数は514店だったのが、1990年12月にはピークを迎え13,529店、そして、1994年12月には12424店となっています。(「JVAレンタル加盟店数推移」より)
レンタルビデオの最盛期、いくら繁盛しているレンタルショップでも棚には限りがありました。次々に出てくる新作に押し出されてしまったビデオソフトは一般に出てくるようになり、その結果中古ビデオ市場が出来たのです。
私の知る限りでも、都内には1990年代頭くらいから、新宿や新橋、神保町、恵比寿など、あちこちに中古ビデオソフト専門店ができました。
そんな中古ソフト専門店の主力商品は、だいたいアダルト系だったのですが、洋画やアニメのコーナーが充実しているショップもありました。そのような店を見つけると、定点観測しては当時欲しかった作品のソフトをコツコツと買い集めていました。
ぼろぼろになったパッケージでも、好きな作品を見つけたらうれしいものです。持ち帰ってパッケージや本体に貼られたレンタルシールなどをクリーニングして、再生するのが楽しみでした。
「ビデオ安売り王」などの、新規ショップが続々誕生したのもこの頃です。中古ソフトとともに、新品でも版権の分からないような海外作品のアニメなども販売していました。
そのような店先では、倒産した国際映画社の『めちゃっこドタコン』などのソフトも並んでいました。もちろん買いましたが、あまりにチープなパッケージで900円くらいで並んでいるのを見た時は、なんともやりきれない気持ちになりました。好きだった作品がたたき売りされているような感じもしたのです。
後には100円ショップのダイソーでも、フライシャーの『スーパーマン』が、2エピソードを収録して1本100円で販売されました。もうソフト市場は、DVD時代になっていましたが、これはつい買ってしまいました。
結局、映像ソフトの主流はDVDとなり、それまで買い集めたVHSテープも、泣く泣く処分していくことになりました。(つづく)

『親子で楽しむビデオ広場 スーパーマン』(ダイソーアニメシリーズ)は、3本出ていました。
後に7話分を収録したDVDが、210円で販売されました。
1980年代半ば頃に誕生したレンタルビデオ店は、全国各地で出来ては潰れを繰り返し、個人的な印象では1990年代半ばには飽和状態になっていました。
一般社団法人日本映像ソフト協会の資料によると、1984年12月時点で、総数は514店だったのが、1990年12月にはピークを迎え13,529店、そして、1994年12月には12424店となっています。(「JVAレンタル加盟店数推移」より)
レンタルビデオの最盛期、いくら繁盛しているレンタルショップでも棚には限りがありました。次々に出てくる新作に押し出されてしまったビデオソフトは一般に出てくるようになり、その結果中古ビデオ市場が出来たのです。
私の知る限りでも、都内には1990年代頭くらいから、新宿や新橋、神保町、恵比寿など、あちこちに中古ビデオソフト専門店ができました。
そんな中古ソフト専門店の主力商品は、だいたいアダルト系だったのですが、洋画やアニメのコーナーが充実しているショップもありました。そのような店を見つけると、定点観測しては当時欲しかった作品のソフトをコツコツと買い集めていました。
ぼろぼろになったパッケージでも、好きな作品を見つけたらうれしいものです。持ち帰ってパッケージや本体に貼られたレンタルシールなどをクリーニングして、再生するのが楽しみでした。
「ビデオ安売り王」などの、新規ショップが続々誕生したのもこの頃です。中古ソフトとともに、新品でも版権の分からないような海外作品のアニメなども販売していました。
そのような店先では、倒産した国際映画社の『めちゃっこドタコン』などのソフトも並んでいました。もちろん買いましたが、あまりにチープなパッケージで900円くらいで並んでいるのを見た時は、なんともやりきれない気持ちになりました。好きだった作品がたたき売りされているような感じもしたのです。
後には100円ショップのダイソーでも、フライシャーの『スーパーマン』が、2エピソードを収録して1本100円で販売されました。もうソフト市場は、DVD時代になっていましたが、これはつい買ってしまいました。
結局、映像ソフトの主流はDVDとなり、それまで買い集めたVHSテープも、泣く泣く処分していくことになりました。(つづく)

『親子で楽しむビデオ広場 スーパーマン』(ダイソーアニメシリーズ)は、3本出ていました。
後に7話分を収録したDVDが、210円で販売されました。
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- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:ビデオソフトの時代
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