R&B、ソウルの故郷メンフィス その音楽の現在・過去・未来
- 2017/07/22
- 10:31
■映画『約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー~』
音楽映画『約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー~』を観てきました。
数々のR&Bやブルーズ、ソウルの名曲が生まれた、テネシー州メンフィス。この地から羽ばたいた伝説的ミュージシャンと新たな若き世代のミュージシャンたちが競演するドキュメンタリーです。
古くからのソウル好きには、出演者の名前を聞いただけで、たまらないでしょう。
ブッカーT&MG’Sのブッカー・T・ジョーンズ。サザンソウルの雄、オーティス・クレイ。ボビー“ブルー“ブランド。ハウリン・ウルフやマディ・ウォーターズの数々のレコーディングに参加したギタリスト、ヒューバート・サムリン。ブルースハープの名手、チャールズ・マッスルホワイト。数多くのソウルのヒット曲にたずさわった、ギターのチャールズ・スキップ・ビッツ。ステイプルシンガーズのメイヴィス・ステイプル。名門レーベル、スタックスの経営者だったアル・ベルも出てきます。
残念ながらアイザック・ヘイズは撮影時には亡くなっており、出演は叶いませんでした。ですが『ワッツタックス』クライマックスでのド迫力の登場シーンは、やはり流れました。
撮影後亡くなった、ボビー・ブランドや、ヒューバート・サムリン、チャールズ・スキップ・ビッツなど、彼らの演奏する姿を見ることができたのはうれしいことでした。
なによりライブでの撮影ではなく、アットホームなスタジオでの録音風景は、彼らのフランクな性格やリラックスした姿も見ることができ、まるでスタジオで見学しているような気持ちになります。
映画は、各セッションの暖かい雰囲気から一転、キング牧師の暗殺から暗転します。そこから流れるボビー・ブランドのバラード「エイント・ノー・サンシャイン」は、グッときました。
白人と黒人のミュージシャンが、切磋琢磨して音作りに励んでいた姿は、モータウンのファンク・ブラザーズを描いた映画『スタンディング・イン・ザ・シャドウ・オブ・モータウン』(永遠のモータウン)にも通じます。あちらも、次世代のミュージシャンたちとの共演がハイライトでした。
サザンソウル好きには、スタックス・ミュージアムのオープンを記念して行われたライブの『ソウル・カムズ・ホーム』も思い出されるでしょう。ここでは映画には出演のなかったアル・グリーンの熱唱や、バーケイズとチャックDの共演なども楽しめます。
個人的には、アイザック・ヘイズの『シャフト』をチャールズ・スキップ・ビッツのギターの熱演で見ることができるのが、一番のハイライトです。
今回の映画でも、共演する10代の学生たちに気さくに声を掛け励ましている、明るくフレンドリーなスキップ・ビッツの姿は流石でした。
各セッションの間に挿入されるミシシッピ川の映像も、時代の流れの中で数々の名曲が生まれてきたこの地を物語っているようで印象的です。
素晴らしい音楽を生み出してきた伝説的ミュージシャンの人柄やメンフィスの街にスクリーンを通じて触れることが出来、観終わったあとも心に余韻の残る映画でした。

『約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー~』チラシ
音楽映画『約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー~』を観てきました。
数々のR&Bやブルーズ、ソウルの名曲が生まれた、テネシー州メンフィス。この地から羽ばたいた伝説的ミュージシャンと新たな若き世代のミュージシャンたちが競演するドキュメンタリーです。
古くからのソウル好きには、出演者の名前を聞いただけで、たまらないでしょう。
ブッカーT&MG’Sのブッカー・T・ジョーンズ。サザンソウルの雄、オーティス・クレイ。ボビー“ブルー“ブランド。ハウリン・ウルフやマディ・ウォーターズの数々のレコーディングに参加したギタリスト、ヒューバート・サムリン。ブルースハープの名手、チャールズ・マッスルホワイト。数多くのソウルのヒット曲にたずさわった、ギターのチャールズ・スキップ・ビッツ。ステイプルシンガーズのメイヴィス・ステイプル。名門レーベル、スタックスの経営者だったアル・ベルも出てきます。
残念ながらアイザック・ヘイズは撮影時には亡くなっており、出演は叶いませんでした。ですが『ワッツタックス』クライマックスでのド迫力の登場シーンは、やはり流れました。
撮影後亡くなった、ボビー・ブランドや、ヒューバート・サムリン、チャールズ・スキップ・ビッツなど、彼らの演奏する姿を見ることができたのはうれしいことでした。
なによりライブでの撮影ではなく、アットホームなスタジオでの録音風景は、彼らのフランクな性格やリラックスした姿も見ることができ、まるでスタジオで見学しているような気持ちになります。
映画は、各セッションの暖かい雰囲気から一転、キング牧師の暗殺から暗転します。そこから流れるボビー・ブランドのバラード「エイント・ノー・サンシャイン」は、グッときました。
白人と黒人のミュージシャンが、切磋琢磨して音作りに励んでいた姿は、モータウンのファンク・ブラザーズを描いた映画『スタンディング・イン・ザ・シャドウ・オブ・モータウン』(永遠のモータウン)にも通じます。あちらも、次世代のミュージシャンたちとの共演がハイライトでした。
サザンソウル好きには、スタックス・ミュージアムのオープンを記念して行われたライブの『ソウル・カムズ・ホーム』も思い出されるでしょう。ここでは映画には出演のなかったアル・グリーンの熱唱や、バーケイズとチャックDの共演なども楽しめます。
個人的には、アイザック・ヘイズの『シャフト』をチャールズ・スキップ・ビッツのギターの熱演で見ることができるのが、一番のハイライトです。
今回の映画でも、共演する10代の学生たちに気さくに声を掛け励ましている、明るくフレンドリーなスキップ・ビッツの姿は流石でした。
各セッションの間に挿入されるミシシッピ川の映像も、時代の流れの中で数々の名曲が生まれてきたこの地を物語っているようで印象的です。
素晴らしい音楽を生み出してきた伝説的ミュージシャンの人柄やメンフィスの街にスクリーンを通じて触れることが出来、観終わったあとも心に余韻の残る映画でした。

『約束の地、メンフィス ~テイク・ミー・トゥ・ザ・リバー~』チラシ
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- テーマ:Soul, R&B, Funk
- ジャンル:音楽
- カテゴリ:音楽
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