金山明博さんとの不思議なご縁 その8
- 2014/08/17
- 09:57
2007年からは、金山さんご自身の虫プロ時代をテーマにした新作マンガ『あめんぼうの詩(うた)』も、『まんだらけZENBU』誌に2年に渡って連載されました。
この作品は、まんが家を挫折した主人公が、虫プロに中途入社してアニメーターを目指すという、金山さんご自身の歩みをそのまま綴ったような意欲作でした。私も金山さんからの依頼で、ストーリー構成のシナリオを担当させていただきました。
『ジャンクル大帝』班に配属された主人公が、アニメーションの動画に四苦八苦する姿。虫プロでの、手塚治虫さんや勝井千賀雄さん、荒木伸吾さん、永島慎二さん、そして坂口尚さんたちとの交流。また同僚たちとの出会いや悲しい別れなど、盛り沢山の内容です。
『あめんぼうの詩(うた)』はライフワークとして、その後も同人誌でも番外編として故・金田伊功さんとの出会いと別れを綴った描き下ろし作品なども発表しています。
2011年以降は、ご体調のこともありしばらくマンガの執筆はお休みしていたのですが、「これから、虫プロに在籍していた頃の『あしたのジョー』時代について書いていきたい」との、意気込みもお聞きしました。
既に、その第一回のシナリオは出来上がっています。この時代を、金山さんがどう描いていかれるのか楽しみです。
金山さんにとっても『あしたのジョー』という作品は、出崎統さん、杉野昭夫さん、荒木伸吾さんたちとがむしゃらに頑張った、とても思い出深い作品だそうです。
2007年3月、『あしたのジョー』を徹底特集したNHK-BSの「とことん『あしたのジョー』」では取材を受けたうえ、スタジオでもゲストとして中川翔子さんや島本和彦さんたちと見事にトークをこなしました。
この年の5月には、杉並アニメミュージアムでも拡大版の個展を行うなど、その後も精力的に創作活動を続けておられます。
8月には、急にロシアに行くと電話でお聞きしました。文化交流使節の一員として、ウラジオストックに招待されたのだそうです。現地では、向こうのアニメファンには金山さんの作品はあまり知られていないのに、講演会場の壇上でいきなりイラストを描き上げ、それ以降どこへ行っても大歓迎だったそうです。
70歳を過ぎてもフットワークの軽い金山さんは、フランスやロシア、そして中国など、どこへ行っても積極的に現地の人たちと交流し、親交を深めてきます。
常にフランクなその姿勢は誰に対しても変わらず、今も日本在住のアニメファンのフランス人たちにも親しまれ、彼らに毎年ホームパーティーで誕生日を祝ってもらっているそうです。(つづく)

「あめんぼうの詩」連載時の扉絵 この連載で第一部は完結したが、ストーリーはまだまだ続いていく
この作品は、まんが家を挫折した主人公が、虫プロに中途入社してアニメーターを目指すという、金山さんご自身の歩みをそのまま綴ったような意欲作でした。私も金山さんからの依頼で、ストーリー構成のシナリオを担当させていただきました。
『ジャンクル大帝』班に配属された主人公が、アニメーションの動画に四苦八苦する姿。虫プロでの、手塚治虫さんや勝井千賀雄さん、荒木伸吾さん、永島慎二さん、そして坂口尚さんたちとの交流。また同僚たちとの出会いや悲しい別れなど、盛り沢山の内容です。
『あめんぼうの詩(うた)』はライフワークとして、その後も同人誌でも番外編として故・金田伊功さんとの出会いと別れを綴った描き下ろし作品なども発表しています。
2011年以降は、ご体調のこともありしばらくマンガの執筆はお休みしていたのですが、「これから、虫プロに在籍していた頃の『あしたのジョー』時代について書いていきたい」との、意気込みもお聞きしました。
既に、その第一回のシナリオは出来上がっています。この時代を、金山さんがどう描いていかれるのか楽しみです。
金山さんにとっても『あしたのジョー』という作品は、出崎統さん、杉野昭夫さん、荒木伸吾さんたちとがむしゃらに頑張った、とても思い出深い作品だそうです。
2007年3月、『あしたのジョー』を徹底特集したNHK-BSの「とことん『あしたのジョー』」では取材を受けたうえ、スタジオでもゲストとして中川翔子さんや島本和彦さんたちと見事にトークをこなしました。
この年の5月には、杉並アニメミュージアムでも拡大版の個展を行うなど、その後も精力的に創作活動を続けておられます。
8月には、急にロシアに行くと電話でお聞きしました。文化交流使節の一員として、ウラジオストックに招待されたのだそうです。現地では、向こうのアニメファンには金山さんの作品はあまり知られていないのに、講演会場の壇上でいきなりイラストを描き上げ、それ以降どこへ行っても大歓迎だったそうです。
70歳を過ぎてもフットワークの軽い金山さんは、フランスやロシア、そして中国など、どこへ行っても積極的に現地の人たちと交流し、親交を深めてきます。
常にフランクなその姿勢は誰に対しても変わらず、今も日本在住のアニメファンのフランス人たちにも親しまれ、彼らに毎年ホームパーティーで誕生日を祝ってもらっているそうです。(つづく)

「あめんぼうの詩」連載時の扉絵 この連載で第一部は完結したが、ストーリーはまだまだ続いていく
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