アニメ絵本の魅力⑦
- 2017/09/10
- 09:48
70年代のタツノコプロは、絵本以外にも『昆虫物語 みなしごハッチ』や『科学忍者隊ガッチャマン』など、幼年誌や学年誌などのマンガ連載もありました。
これらは大抵、シナリオや構成を出版部部長だった天馬正人さんが担当され、あとは出版部のマンガ家さんが描かれたそうです。余談ですが、後に『ザ・ウルトラマン』を描かれた内山まもるさんも、この出版部のご出身です。
例外として『ハクション大魔王』の雑誌連載マンガなどは、天馬さんの師匠であった太田じろうさんが描かれたこともありました。
天馬さんの師匠でもある児童漫画の重鎮・太田さんは後年、大人の雰囲気の絵で青年誌『リイドコミック』の表紙なども手掛けられましたが、タツノコプロ作品のコミカライズも、軽いタッチで魅力的でした。児童マンガご出身でしたので、子ども向けの作品はお好みだったのではないでしょうか。
当時のタツノコ作品の絵本でも、『昆虫物語みなしごハッチ』では、後に『ヒット・エンド・ラン』で大ヒットとなったまんが家、あや秀夫(当時は源田秀夫)さんが雰囲気のあるハッチを描いておられます。源田さんは、学年誌でも、『科学忍者隊ガッチャマン』などの連載も担当されていました。
また『風船少女テンプルちゃん』の絵本は、キャラクターデザインを担当された下元明子(現・河井ノア)さんご自身が担当されており、センスのよいチャーミングな絵が印象的でした。
スタジオ内でも何作品の制作が同時進行だと、人手不足がより深刻になります。新番組が重なると、絵本のほかにたくさんのキャラクター商品の絵も同時作業になってしまいます。
そんな時は、天馬さんが構成して自らキャラクターや、背景を描くこともあったそうです。(つづく)

小学館の絵文庫『昆虫物語みなしごハッチ』(絵・源田秀夫)と
ひかりのくにテレビ絵本『ベルフィーとリルビット』(構成・絵/下元明子)
これらは大抵、シナリオや構成を出版部部長だった天馬正人さんが担当され、あとは出版部のマンガ家さんが描かれたそうです。余談ですが、後に『ザ・ウルトラマン』を描かれた内山まもるさんも、この出版部のご出身です。
例外として『ハクション大魔王』の雑誌連載マンガなどは、天馬さんの師匠であった太田じろうさんが描かれたこともありました。
天馬さんの師匠でもある児童漫画の重鎮・太田さんは後年、大人の雰囲気の絵で青年誌『リイドコミック』の表紙なども手掛けられましたが、タツノコプロ作品のコミカライズも、軽いタッチで魅力的でした。児童マンガご出身でしたので、子ども向けの作品はお好みだったのではないでしょうか。
当時のタツノコ作品の絵本でも、『昆虫物語みなしごハッチ』では、後に『ヒット・エンド・ラン』で大ヒットとなったまんが家、あや秀夫(当時は源田秀夫)さんが雰囲気のあるハッチを描いておられます。源田さんは、学年誌でも、『科学忍者隊ガッチャマン』などの連載も担当されていました。
また『風船少女テンプルちゃん』の絵本は、キャラクターデザインを担当された下元明子(現・河井ノア)さんご自身が担当されており、センスのよいチャーミングな絵が印象的でした。
スタジオ内でも何作品の制作が同時進行だと、人手不足がより深刻になります。新番組が重なると、絵本のほかにたくさんのキャラクター商品の絵も同時作業になってしまいます。
そんな時は、天馬さんが構成して自らキャラクターや、背景を描くこともあったそうです。(つづく)

小学館の絵文庫『昆虫物語みなしごハッチ』(絵・源田秀夫)と
ひかりのくにテレビ絵本『ベルフィーとリルビット』(構成・絵/下元明子)
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