懐かしい学年誌の『ウルトラマン』記事が甦る
- 2017/09/18
- 07:12
小学館から『学年誌ウルトラ伝説 ~学年別学習雑誌で見る昭和「ウルトラマン」クロニクル』という新刊が出ました。
これは、1960年代から80年代まで、学年誌に掲載された円谷プロの歴代『ウルトラマン』の放映中の記事を採録した労作です。
初代『ウルトラマン』から、『ウルトラマン80』、『アンドロメロス』まで、当時のメイキングなどの企画を初出時のオールカラーで復刻してくれています。
なによりB5判サイズで、掲載当時そのままの雰囲気で読めるのがうれしいところです。
このサイズでは、以前にも『ウルトラ博物誌』というタイトルが、2003年に出されました。こちらも記事復刻はありましたが、『帰ってきたウルトラマン』から『ウルトラマンレオ』までが中心でした。またマンガ作品では、内山まもるさんの『ウルトラマンA』や、坂口尚さんの『帰ってきたウルトラマン』、宮添郁雄さんの『ウルトラ6番目の弟はだれか?』の3本が採録されていたのです。
アニメーターでもあった坂口尚さんの『ウルトラ』作品は珍しいものですし、内山まもるさんのシャープな線が魅力的な作品が読めたのは収穫でした。
ただ『ウルトラ博物誌』では、『帰ってきたウルトラマン』以降の作品ということで、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の記事が無かったことが、それ以前からのファンには少々残念でした。
今回の『学年誌ウルトラ伝説』では、初期2作品や『ミラーマン』、『ジャンボーグA』などの円谷ヒーローも収録されています。私も当時は、学年誌の特撮メイキング記事や付録の紙工作などを楽しみにしていた世代です。懐かしい記事も多く、毎週の放送に心躍らせていた頃を思い出しました。
まんが作品でも、久松文雄さんによる『ウルトラセブン』も初めて読みました。幼年誌掲載だったそうですが、コミカライズでも久松さんの優しく明るい世界はそのままで楽しめました。
また今回の本では、それぞれの学年誌における、『ウルトラ』掲載の歴史とともに、内山まもるさんを紹介するページがあったこともうれしいことです。子どもの頃は、内山さんがタツノコプロ出身とは知らず、そのシャープながら温かみのあるタッチが好きでした。後にタツノコプロの出版部ご出身だったと知り、吉田竜夫さんに通じるタッチを改めて認識しました。
内山さんは、2011年に亡くなられましたが、内山さんの描かれた『ウルトラマン』の世界のファンも多かったと思います。
こうして、懐かしの『ウルトラ』の記事とともに、内山まもるさんのことが取り上げられたことも喜んでいます。

『学年誌ウルトラ伝説 ~学年別学習雑誌で見る昭和「ウルトラマン」クロニクル』
本文内には、『みなしごハッチ』や『いなかっぺ大将』の大ちゃんも出ています。
マルシー表記はなかったのですが、多分友情出演なのでしょう。
これは、1960年代から80年代まで、学年誌に掲載された円谷プロの歴代『ウルトラマン』の放映中の記事を採録した労作です。
初代『ウルトラマン』から、『ウルトラマン80』、『アンドロメロス』まで、当時のメイキングなどの企画を初出時のオールカラーで復刻してくれています。
なによりB5判サイズで、掲載当時そのままの雰囲気で読めるのがうれしいところです。
このサイズでは、以前にも『ウルトラ博物誌』というタイトルが、2003年に出されました。こちらも記事復刻はありましたが、『帰ってきたウルトラマン』から『ウルトラマンレオ』までが中心でした。またマンガ作品では、内山まもるさんの『ウルトラマンA』や、坂口尚さんの『帰ってきたウルトラマン』、宮添郁雄さんの『ウルトラ6番目の弟はだれか?』の3本が採録されていたのです。
アニメーターでもあった坂口尚さんの『ウルトラ』作品は珍しいものですし、内山まもるさんのシャープな線が魅力的な作品が読めたのは収穫でした。
ただ『ウルトラ博物誌』では、『帰ってきたウルトラマン』以降の作品ということで、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』の記事が無かったことが、それ以前からのファンには少々残念でした。
今回の『学年誌ウルトラ伝説』では、初期2作品や『ミラーマン』、『ジャンボーグA』などの円谷ヒーローも収録されています。私も当時は、学年誌の特撮メイキング記事や付録の紙工作などを楽しみにしていた世代です。懐かしい記事も多く、毎週の放送に心躍らせていた頃を思い出しました。
まんが作品でも、久松文雄さんによる『ウルトラセブン』も初めて読みました。幼年誌掲載だったそうですが、コミカライズでも久松さんの優しく明るい世界はそのままで楽しめました。
また今回の本では、それぞれの学年誌における、『ウルトラ』掲載の歴史とともに、内山まもるさんを紹介するページがあったこともうれしいことです。子どもの頃は、内山さんがタツノコプロ出身とは知らず、そのシャープながら温かみのあるタッチが好きでした。後にタツノコプロの出版部ご出身だったと知り、吉田竜夫さんに通じるタッチを改めて認識しました。
内山さんは、2011年に亡くなられましたが、内山さんの描かれた『ウルトラマン』の世界のファンも多かったと思います。
こうして、懐かしの『ウルトラ』の記事とともに、内山まもるさんのことが取り上げられたことも喜んでいます。

『学年誌ウルトラ伝説 ~学年別学習雑誌で見る昭和「ウルトラマン」クロニクル』
本文内には、『みなしごハッチ』や『いなかっぺ大将』の大ちゃんも出ています。
マルシー表記はなかったのですが、多分友情出演なのでしょう。
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