『アローエンブレム グランプリの鷹』放映開始40周年
- 2017/09/23
- 12:01
1977年(昭和52年)9月22日は、『アローエンブレム グランプリの鷹』がスタートした日です。放映開始から、今年で40年を迎えました。
前番組は『鉄腕アトム』の東映動画によるリメイク版とも言うべき、『ジェッターマルス』でした。当時柔らかな手塚調の作品からいきなり劇画調が始まり、びっくりしたことを覚えています。
この頃は池沢さとしさんの『サーキットの狼』から起きた「スーパーカーブーム」が続いており、駄菓子屋でもメンコやミニカード、ミニ消しゴムなど様々な商品が売られていました。コカコーラやファンタの王冠のウラにもスーパーカーが印刷されて、楽しみだったことも懐かしい思い出です。
この当時、スーパーカーやカーレース自体にはさほど興味はありませんでしたが、リアル調の作画が好きでしたので『グランプリの鷹』にはまずその絵に魅かれました。他の劇画調作品とは違った、クド過ぎない爽やかなキャラクターが新鮮だったのです。
主人公である鷹也やヒロインのすず子さん、そして彼らを取り巻くニック、佐々木課長、香取社長など大人たちも渋くて存在感がありました。キャラクター原案は杉野昭夫さんでしたが、キャラクター設計を担当された野田卓雄さんの絵も端正ななかに清潔感が感じられ魅力的でした。
放映当時は、キャラクター設計として小泉謙三さんと何故か連名だったのが不思議でしたが、後に小泉さんからマシンの方のデザインを担当したとお聞きして、ようやく長年の謎が解けました。
鷹也自身も、決して格好いいヒーローではありません。もがきながらも成長する等身大の姿は、より身近に感じ次の回が気になっていました。
後半はF1レースからF0編へと変わっていきましたが、カーレースに興味がない者でもイザベルとの悲恋のエピソードなど、そこに描かれる人間ドラマは魅力的で毎週楽しみでした。
作画監督にも野田卓雄さんや、小泉謙三さん、白土武さん、森利夫さん、そして中村一夫(南条文平)さんや菊池城二さん、青鉢芳信さん、上村栄司さんなど、劇画調作画でおなじみのアニメーターが数多く参加されていました。なんと、『宇宙戦士バルディオス』でおなじみの上條修さんも41話で、作画監督を担当されています。これらの作画の魅力も、44話続いた要因のひとつだったと思います。
放映開始から40周年を迎え、『グランプリの鷹』の魅力を改めて思い出しました。

『アローエンブレム グランプリの鷹』動画
前番組は『鉄腕アトム』の東映動画によるリメイク版とも言うべき、『ジェッターマルス』でした。当時柔らかな手塚調の作品からいきなり劇画調が始まり、びっくりしたことを覚えています。
この頃は池沢さとしさんの『サーキットの狼』から起きた「スーパーカーブーム」が続いており、駄菓子屋でもメンコやミニカード、ミニ消しゴムなど様々な商品が売られていました。コカコーラやファンタの王冠のウラにもスーパーカーが印刷されて、楽しみだったことも懐かしい思い出です。
この当時、スーパーカーやカーレース自体にはさほど興味はありませんでしたが、リアル調の作画が好きでしたので『グランプリの鷹』にはまずその絵に魅かれました。他の劇画調作品とは違った、クド過ぎない爽やかなキャラクターが新鮮だったのです。
主人公である鷹也やヒロインのすず子さん、そして彼らを取り巻くニック、佐々木課長、香取社長など大人たちも渋くて存在感がありました。キャラクター原案は杉野昭夫さんでしたが、キャラクター設計を担当された野田卓雄さんの絵も端正ななかに清潔感が感じられ魅力的でした。
放映当時は、キャラクター設計として小泉謙三さんと何故か連名だったのが不思議でしたが、後に小泉さんからマシンの方のデザインを担当したとお聞きして、ようやく長年の謎が解けました。
鷹也自身も、決して格好いいヒーローではありません。もがきながらも成長する等身大の姿は、より身近に感じ次の回が気になっていました。
後半はF1レースからF0編へと変わっていきましたが、カーレースに興味がない者でもイザベルとの悲恋のエピソードなど、そこに描かれる人間ドラマは魅力的で毎週楽しみでした。
作画監督にも野田卓雄さんや、小泉謙三さん、白土武さん、森利夫さん、そして中村一夫(南条文平)さんや菊池城二さん、青鉢芳信さん、上村栄司さんなど、劇画調作画でおなじみのアニメーターが数多く参加されていました。なんと、『宇宙戦士バルディオス』でおなじみの上條修さんも41話で、作画監督を担当されています。これらの作画の魅力も、44話続いた要因のひとつだったと思います。
放映開始から40周年を迎え、『グランプリの鷹』の魅力を改めて思い出しました。

『アローエンブレム グランプリの鷹』動画
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