45年前の1972年(昭和47年)10月1日は、『
科学忍者隊ガッチャマン』の放映が始まった日です。日曜日18時からフジテレビ系でのスタートから、今日で45周年を迎えました。
『マッハGOGOGO』のスピード感、『紅三四郎』でのアクション、『決断』における迫力の爆発シーン、この三作品の画風をさらにスタイリッシュにしたキャラクターたち。
まさに、これまでのタツノコプロ・リアル路線の集大成のようなSFアクション作品でした。後にパイロットフィルムまで作ったのに、お蔵入りしていた航空アクション『ブンブン野郎』からの影響も知りましたが、当時テレビの前でド肝を抜かれました。
物語は、夜の雨の中不気味な機械音を出しつつ登場する謎の巨大メカ、タートルキングの出現で始まります。アニメなのに重量感あふれメタリックな質感がリアルでしたし、破壊されるウラン貯蔵庫などの爆発描写も見事な色彩で表現されていました。
また正体を見せない不気味なギャラクターと、それに戸惑う各国代表の大人たち。その緊迫感から、科学忍者隊の少年たちが登場するテンポのいい演出。色彩も鮮やかながらキャラクターと調和のとれた美術、ブラスやキーボードを多用した、ファンキーで重厚なBGM。それらがすべてが斬新でした。
この第1話「ガッチャマン対タートルタンク」に出会い、『
科学忍者隊ガッチャマン』の虜になりました。あれから45年が経ちましたが、いまだにこの頃受けた衝撃は覚えています。
それまでもテレビまんが好きでしたが、今までの作品とはその格好良さはまったく違うということを、子ども心にも感じました。
絵柄もオリジナルでしたから、他のマンガ原作とは違いテレビでしか見られません。学年誌などに連載されても、テレビの絵ではないとがっくりしていました。
この当時のグッズで、一番うれしかったのはテレビの画面を使った、ミニカードでした。
まだこの時代は、小さい子どもが一人でおもちゃ屋などには入れません。近所の駄菓子屋の棚に並べられた、グリップ製のミニ合金のメカがまぶしかったことも覚えています。
毎週テロップに名前の出る制作スタッフも、私にとっては憧れでした。いつしか皆さんの名前も覚え、いったいどんな人たちがこんなに面白い作品を作っているのだろう、と思っていました。
革新的な素晴らしい作品を創られた制作スタッフの方々と、この作品に出会えたことを開始から45年を迎えた今日、改めて感謝したいと思います。
『科学忍者隊ガッチャマン』原画
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