アニメ絵本の魅力⑩
- 2017/10/08
- 08:14
『まんが日本昔ばなし』は、それまでのアニメ絵本のセオリーを変えました。
各社とも絵本にフィルムやセル画をそのまま使ったのです。その影響もあったのでしょう。その後、書店の店頭では描きおろしではない、フィルムやセル画を使ったテレビアニメ作品の絵本が並び始めます。
中でも小学館は1978年(昭和53年)、「小学館のアニメ名作」シリーズとして、次々にフィルムやセル画を使用した人気作品の絵本を刊行しました。
『ドラえもん』や『怪物くん』、『忍者ハットリくん』などおなじみの藤子不二雄作品。『宇宙戦艦ヤマト』や『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』。そして『小公女セーラ』、『サイコアーマー ゴーバリアン』と、当時人気のあったアニメ作品は、ほぼ網羅していたような印象です。
これは、『小学一年生』などの学年誌や子ども向けテレビ雑誌『テレビくん』で、元々出版権を持っていた作品が多かったからかもしれません。
他社でもケイブンシャは、「ケイブンシャの大百科別冊」として『まんがはじめて物語』のシリーズを刊行しましたし、徳間書店はその後「テレビランドわんぱっく学習百科」として『まんがはじめて面白塾』をシリーズとして出していました。
随分あとで知ったのですが、1978年に東邦出版社という版元からは『まんが日本絵巻』のハードカバーの絵本が出版されていました。何話か毎に収録されていましたが、こちらは奥付に各話の脚本家と作画スタッフ名がきちんと明記されていました。
『まんが日本絵巻』は、昔から日本に伝わる講談話のアニメ化です。それぞれのエピソードに合わせて各アニメーターがデザインしたキャラクターも魅力でしたから、アニメファンとってもこれはありがたい編集でした。
この作品はTBSブリタニカの文庫サイズの分冊絵本も出ていましたが、この東邦出版社版も楽しめる本でした。(つづく)

東邦出版社『まんが日本絵巻』第1巻と3巻
各社とも絵本にフィルムやセル画をそのまま使ったのです。その影響もあったのでしょう。その後、書店の店頭では描きおろしではない、フィルムやセル画を使ったテレビアニメ作品の絵本が並び始めます。
中でも小学館は1978年(昭和53年)、「小学館のアニメ名作」シリーズとして、次々にフィルムやセル画を使用した人気作品の絵本を刊行しました。
『ドラえもん』や『怪物くん』、『忍者ハットリくん』などおなじみの藤子不二雄作品。『宇宙戦艦ヤマト』や『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』。そして『小公女セーラ』、『サイコアーマー ゴーバリアン』と、当時人気のあったアニメ作品は、ほぼ網羅していたような印象です。
これは、『小学一年生』などの学年誌や子ども向けテレビ雑誌『テレビくん』で、元々出版権を持っていた作品が多かったからかもしれません。
他社でもケイブンシャは、「ケイブンシャの大百科別冊」として『まんがはじめて物語』のシリーズを刊行しましたし、徳間書店はその後「テレビランドわんぱっく学習百科」として『まんがはじめて面白塾』をシリーズとして出していました。
随分あとで知ったのですが、1978年に東邦出版社という版元からは『まんが日本絵巻』のハードカバーの絵本が出版されていました。何話か毎に収録されていましたが、こちらは奥付に各話の脚本家と作画スタッフ名がきちんと明記されていました。
『まんが日本絵巻』は、昔から日本に伝わる講談話のアニメ化です。それぞれのエピソードに合わせて各アニメーターがデザインしたキャラクターも魅力でしたから、アニメファンとってもこれはありがたい編集でした。
この作品はTBSブリタニカの文庫サイズの分冊絵本も出ていましたが、この東邦出版社版も楽しめる本でした。(つづく)

東邦出版社『まんが日本絵巻』第1巻と3巻
- テーマ:懐かしアニメ
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