ミニカードの時代 その2
- 2014/08/31
- 09:32
■ 「アニメ・ブーム」以前
1963年(昭和38年)1月から始まったテレビアニメ『鉄腕アトム』の洗礼を子供の頃に受けた世代は、1974年(昭和49年)くらいにはだいたい中学生から大学生になっていました。
彼らの成長にしたがって、放送局もその対象ターゲットを上げていき、お子様向けの作品主体から『バビル二世』、『海のトリトン』など、徐々にハイティーンまで対象を広げたと思われるような作品も放送されるようになりました。(例外的に『巨人の星』という、元々大人の視聴者までいるような作品や、ファミリー向けの『サザエさん』などもありましたが)
少年ヒーローが好きだったのは、本来のターゲットである子どもだけではありません。『バビル二世』やトリトン、『勇者ライディーン』の洸などに魅せられた女子学生たちが、徐々に自分たちでファン活動を始めたのです。
また、SFファンダムでも『ゴジラ』などの東宝特撮映画や『ウルトラマン』など円谷プロの特撮作品とともに、1974年(昭和49年)になると、その年10月から放送された『宇宙戦艦ヤマト』を話題にする男子学生たちも出始めるようになってきました。
さかのぼると1970年(昭和45年)前後くらいから、テレビの民放各局は夕方の時間帯にはテレビアニメをどんどん再放送するようになっていました。
特に地方の民放テレビ局では、夕方四時台から五時台まで各局がこぞってテレビアニメや特撮番組の再放送を流し、たとえ本放送で見逃した作品があっても、この再放送で見る機会に恵まれることもあったのです。
この時間帯は、必ずどこかの局が再放送を流してましたので、チャンネルを変えれば二時間くらいアニメや特撮番組を毎日連続して見ることが出来ました。この時期地方在住でしたら、この時間帯に多く放送されていた、地方独自のスポンサーによる動かないCMを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
7月から8月の学校が夏休みは、なんと午前中にもアニメ番組が放送されアニメ三昧に浸れるという、とてもうれしい時期でした。この頃、まだ家庭用ビデオデッキはそれほどは普及していません。ファンの中には署名をして、どうしても見たい番組はそれぞれ住んでいる地方のテレビ局へ再放送嘆願署名を送っていたこともありました。
再放送がなければ、もう二度と見ることはできません。ですから、この頃は本放送を見るのに一所懸命でした。どうしても見たい番組があれば、部活などをサボってまで早く帰り、テレビの前に座ってワクワクして見ていました。
あの頃のテレビ画面への集中度は、自分でも本当に高かったと思いますし、あれほどの集中力は、後にも先にももう出せないでしょう。(つづく)

アニメの絵が欲しくて当時集めていた絵本やぬりえ、ノート 懐かしいですね
1963年(昭和38年)1月から始まったテレビアニメ『鉄腕アトム』の洗礼を子供の頃に受けた世代は、1974年(昭和49年)くらいにはだいたい中学生から大学生になっていました。
彼らの成長にしたがって、放送局もその対象ターゲットを上げていき、お子様向けの作品主体から『バビル二世』、『海のトリトン』など、徐々にハイティーンまで対象を広げたと思われるような作品も放送されるようになりました。(例外的に『巨人の星』という、元々大人の視聴者までいるような作品や、ファミリー向けの『サザエさん』などもありましたが)
少年ヒーローが好きだったのは、本来のターゲットである子どもだけではありません。『バビル二世』やトリトン、『勇者ライディーン』の洸などに魅せられた女子学生たちが、徐々に自分たちでファン活動を始めたのです。
また、SFファンダムでも『ゴジラ』などの東宝特撮映画や『ウルトラマン』など円谷プロの特撮作品とともに、1974年(昭和49年)になると、その年10月から放送された『宇宙戦艦ヤマト』を話題にする男子学生たちも出始めるようになってきました。
さかのぼると1970年(昭和45年)前後くらいから、テレビの民放各局は夕方の時間帯にはテレビアニメをどんどん再放送するようになっていました。
特に地方の民放テレビ局では、夕方四時台から五時台まで各局がこぞってテレビアニメや特撮番組の再放送を流し、たとえ本放送で見逃した作品があっても、この再放送で見る機会に恵まれることもあったのです。
この時間帯は、必ずどこかの局が再放送を流してましたので、チャンネルを変えれば二時間くらいアニメや特撮番組を毎日連続して見ることが出来ました。この時期地方在住でしたら、この時間帯に多く放送されていた、地方独自のスポンサーによる動かないCMを覚えていらっしゃる方も多いでしょう。
7月から8月の学校が夏休みは、なんと午前中にもアニメ番組が放送されアニメ三昧に浸れるという、とてもうれしい時期でした。この頃、まだ家庭用ビデオデッキはそれほどは普及していません。ファンの中には署名をして、どうしても見たい番組はそれぞれ住んでいる地方のテレビ局へ再放送嘆願署名を送っていたこともありました。
再放送がなければ、もう二度と見ることはできません。ですから、この頃は本放送を見るのに一所懸命でした。どうしても見たい番組があれば、部活などをサボってまで早く帰り、テレビの前に座ってワクワクして見ていました。
あの頃のテレビ画面への集中度は、自分でも本当に高かったと思いますし、あれほどの集中力は、後にも先にももう出せないでしょう。(つづく)

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