新刊『まんだらけZENBU』84号
- 2017/12/24
- 13:51
隔月刊の『まんだらけZENBU 84号』が、12月に発売されました。
今回の巻頭を飾るのは「SFの夜明け」特集と懐かしい昭和30年代のヒーロー『ナショナルキッド』の特集です。『ナショナルキッド』の特集ページでは、相変わらず充実した関連グッズが集められ読み応えがありました。
連載の「アニメーション・インタビュー」シリーズに今回登場されたのは、タツノコプロで長年美術監督を続けられた多田喜久子さんです。
多田さんは大学卒業後、初期のタツノコプロに入社されました。初出社の日は、『マッハGOGOGO』第1話の記念すべきオンエア日で、今も記憶に残っているそうです。
そして背景課に配属され、『マッハGOGOGO』や『おらあグズラだど』、『ドカチン』、『紅三四郎』などの背景を描くようになりました。
『昆虫物語みなしごハッチ』や『樫の木モック』、『けろっこデメタン』、『てんとう虫のうた』などの美術設定や美術監督として、そのお名前を記憶しているファンも多いでしょう。
吉田竜夫さんの死去で多くのスタッフが退社した後も、『とんでも戦士ムテキング』や、『OKAWARI-BOY スターザンS』、『ドテラマン』『赤い光弾ジリオン』などの美術監督を歴任されました。
その後タツノコプロで受注した『新世紀エヴァンゲリオン』の背景を手がけられた後、アニメの世界から離れられ、きっぱりと絵を描く道具も破棄されてしまったそうです。
タツノコプロの古き良き時代から美術部門を支えてこられた多田さんのお話は、かつてのファンには興味深いものでしょう。
また原画コーナーでは、手塚治虫さんによる動画用紙に描かれたヒゲオヤジのアニメ原画が掲載されていました。手塚さんが描かれた虫プロの『鉄腕アトム』の原画は、資料的にも貴重なものです。各誌のマンガ連載で忙しい中でも、こうしてアニメの原画を描いていた手塚さんのアニメに対する情熱が分かるようです。
注目は巻末から始まる、学童社の『漫画少年』特集です。今回は昭和23年の創刊から二年目まで刊行された号を順に紹介しています。トキワ荘グループはもとより、日本全国のマンガファン憧れの雑誌だった同誌の歩みが分かります。
読者投稿のコーナーも投稿者の名前が分かるように掲載されており、小野寺章太郎や、寺田博雄、若林哲弘、横尾忠則などの方々のお名前も見られました。
今回も雑誌や単行本、原画、グッズなど相変わらず盛りだくさんで、資料的にも充実している内容でした。

『まんだらけZENBU 84号』
今回の巻頭を飾るのは「SFの夜明け」特集と懐かしい昭和30年代のヒーロー『ナショナルキッド』の特集です。『ナショナルキッド』の特集ページでは、相変わらず充実した関連グッズが集められ読み応えがありました。
連載の「アニメーション・インタビュー」シリーズに今回登場されたのは、タツノコプロで長年美術監督を続けられた多田喜久子さんです。
多田さんは大学卒業後、初期のタツノコプロに入社されました。初出社の日は、『マッハGOGOGO』第1話の記念すべきオンエア日で、今も記憶に残っているそうです。
そして背景課に配属され、『マッハGOGOGO』や『おらあグズラだど』、『ドカチン』、『紅三四郎』などの背景を描くようになりました。
『昆虫物語みなしごハッチ』や『樫の木モック』、『けろっこデメタン』、『てんとう虫のうた』などの美術設定や美術監督として、そのお名前を記憶しているファンも多いでしょう。
吉田竜夫さんの死去で多くのスタッフが退社した後も、『とんでも戦士ムテキング』や、『OKAWARI-BOY スターザンS』、『ドテラマン』『赤い光弾ジリオン』などの美術監督を歴任されました。
その後タツノコプロで受注した『新世紀エヴァンゲリオン』の背景を手がけられた後、アニメの世界から離れられ、きっぱりと絵を描く道具も破棄されてしまったそうです。
タツノコプロの古き良き時代から美術部門を支えてこられた多田さんのお話は、かつてのファンには興味深いものでしょう。
また原画コーナーでは、手塚治虫さんによる動画用紙に描かれたヒゲオヤジのアニメ原画が掲載されていました。手塚さんが描かれた虫プロの『鉄腕アトム』の原画は、資料的にも貴重なものです。各誌のマンガ連載で忙しい中でも、こうしてアニメの原画を描いていた手塚さんのアニメに対する情熱が分かるようです。
注目は巻末から始まる、学童社の『漫画少年』特集です。今回は昭和23年の創刊から二年目まで刊行された号を順に紹介しています。トキワ荘グループはもとより、日本全国のマンガファン憧れの雑誌だった同誌の歩みが分かります。
読者投稿のコーナーも投稿者の名前が分かるように掲載されており、小野寺章太郎や、寺田博雄、若林哲弘、横尾忠則などの方々のお名前も見られました。
今回も雑誌や単行本、原画、グッズなど相変わらず盛りだくさんで、資料的にも充実している内容でした。

『まんだらけZENBU 84号』
- 関連記事