44年振りに明かされる天田版『ゲッターロボ』ミニカードの謎
- 2018/02/17
- 09:06
隔月刊の『まんだらけZENBU 85号』が、2月に発売されました。
連載中の「アニメーション・インタビュー」シリーズに今回登場されたのは、タツノコプロ作品やスタジオぴえろ作品でおなじみ録音監督の水本完さんです。
水本さんは、九州のご出身で演劇を志されて大学在学中に上京。そして同僚だった斯波重治さんたちと新協劇団で活動されます、その後、先に録音演出の世界に転身されていた斯波さんの誘いで、外国映画の録音演出の世界に飛び込まれました。
また『紅三四郎』からはテレビアニメの録音演出手掛けられ、『ハクション大魔王』や『昆虫物語みなしごハッチ』、『新造人間キャシャーン』など、タツノコプロの作品を次々に担当されました。
『科学忍者隊ガッチャマン』の録音演出は同じ会社の斯波さんでした。ただ、コンドルのジョーへのささきいさおさんの起用に、水本さんが深く寄与していたとは意外でした。
その後、『タイムボカン』や『ゴワッパー5ゴーダム』、『とんでも戦士ムテキング』、ぴえろ版『おそ松くん』、『幽々白書』など、記憶に残る各作品の録音監督として多忙を極めた水本さんは、それぞれの作品についてはもう記憶されていないそうです。ただ、その演出哲学はさすがで、これまで多くの才能を見出してこられた名ディレクターのお話は、改めて勉強になりました。
連載記事では、ライダーカード蒐集家の堤哲哉さんによる『カード馬鹿一代』が一番の注目です。ここのところ嬉しいことに、毎号『ゲッターロボ』ミニカードを取り上げてくれています。今回は特に謎の多かった天田版『ゲッターロボ』の番号抜けカードがテーマです。元々天田版『ゲッターロボ』は、裏面のデザインも弾によって変更され、しかも番号表記が無かったりと謎の多いシリーズでした。
それを、当時からそれぞれのカードの断裁のズレから印刷面の配置を解析し、番号抜けカードの箇所から本来入るであろう番号をコツコツと推理されたというのです。
1974年(昭和49年)の番組放映時の発売から、これまで謎だった番号抜けカードの存在。それがこの記事によって遂に解明されたのです。
当時『ゲッターロボ』のミニカードは、テレビの画面をそのまま印刷してくれていました。ですから、同作品のアニメの絵が欲しかった子どもたちは、みんなこぞって集めていたものです。
今となっては、どれだけの人が『ゲッターロボ』のミニカードを蒐集しているかは分かりません。ただ、少なくとも私にとっては、44年を経て遂に謎が氷解したありがたいコラムでした。
そのほかにも、学童社の『漫画少年』特集や、ちばてつやさんのデビュー作『復讐のせむし男』、そして「ゴラクコミックス」初期版など盛りだくさんで楽しめました。

『まんだらけZENBU』85号(まんだらけ出版部刊)
今回もTV版『機動戦士ガンダム』の安彦良和さんの修正原画が眼福ものでした。
連載中の「アニメーション・インタビュー」シリーズに今回登場されたのは、タツノコプロ作品やスタジオぴえろ作品でおなじみ録音監督の水本完さんです。
水本さんは、九州のご出身で演劇を志されて大学在学中に上京。そして同僚だった斯波重治さんたちと新協劇団で活動されます、その後、先に録音演出の世界に転身されていた斯波さんの誘いで、外国映画の録音演出の世界に飛び込まれました。
また『紅三四郎』からはテレビアニメの録音演出手掛けられ、『ハクション大魔王』や『昆虫物語みなしごハッチ』、『新造人間キャシャーン』など、タツノコプロの作品を次々に担当されました。
『科学忍者隊ガッチャマン』の録音演出は同じ会社の斯波さんでした。ただ、コンドルのジョーへのささきいさおさんの起用に、水本さんが深く寄与していたとは意外でした。
その後、『タイムボカン』や『ゴワッパー5ゴーダム』、『とんでも戦士ムテキング』、ぴえろ版『おそ松くん』、『幽々白書』など、記憶に残る各作品の録音監督として多忙を極めた水本さんは、それぞれの作品についてはもう記憶されていないそうです。ただ、その演出哲学はさすがで、これまで多くの才能を見出してこられた名ディレクターのお話は、改めて勉強になりました。
連載記事では、ライダーカード蒐集家の堤哲哉さんによる『カード馬鹿一代』が一番の注目です。ここのところ嬉しいことに、毎号『ゲッターロボ』ミニカードを取り上げてくれています。今回は特に謎の多かった天田版『ゲッターロボ』の番号抜けカードがテーマです。元々天田版『ゲッターロボ』は、裏面のデザインも弾によって変更され、しかも番号表記が無かったりと謎の多いシリーズでした。
それを、当時からそれぞれのカードの断裁のズレから印刷面の配置を解析し、番号抜けカードの箇所から本来入るであろう番号をコツコツと推理されたというのです。
1974年(昭和49年)の番組放映時の発売から、これまで謎だった番号抜けカードの存在。それがこの記事によって遂に解明されたのです。
当時『ゲッターロボ』のミニカードは、テレビの画面をそのまま印刷してくれていました。ですから、同作品のアニメの絵が欲しかった子どもたちは、みんなこぞって集めていたものです。
今となっては、どれだけの人が『ゲッターロボ』のミニカードを蒐集しているかは分かりません。ただ、少なくとも私にとっては、44年を経て遂に謎が氷解したありがたいコラムでした。
そのほかにも、学童社の『漫画少年』特集や、ちばてつやさんのデビュー作『復讐のせむし男』、そして「ゴラクコミックス」初期版など盛りだくさんで楽しめました。

『まんだらけZENBU』85号(まんだらけ出版部刊)
今回もTV版『機動戦士ガンダム』の安彦良和さんの修正原画が眼福ものでした。
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