藤子ファンによる『新オバケのQ太郎』集大成
- 2018/03/21
- 09:41
先日、神保町古書センター2階、漫画古書専門店・夢野書店に行ってきました。
相変わらず店内は、マンガやアニメ、特撮関係の書籍や資料、グッズなどが溢れ、マンガファンにはたまらない空間でした。最近では、テレビドラマや、外国映画のロケにも使われているということで、また注目されることでしょう。
今回も、同店でうれしくなる書籍に出会えました。
藤子不二雄ファンサークルの『Neo Utopia 54号ReMIX 新オバケのQ太郎ONLY EDITION』です。これは2014年8月に出された『Neo Utopia 54号 特集・新オバケのQ太郎』を再編集したものだそうです。
『Neo Utopia』は、藤子不二雄ファンサークルの会報誌です。通常は会員向けなのですが、刷りの関係で多少余分の部数が出ると一般のファン向けにも夢野書店などで委託販売しています。
内容も人形アニメ版『シスコン王子』や、藤子プロ各時代のアシスタント研究などディープな特集が多く、早いうちに完売することも多くありました。この54号も元々人気の高い『新オバケのQ太郎』特集ですので、早々に売り切れてしまっていました。
『オバケのQ太郎』は、残念ながら表現問題などもあり、あれだけのメジャー作品ながら原作も長らく読めない時代が続きました。テレビアニメにも3回なったのですが、どの作品も現在はDVDなど映像ソフト化されておらず、見ることが出来ません。
それが近年、原作は藤子・F・不二雄全集の刊行に続き、新書判も新たに書店に並ぶようになってきました。しかしアニメのモノクロ版『オバケのQ太郎』や『新オバケのQ太郎』、シンエイ動画版などは再放送もされず、見ることはできません。ただ『新オバケのQ太郎』の全話を録画していた、熱心なファンの方がいたのです。
そのビデオテープを編集部に提供してもらい、各話を見直して起こしたレビューとスタッフリストをまとめた労作が、『NeoUopia 54号』でした。そんな貴重な記事でしたが、特集時はビデオテープが1本だけ見つからず、4話分だけが未見のレビューになっていたのです。
刊行後その1本も出てきたので、改めて全話レビューを掲載し、新たな発掘資料も加えて再編集したのが、本書です。原作の全エピソードリストやグッズ紹介、設定資料などに加え、懐かしいアニメ版第一作の設定資料まで追加掲載されていました。
本放送もそうですが、70年代の子どもの頃に何度も再放映で親しんできた『新オバケのQ太郎』です。ページをめくれば、あの舞台上でQちゃんたちが活躍する愉快なオープニングや、懐かしいQちゃんたちのことを思い出させてくれます。
この貴重な資料を改めてまとめ刊行してくれた、『Neo Utopia』編集部スタッフに感謝です。

『Neo Utopia 54号ReMIX 新オバケのQ太郎ONLY EDITION』
相変わらず店内は、マンガやアニメ、特撮関係の書籍や資料、グッズなどが溢れ、マンガファンにはたまらない空間でした。最近では、テレビドラマや、外国映画のロケにも使われているということで、また注目されることでしょう。
今回も、同店でうれしくなる書籍に出会えました。
藤子不二雄ファンサークルの『Neo Utopia 54号ReMIX 新オバケのQ太郎ONLY EDITION』です。これは2014年8月に出された『Neo Utopia 54号 特集・新オバケのQ太郎』を再編集したものだそうです。
『Neo Utopia』は、藤子不二雄ファンサークルの会報誌です。通常は会員向けなのですが、刷りの関係で多少余分の部数が出ると一般のファン向けにも夢野書店などで委託販売しています。
内容も人形アニメ版『シスコン王子』や、藤子プロ各時代のアシスタント研究などディープな特集が多く、早いうちに完売することも多くありました。この54号も元々人気の高い『新オバケのQ太郎』特集ですので、早々に売り切れてしまっていました。
『オバケのQ太郎』は、残念ながら表現問題などもあり、あれだけのメジャー作品ながら原作も長らく読めない時代が続きました。テレビアニメにも3回なったのですが、どの作品も現在はDVDなど映像ソフト化されておらず、見ることが出来ません。
それが近年、原作は藤子・F・不二雄全集の刊行に続き、新書判も新たに書店に並ぶようになってきました。しかしアニメのモノクロ版『オバケのQ太郎』や『新オバケのQ太郎』、シンエイ動画版などは再放送もされず、見ることはできません。ただ『新オバケのQ太郎』の全話を録画していた、熱心なファンの方がいたのです。
そのビデオテープを編集部に提供してもらい、各話を見直して起こしたレビューとスタッフリストをまとめた労作が、『NeoUopia 54号』でした。そんな貴重な記事でしたが、特集時はビデオテープが1本だけ見つからず、4話分だけが未見のレビューになっていたのです。
刊行後その1本も出てきたので、改めて全話レビューを掲載し、新たな発掘資料も加えて再編集したのが、本書です。原作の全エピソードリストやグッズ紹介、設定資料などに加え、懐かしいアニメ版第一作の設定資料まで追加掲載されていました。
本放送もそうですが、70年代の子どもの頃に何度も再放映で親しんできた『新オバケのQ太郎』です。ページをめくれば、あの舞台上でQちゃんたちが活躍する愉快なオープニングや、懐かしいQちゃんたちのことを思い出させてくれます。
この貴重な資料を改めてまとめ刊行してくれた、『Neo Utopia』編集部スタッフに感謝です。

『Neo Utopia 54号ReMIX 新オバケのQ太郎ONLY EDITION』
- 関連記事