高畑勲さんに感謝
- 2018/04/07
- 11:13
高畑勲さんが、4月5日に82歳で亡くなられたそうです。
高畑さんといえば、宮崎駿さんと並び『火垂るの墓』や『おもいでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『ホーホケキョとなりの山田くん』、『かぐや姫の物語』など、スタジオジブリ作品の監督として有名です。
宮崎駿さんが一般にも知られるようになったきっかけの長編アニメ『風の谷のナウシカ』を、プロデューサーとして全面的にバックアアップした功労者でもあります。
古くからのアニメファンでしたら、『アルプスの少女ハイジ』(ヨハンナ・スピリ/原作)や、『母をたずねて三千里』(エドモンド・デ・アミーチス/原作)、そして『赤毛のアン』(L・M・モンゴメリ/原作)など、高畑さんの手掛けられた日曜夜の名作劇場シリーズを記憶されている人も多いでしょう。
アニメなのに、メインキャラ以外でも存在感のある周囲の人々を丁寧に描き、まるでキャラクターたちが画面のなかにそれぞれの人生を生きているようにも感じさせられました。
高畑さんは元々東映動画のご出身で、宮崎駿さん、大塚康生さんたちと長編作品を作ってこられました。
『ハイジ』の作画監督の小田部羊一さんも参加され、この方々と作られた『パンダコパンダ』と『パンダコパンダ 雨降りサーカス』は、昔から大好きな作品です。
宮崎さんの原案・脚本で、高畑さんが演出された明るく楽しい世界は、見終ったら幸せな気分にさせられる素敵な映画でした。
これはビデオが無い時代でも、各学校の学園祭で上映会が行われていました。『宇宙戦艦ヤマト』や『科学忍者隊ガッチャマン』などが人気の頃でも、『パンダコパンダ』だけは別格で、誰もが好きな作品だったと思います。
後に、あの東映動画長編の中でも異色作の『太陽の王子 ホルスの大冒険』の監督だったことも改めて認識しました。
アニメブームになり創刊された「アニメージュ文庫」で、『「ホルス」の映像表現』という高畑さんによる貴重な解説本が出ると、ここまでアニメーションの表現について理論的に考えていらっしゃったことに、驚かされるとともに感動しました。
何気なく見てしまっている作品でも、これほどまでにつきつめて考えられていることに、アニメファンとしても単なる子ども向けだけじゃない、と改めてプライドを持てたのです。
私は、『パンダコパンダ』以外にも、『(旧)ルパン三世』の後半や『じゃりん子チエ』、『セロ弾きのゴーシュ』などの作品も忘れられません。パパンダはもちろん、『じゃりん子チエ』の小鉄、『ゴーシュ』のネコや子だぬきなど、動物キャラクターたちも個性的で魅力にあふれています。どの作品も、シリアスなドラマとコミカルでファンタジーな部分とのさじ加減が絶妙でした。
これまで素晴らしい名作を送り出してこられた高畑勲さんに、感謝申し上げます。

『パンダコパンダ』の原画
高畑さんといえば、宮崎駿さんと並び『火垂るの墓』や『おもいでぽろぽろ』、『平成狸合戦ぽんぽこ』、『ホーホケキョとなりの山田くん』、『かぐや姫の物語』など、スタジオジブリ作品の監督として有名です。
宮崎駿さんが一般にも知られるようになったきっかけの長編アニメ『風の谷のナウシカ』を、プロデューサーとして全面的にバックアアップした功労者でもあります。
古くからのアニメファンでしたら、『アルプスの少女ハイジ』(ヨハンナ・スピリ/原作)や、『母をたずねて三千里』(エドモンド・デ・アミーチス/原作)、そして『赤毛のアン』(L・M・モンゴメリ/原作)など、高畑さんの手掛けられた日曜夜の名作劇場シリーズを記憶されている人も多いでしょう。
アニメなのに、メインキャラ以外でも存在感のある周囲の人々を丁寧に描き、まるでキャラクターたちが画面のなかにそれぞれの人生を生きているようにも感じさせられました。
高畑さんは元々東映動画のご出身で、宮崎駿さん、大塚康生さんたちと長編作品を作ってこられました。
『ハイジ』の作画監督の小田部羊一さんも参加され、この方々と作られた『パンダコパンダ』と『パンダコパンダ 雨降りサーカス』は、昔から大好きな作品です。
宮崎さんの原案・脚本で、高畑さんが演出された明るく楽しい世界は、見終ったら幸せな気分にさせられる素敵な映画でした。
これはビデオが無い時代でも、各学校の学園祭で上映会が行われていました。『宇宙戦艦ヤマト』や『科学忍者隊ガッチャマン』などが人気の頃でも、『パンダコパンダ』だけは別格で、誰もが好きな作品だったと思います。
後に、あの東映動画長編の中でも異色作の『太陽の王子 ホルスの大冒険』の監督だったことも改めて認識しました。
アニメブームになり創刊された「アニメージュ文庫」で、『「ホルス」の映像表現』という高畑さんによる貴重な解説本が出ると、ここまでアニメーションの表現について理論的に考えていらっしゃったことに、驚かされるとともに感動しました。
何気なく見てしまっている作品でも、これほどまでにつきつめて考えられていることに、アニメファンとしても単なる子ども向けだけじゃない、と改めてプライドを持てたのです。
私は、『パンダコパンダ』以外にも、『(旧)ルパン三世』の後半や『じゃりん子チエ』、『セロ弾きのゴーシュ』などの作品も忘れられません。パパンダはもちろん、『じゃりん子チエ』の小鉄、『ゴーシュ』のネコや子だぬきなど、動物キャラクターたちも個性的で魅力にあふれています。どの作品も、シリアスなドラマとコミカルでファンタジーな部分とのさじ加減が絶妙でした。
これまで素晴らしい名作を送り出してこられた高畑勲さんに、感謝申し上げます。

『パンダコパンダ』の原画