ミニカードの時代 その5
- 2014/09/13
- 10:10
■作品情報に飢えていた頃
アニメブーム以前の1970年の半ばといえは、当然アニメ雑誌も専門のムックなども、まだ出版されていない頃です。
好きなアニメ作品の絵が欲しかったら、市販されていた印刷物は幼児向けの絵本やノート、ぬりえ、主題歌のシングル盤レコードくらいしかありません。
だいたい幼児向けの絵本を書店で買うのにも周囲の目が気になり、かなりの勇気が必要でした。
せっかく購入しても、その殆どがオリジナルのアニメーターの描きおろしではなかったので、どこか違うと思いながらもそれで我慢するしかありません。
まあ、テレビの受像機も今みたいに鮮明ではなかったため、本来のキャラクターの色調が分ったことは嬉しいことでした。
無論家庭用ビデオデッキも、まだまだ一般の家庭にはそれほど普及していない時代です。自分の好きな作品の情報に飢えたアニメファンは、番組をカセットテープに録音したり、作品の絵が欲しいので、カメラで撮影してまで手元に置こうと画面撮りするなど、涙ぐましい努力を重ねていました。
当時は、そんな画面写真だけを集めた同人誌も出されていたくらいです。私もカメラでシャッタースピードを落として、なんとか好きな作品の画面撮りをしようと頑張っていたこともあります。
そのうち映画館でフラッシュをたいてまで撮影しようしたファンが出てきたのには、驚きました。
せっかくテレビの前にカセットテープレコーダーを引っ付けて音声を録音していたのに、母親の「ご飯よ」などの呼びかけが入り、ガックリした人も多かったと思います。
後にテレビ音声録音用のコードが発売されて、ダイレクトにカセットに録音できたり、テレビ音声が入るラジカセが発売されたのでこの問題は解消されました。私自身、今でも当時録音し何回も聞きなおしたカセットは、愛着もあり現在も何本かは捨てずにとってあります。
その後、ビデオやLD、DVDと、あの頃好きだった作品は形を変えて気軽に手に入るようになりましたが、当時、大好きな作品をなんとかして手元に置きたいと、奮闘していた頃が懐かしく思い出されます。(つづく)

当時テレビ画面を撮っていた写真
アニメブーム以前の1970年の半ばといえは、当然アニメ雑誌も専門のムックなども、まだ出版されていない頃です。
好きなアニメ作品の絵が欲しかったら、市販されていた印刷物は幼児向けの絵本やノート、ぬりえ、主題歌のシングル盤レコードくらいしかありません。
だいたい幼児向けの絵本を書店で買うのにも周囲の目が気になり、かなりの勇気が必要でした。
せっかく購入しても、その殆どがオリジナルのアニメーターの描きおろしではなかったので、どこか違うと思いながらもそれで我慢するしかありません。
まあ、テレビの受像機も今みたいに鮮明ではなかったため、本来のキャラクターの色調が分ったことは嬉しいことでした。
無論家庭用ビデオデッキも、まだまだ一般の家庭にはそれほど普及していない時代です。自分の好きな作品の情報に飢えたアニメファンは、番組をカセットテープに録音したり、作品の絵が欲しいので、カメラで撮影してまで手元に置こうと画面撮りするなど、涙ぐましい努力を重ねていました。
当時は、そんな画面写真だけを集めた同人誌も出されていたくらいです。私もカメラでシャッタースピードを落として、なんとか好きな作品の画面撮りをしようと頑張っていたこともあります。
そのうち映画館でフラッシュをたいてまで撮影しようしたファンが出てきたのには、驚きました。
せっかくテレビの前にカセットテープレコーダーを引っ付けて音声を録音していたのに、母親の「ご飯よ」などの呼びかけが入り、ガックリした人も多かったと思います。
後にテレビ音声録音用のコードが発売されて、ダイレクトにカセットに録音できたり、テレビ音声が入るラジカセが発売されたのでこの問題は解消されました。私自身、今でも当時録音し何回も聞きなおしたカセットは、愛着もあり現在も何本かは捨てずにとってあります。
その後、ビデオやLD、DVDと、あの頃好きだった作品は形を変えて気軽に手に入るようになりましたが、当時、大好きな作品をなんとかして手元に置きたいと、奮闘していた頃が懐かしく思い出されます。(つづく)

当時テレビ画面を撮っていた写真
- 関連記事
-
- ミニカードの時代 その7
- ミニカードの時代 その6
- ミニカードの時代 その5
- ミニカードの時代 その4
- ミニカードの時代 その3
- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:ミニカードの時代
- CM:0
- TB:0