富野監督による『機動戦士ガンダム』ラフ設定
- 2018/06/16
- 09:17
隔月刊の『まんだらけZENBU 87号』が、6月に発売されました。
メイン特集のテーマは「船」です。精巧な戦前の戦艦模型や、ブリキ、ポンポン船の玩具など、様々な船が見返しから100ページのボリュームで掲載されています。
モーターボートや旧海軍の戦艦などの未組み立てのプラモデルが大集合したページは、箱絵を見ているだけでも壮観でした。
巻末の表4からは、楳図かずおさんの恐怖マンガ特集です。小学生の頃、楳図さんのサンデーコミックスの作品は、クラスでも大人気でした。貸本屋から女子が借りてきたマンガをみんなで「怖い、怖い」と言いながらもまわし読みしていたのを覚えています。
貸本時代の佐藤プロから刊行された『ねこ目の少女』や『ママが怖い』、『へび少女』などは、状態もよく、それぞれファンでしたらたまらない一品でしょう。
そして、アニメファンには必見のページが、『機動戦士ガンダム』特集です。限定100体や、350体限定の大型フィギュアから、プラモデル、放映時のスポンサーだったクローバーのダイカストモデル、フィギュア、ソフビ人形など、立体ファンにもうれしい記事です。
前号に続き、直筆原画も掲載されています。安彦良和さんの色紙や、2話の修正原画などは、またまた眼福ものでした。
今回特筆すべきは、富野喜幸(現・由悠季)監督による直筆の、ララァ・スン(フファ スン)やエルメスの直筆設定です。
これは、第一作をリアルタイムで見ていた世代としては、たまらない資料です。確か日本サンライズ発行の『機動戦士ガンダム 記録全集』の中でも、富野監督によるピグザムなどの設定は掲載されていました。
当時それらを目にしたとき、監督はゲストメカのデザインまでご自身で考えておられたのか、と驚きました。それとともに、各話のストーリーラインや登場してくるキャラやメカのビジュアルイメージなど、ここまでコントロールしていたからこそ、あの『ガンダム』という作品が出来上がったんだなと納得しました。
今回掲載されたラフ設定画を見て、改めて安彦さんや大河原邦男さん、中村光毅さんなど素晴らしいクリエイターが集っただけでなく、その才能をまとめあげた富野監督の作品への強い意思を改めて感じさせられました。

『まんだらけZENBU』87号(まんだらけ出版部刊)
なお「アニメーション・インタビュー」は、今号は休載です。
メイン特集のテーマは「船」です。精巧な戦前の戦艦模型や、ブリキ、ポンポン船の玩具など、様々な船が見返しから100ページのボリュームで掲載されています。
モーターボートや旧海軍の戦艦などの未組み立てのプラモデルが大集合したページは、箱絵を見ているだけでも壮観でした。
巻末の表4からは、楳図かずおさんの恐怖マンガ特集です。小学生の頃、楳図さんのサンデーコミックスの作品は、クラスでも大人気でした。貸本屋から女子が借りてきたマンガをみんなで「怖い、怖い」と言いながらもまわし読みしていたのを覚えています。
貸本時代の佐藤プロから刊行された『ねこ目の少女』や『ママが怖い』、『へび少女』などは、状態もよく、それぞれファンでしたらたまらない一品でしょう。
そして、アニメファンには必見のページが、『機動戦士ガンダム』特集です。限定100体や、350体限定の大型フィギュアから、プラモデル、放映時のスポンサーだったクローバーのダイカストモデル、フィギュア、ソフビ人形など、立体ファンにもうれしい記事です。
前号に続き、直筆原画も掲載されています。安彦良和さんの色紙や、2話の修正原画などは、またまた眼福ものでした。
今回特筆すべきは、富野喜幸(現・由悠季)監督による直筆の、ララァ・スン(フファ スン)やエルメスの直筆設定です。
これは、第一作をリアルタイムで見ていた世代としては、たまらない資料です。確か日本サンライズ発行の『機動戦士ガンダム 記録全集』の中でも、富野監督によるピグザムなどの設定は掲載されていました。
当時それらを目にしたとき、監督はゲストメカのデザインまでご自身で考えておられたのか、と驚きました。それとともに、各話のストーリーラインや登場してくるキャラやメカのビジュアルイメージなど、ここまでコントロールしていたからこそ、あの『ガンダム』という作品が出来上がったんだなと納得しました。
今回掲載されたラフ設定画を見て、改めて安彦さんや大河原邦男さん、中村光毅さんなど素晴らしいクリエイターが集っただけでなく、その才能をまとめあげた富野監督の作品への強い意思を改めて感じさせられました。

『まんだらけZENBU』87号(まんだらけ出版部刊)
なお「アニメーション・インタビュー」は、今号は休載です。
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