「アニメカラー」を覚えていますか

思い出のアニメグッズ 追記

■アニメカラー

　以前アニメグッズを、いろいろとご紹介しました。４０年前のアニメブーム初期の頃、流行っていたカセットレーベルやラミネートカード、ＤＩＹセルなど、最近ではあまり見なくなったグッズです。

　その中で、セル絵の具の「カラーチャート」も、取り上げました。デジタル彩色となった今では使われなくなったものですが、セルを塗る際のアニメカラーの色見本表となったものです。

　まだ制作現場でセルが使用されていた頃は、各作品に登場するキャラクターやメカニックをこのカラーチャートを元に指定された色で塗られていたのです。

　あの頃は、各地にアニメショップが出来、セル画もアニメショップなどで販売されていました。ただその頃人気を誇っていた『宇宙戦艦ヤマト』や『機動戦士ガンダム』などのセル画は、ほとんど流通せず一般のファンには入手が難しいものでした。

　東映動画の『宇宙海賊キャプテンハーロック』や『銀河鉄道９９９』、『銀河鉄道９９９』などの人気作品もセル画は販売されていましたが、人気キャラクターの良いカットなどは、地方のアニメショップまで回ることはなかったのです。　

　そこできれいに描かれたセル画が欲しかったファンは、ＤＩＹセルを買ったり、自分でトレスして自作していました。そのニーズのため、アニメショップではアニメカラーも販売されていました。
　また自主アニメを制作する人たちも、生セルやアニメカラーを購入し、自分達の作品を撮影していました。

　私は、セル画の塗料が取れてしまった箇所の補修用にも、アニメカラーを使用していました。９０年代に入っても新宿の画材店の世界堂などで、まだアニメカラーは販売されていたことを覚えています。

　最近片付けをしていたら、もう固まってしまい使えないアニメカラーの容器が出てきました。もはや現場でも使われなくなったものです。
　これらを見つけて、今から４０年前好きなアニメ作品のセルを描くために奮闘していた頃を懐かしく思い出しました。


これが出てきたアニメカラーです。
発売元は東映動画でしたので、『長靴をはいた猫』のペロがトレードマークでした。
初期の蓋は黒く、末期は透明に変わりました。


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思い出のアニメグッズ⑮　カラーチャート
２０１５年９月１２日
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