『銀河鉄道999』 祝 放映開始40周年
- 2018/09/15
- 10:40
1978年(昭和53年)9月14日は、テレビアニメ『銀河鉄道999』(原作/松本零士)の放映が開始された日です。今年で、スタートから40周年を迎えました。
思い起こせば、この年の8月には『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が劇場公開され、前年夏の再編集版映画『宇宙戦艦ヤマト』に引き続き、一大ブームを巻き起こしていました。
テレビでも松本作品では、1977年3月に『惑星ロボ ダンガードA』がスタートし、78年3月から『宇宙海賊キャプテンハーロック』、4月には『SF西遊記スタージンガー』も始まっています。
それまでも“テレビまんが”は、人気マンガ家の原作や原案から数々のヒット作が出ていました。虫プロの『鉄腕アトム』から始まった黎明期の手塚作品。そして『サイボーグ009』などのアニメや『仮面ライダー』など特撮系でも大ブームを起こした石森章太郎作品。その後『デビルマン』、『マジンガーZ』から始まった永井豪作品など、時代毎に人気をリードしたマンガ家が存在したのです。
この頃、“SFとロマン”の世界を描いた松本作品の人気は特に絶大でした。『宇宙戦艦ヤマト』劇場公開により爆発的なアニメブームが起き、アニメやマンガは若者層にまで広く認知されることになったのです。
この人気に注目した東映動画は、巨大ロボットもの路線の『UFOロボ グレンダイザー』の後番組として『ダンガードA』で松本さんにキャラクターデザインを依頼します。同枠の後番組の『スタージンガー』も、テロップ上は松本さんの原作でしたがアニメ発のオリジナル企画でした。そんな中『キャプテンハーロック』に続き、原作マンガのあった『銀河鉄道999』がアニメ化されたのです。
当時『週刊少年キング』(少年画報社)に連載されていた『銀河鉄道999』は、特に人気でした。なにせ放映決定前から、セル画に描き起こされたアニメ画集が出版されたくらいです。
アニメスタート当初の荒木伸吾さんによるキャラクターは、メーテルも鉄郎も原作の雰囲気をうまく生かした可愛らしいデザインでした。特に第1話は作画も素晴らしく、これから始まるシリーズのプロローグとして期待も高まりました。その後のエピソードも基本的に原作どおりで、ほぼ一話完結で様々な惑星を旅する話でした。
ただ、シリーズが続くに従って、鉄郎の顔がだんだんひょうたんのように縦長になっていき、当初のかわいらしさが消えてしまったのは残念でした。個人的には、メーテルも鼻筋が長くなる後半のキャラクターより、最初の頃のほうが魅力的だったようにも思います。
ドラマや作画から見れば、翌年公開された劇場版『銀河鉄道999』のほうが評価は高いかもしれません。ですが、淡々と鉄郎たちの旅を追い、彼らと各話に登場する個性的なゲストキャラたちとの交差を描いたテレビシリーズも味わい深いものでした。原作の抒情感を生かしたそれぞれの回には、思い出深いエピソードも多いです。
40周年を迎え、アニメ化を知って一話の放映をわくわくして待っていた頃を懐かしく思い出しました。

テレビシリーズ『銀河鉄道999』 初期の動画と後期の原画
思い起こせば、この年の8月には『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が劇場公開され、前年夏の再編集版映画『宇宙戦艦ヤマト』に引き続き、一大ブームを巻き起こしていました。
テレビでも松本作品では、1977年3月に『惑星ロボ ダンガードA』がスタートし、78年3月から『宇宙海賊キャプテンハーロック』、4月には『SF西遊記スタージンガー』も始まっています。
それまでも“テレビまんが”は、人気マンガ家の原作や原案から数々のヒット作が出ていました。虫プロの『鉄腕アトム』から始まった黎明期の手塚作品。そして『サイボーグ009』などのアニメや『仮面ライダー』など特撮系でも大ブームを起こした石森章太郎作品。その後『デビルマン』、『マジンガーZ』から始まった永井豪作品など、時代毎に人気をリードしたマンガ家が存在したのです。
この頃、“SFとロマン”の世界を描いた松本作品の人気は特に絶大でした。『宇宙戦艦ヤマト』劇場公開により爆発的なアニメブームが起き、アニメやマンガは若者層にまで広く認知されることになったのです。
この人気に注目した東映動画は、巨大ロボットもの路線の『UFOロボ グレンダイザー』の後番組として『ダンガードA』で松本さんにキャラクターデザインを依頼します。同枠の後番組の『スタージンガー』も、テロップ上は松本さんの原作でしたがアニメ発のオリジナル企画でした。そんな中『キャプテンハーロック』に続き、原作マンガのあった『銀河鉄道999』がアニメ化されたのです。
当時『週刊少年キング』(少年画報社)に連載されていた『銀河鉄道999』は、特に人気でした。なにせ放映決定前から、セル画に描き起こされたアニメ画集が出版されたくらいです。
アニメスタート当初の荒木伸吾さんによるキャラクターは、メーテルも鉄郎も原作の雰囲気をうまく生かした可愛らしいデザインでした。特に第1話は作画も素晴らしく、これから始まるシリーズのプロローグとして期待も高まりました。その後のエピソードも基本的に原作どおりで、ほぼ一話完結で様々な惑星を旅する話でした。
ただ、シリーズが続くに従って、鉄郎の顔がだんだんひょうたんのように縦長になっていき、当初のかわいらしさが消えてしまったのは残念でした。個人的には、メーテルも鼻筋が長くなる後半のキャラクターより、最初の頃のほうが魅力的だったようにも思います。
ドラマや作画から見れば、翌年公開された劇場版『銀河鉄道999』のほうが評価は高いかもしれません。ですが、淡々と鉄郎たちの旅を追い、彼らと各話に登場する個性的なゲストキャラたちとの交差を描いたテレビシリーズも味わい深いものでした。原作の抒情感を生かしたそれぞれの回には、思い出深いエピソードも多いです。
40周年を迎え、アニメ化を知って一話の放映をわくわくして待っていた頃を懐かしく思い出しました。

テレビシリーズ『銀河鉄道999』 初期の動画と後期の原画
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