『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』 祝 放映開始40周年
- 2018/10/06
- 09:04
1978年10月1日は、『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』の第1話の放映日です。フジテレビ系の日曜日午後6時から、『一発貫太くん』の終了後、スタートしました。
当時は、それまでタツノコプロを牽引した吉田竜夫さんが亡くなり、『ガッチャマン』や『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』などのリアル路線も制作されず気をもんでいました。
そこに新作のニュースが飛び込んだのです。この当時は、すでに『アニメージュ』などアニメ雑誌も創刊され、アニメファンも事前に知ることができました。
楽しみではありましたが、前作の総監督だった鳥海永行さんが参加されないことを知り、少々不安になったことも事実です。
そもそも第一作で、コンドルのジョーは死んでいると思っていました。ですが『ガッチャマン』にジョーがいないことは考えられませんし、一体どのように復活させるのかは興味もありました。
第1話「総裁Xの逆襲」の放映を、テレビの前でどきどきして待っていたことを覚えています。当時、最初にオープニングを見た時ちょっとした違和感を感じました。
前作に比べると、画面の彩度が上がり全体的に明るい色調になっていたのです。第一作も確かに派手な色彩ではありましたが、どこか落ち着いた雰囲気もあり、コントラストが取れていました。ですが、『ガッチャマンⅡ』では、明るくなりすぎてそれが無くなった感じがしたのです。これは、アニメカラーの会社が、前作で使用した絵の具を作らなくなったため、発色がいいものに変えざるを得なかったと、ずっとのちに当時スタジオを統括しておられた柴田勝さんにうかがいました。
また、キャラクターの描線が細くなったようにも感じました。絵は『ガッチャマン』のリアルなキャラのままで安心しましたが、前作の、ドラマの盛り上がりとともに描かれた太い描線の健たちが魅力的でしたので、ちょっと淡白に思えたのです。
ただ回を重ねるごとに、重要な場面ではメリハリのある描線でジョーや健たちも描かれ、安心したことも覚えています。
ストーリーはベルクカッツェに代わりゲルサドラが登場し、シリーズ後半のパンドラ博士を巻き込んだ悲劇的なエピソードはそれなりに印象的でした。
『ガッチャマンⅡ』になり、健やジョーたち各メンバーのそれぞれのエピソードも増えたのも、特徴でしょう。
確かに、メカニックやそれぞれの武器が玩具的になったり、エピソードも前作にくらべ対象年齢を少々落としたようにも感じました。ですが、あのタツノコ調の絵柄が毎週見ることができたことがうれしかったことを覚えています。現場では、あの絵柄を描けるアニメーターが払底していて大変だったということは、後に知りました。
『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』は、翌年の9月30日まで放映されました。困難な制作状況の中、毎週新作を作り続けてくれたスタッフの皆さんに感謝です。

『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』動画
セル画は当時、タツノコファンクラブの通販や、タツノコショップなどで販売されていました。
当時は、それまでタツノコプロを牽引した吉田竜夫さんが亡くなり、『ガッチャマン』や『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』などのリアル路線も制作されず気をもんでいました。
そこに新作のニュースが飛び込んだのです。この当時は、すでに『アニメージュ』などアニメ雑誌も創刊され、アニメファンも事前に知ることができました。
楽しみではありましたが、前作の総監督だった鳥海永行さんが参加されないことを知り、少々不安になったことも事実です。
そもそも第一作で、コンドルのジョーは死んでいると思っていました。ですが『ガッチャマン』にジョーがいないことは考えられませんし、一体どのように復活させるのかは興味もありました。
第1話「総裁Xの逆襲」の放映を、テレビの前でどきどきして待っていたことを覚えています。当時、最初にオープニングを見た時ちょっとした違和感を感じました。
前作に比べると、画面の彩度が上がり全体的に明るい色調になっていたのです。第一作も確かに派手な色彩ではありましたが、どこか落ち着いた雰囲気もあり、コントラストが取れていました。ですが、『ガッチャマンⅡ』では、明るくなりすぎてそれが無くなった感じがしたのです。これは、アニメカラーの会社が、前作で使用した絵の具を作らなくなったため、発色がいいものに変えざるを得なかったと、ずっとのちに当時スタジオを統括しておられた柴田勝さんにうかがいました。
また、キャラクターの描線が細くなったようにも感じました。絵は『ガッチャマン』のリアルなキャラのままで安心しましたが、前作の、ドラマの盛り上がりとともに描かれた太い描線の健たちが魅力的でしたので、ちょっと淡白に思えたのです。
ただ回を重ねるごとに、重要な場面ではメリハリのある描線でジョーや健たちも描かれ、安心したことも覚えています。
ストーリーはベルクカッツェに代わりゲルサドラが登場し、シリーズ後半のパンドラ博士を巻き込んだ悲劇的なエピソードはそれなりに印象的でした。
『ガッチャマンⅡ』になり、健やジョーたち各メンバーのそれぞれのエピソードも増えたのも、特徴でしょう。
確かに、メカニックやそれぞれの武器が玩具的になったり、エピソードも前作にくらべ対象年齢を少々落としたようにも感じました。ですが、あのタツノコ調の絵柄が毎週見ることができたことがうれしかったことを覚えています。現場では、あの絵柄を描けるアニメーターが払底していて大変だったということは、後に知りました。
『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』は、翌年の9月30日まで放映されました。困難な制作状況の中、毎週新作を作り続けてくれたスタッフの皆さんに感謝です。

『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』動画
セル画は当時、タツノコファンクラブの通販や、タツノコショップなどで販売されていました。
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