リアル店舗を閉じた老舗セル画ショップ
- 2018/10/14
- 08:24
中野ブロードウェイにあった、セル画専門店アニメワールドスターが、9月に閉店していました。
久しぶりにブロードウェイを訪れた際、店舗があった2階スペースのシャッターが閉められていたので知りました。
今後同社はリアル店舗は展開せず、Webや催事イベントなどでの販売になるそうです。
1996年(平成8年)に中野に移転して以来、アニメワールドスターはセル画専門店として、数々の作品のセル画や原画などの資料を販売してくれました。
創業24年ということですから、東伏見での開業は1994年(平成6年)ということでしょう。
開店したことは、当時の個人売買情報誌『クアント』で知りました。初めての訪店時から、新作から旧作まで幅広い作品のセルを扱っており、店頭をのぞくことが楽しみでした。
『しましまとらのしまじろう』や『超くせになりそう』、OVA版『ブラックジャック』などは、セル画だけでなく原画も並んでいたことを覚えています。当時『しまじろう』に興味を持つ人も少なく、岡迫亘弘さんによる修正原画などを見つけては購入していました。
中野では、まんだらけ本店のある3階真ん中の階段横スペースに店舗を構え、出崎統さんの『白鯨伝説』や『サイボーグ クロちゃん』、『はじめの一歩』など話題作の原画も大量に販売していました。
初期の頃はカタログ通販もしており、古い作品の珍しいセル画が掲載される限定カタログを購読するのも楽しみでした。
90年代から2000年代にかけ中野ブロードウェイには、まんだらけ「セル画館」の他、「アニメワールドスター」、「零(ゼロ)」、「コミット」など、それぞれ個性的なセル画販売店がありました。
現在は制作現場のデジタル化で、セル画は姿を消してしまっています。ただヤフオクなどで、旧作でも人気のある作品が出品されると、かなり高騰しているようです。
最近ではネットオークションなど個人売買が活発化し、専門店もその波を受けています。一時期は秋葉原に出店し、ブロードウェイ内にも3店舗を展開していたこともある同店も徐々にその規模を縮小していたようです。
アニメワールドスターが開店した当時は、ヤフオクもまだメジャーなものではありませんでした。大手アニメショップでもセル画などの資料は、アニメブーム時のようには扱っていなかったのです。そんな時代に、セル画の専門店として活動を始めてくれた同店の存在はありがたいものでした。
珍しい旧作のセル画が次々に出てきたのも、誠実な買取の姿勢が信頼されていたからでしょう。
近年は、人気作品や松本零士作品などグッズ開発にも手を広げています。リアル店舗の撤退は寂しいことですが、今後もますます発展していただきたいと思っています。

シャッターの下ろされた元アニメワールドスター店舗

貼られていた閉店のお知らせ
久しぶりにブロードウェイを訪れた際、店舗があった2階スペースのシャッターが閉められていたので知りました。
今後同社はリアル店舗は展開せず、Webや催事イベントなどでの販売になるそうです。
1996年(平成8年)に中野に移転して以来、アニメワールドスターはセル画専門店として、数々の作品のセル画や原画などの資料を販売してくれました。
創業24年ということですから、東伏見での開業は1994年(平成6年)ということでしょう。
開店したことは、当時の個人売買情報誌『クアント』で知りました。初めての訪店時から、新作から旧作まで幅広い作品のセルを扱っており、店頭をのぞくことが楽しみでした。
『しましまとらのしまじろう』や『超くせになりそう』、OVA版『ブラックジャック』などは、セル画だけでなく原画も並んでいたことを覚えています。当時『しまじろう』に興味を持つ人も少なく、岡迫亘弘さんによる修正原画などを見つけては購入していました。
中野では、まんだらけ本店のある3階真ん中の階段横スペースに店舗を構え、出崎統さんの『白鯨伝説』や『サイボーグ クロちゃん』、『はじめの一歩』など話題作の原画も大量に販売していました。
初期の頃はカタログ通販もしており、古い作品の珍しいセル画が掲載される限定カタログを購読するのも楽しみでした。
90年代から2000年代にかけ中野ブロードウェイには、まんだらけ「セル画館」の他、「アニメワールドスター」、「零(ゼロ)」、「コミット」など、それぞれ個性的なセル画販売店がありました。
現在は制作現場のデジタル化で、セル画は姿を消してしまっています。ただヤフオクなどで、旧作でも人気のある作品が出品されると、かなり高騰しているようです。
最近ではネットオークションなど個人売買が活発化し、専門店もその波を受けています。一時期は秋葉原に出店し、ブロードウェイ内にも3店舗を展開していたこともある同店も徐々にその規模を縮小していたようです。
アニメワールドスターが開店した当時は、ヤフオクもまだメジャーなものではありませんでした。大手アニメショップでもセル画などの資料は、アニメブーム時のようには扱っていなかったのです。そんな時代に、セル画の専門店として活動を始めてくれた同店の存在はありがたいものでした。
珍しい旧作のセル画が次々に出てきたのも、誠実な買取の姿勢が信頼されていたからでしょう。
近年は、人気作品や松本零士作品などグッズ開発にも手を広げています。リアル店舗の撤退は寂しいことですが、今後もますます発展していただきたいと思っています。

シャッターの下ろされた元アニメワールドスター店舗

貼られていた閉店のお知らせ
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