ちばてつやさんが『あしたのジョー』を語ったトークイベント
- 2018/10/21
- 10:44
昨日、練馬の練馬文化センターで行われた、ちばてつやさんの手塚治虫文化賞特別賞受賞記念「ちばてつや/マンガとアニメと」というイベントに行ってきました。
これは、「練馬アニメカーニバル2018」という催しの一環でした。デーマが「マンガとアニメと」ということで『あしたのジョー』1話と『あしたのジョー2』の1話と最終話の上映もありました。
会場には、300人ほどの熱心なファンが開演前から詰めかけていました。
始めに、ちばてつやさんとマンガ家でマンガ研究家の、みなもと太郎さん。そして、マンガ家でアニメーターでもあるSUEZENさんの3人が登壇されトークのスタートです。
ちばさんは81歳になられたそうですが、お元気そうなご様子で安心しました。70歳になられるみなもとさんが、18歳の時ちばさんの家を訪ねられ、締め切り前で忙しいのに丁寧に持ち込み原稿を見てもらったというエピソードを披露。
また、ちばさんが『ちかいの魔球』のために、編集さんとキャッチボールをして野球に目覚めた話。そして野球チームを作り、最初の相手として手塚治虫さんの虫プロに試合を申し込みに行った時のエピソードなど、楽しくお話しされました。
今回のテーマが『あしたのジョー』ということで、印象に残るあのラストシーンがどう生まれたかを、ちばさんご自身が記憶をたどりながら詳しく明かしていただけました。
最初に梶原一騎(高森朝雄)さんから届いた原作を、一旦はネームを切り下書きまでされたそうです。それも、のどかに終わるいいラストだったのですが、描いていてどうしても納得出来なくなり、本当はもう一週連載を伸ばそうかとも考えられました。
ただ、掲載誌の『少年マガジン』は、最終回までカウントダウンをして盛り上げていました。また、その表紙のために梶原さんとのツーショットを篠山紀信さんが撮影して先に進行しており、それは無理なことでした。締め切りも過ぎ悩んでいたところ、編集さんに紀子とのデートのシーンを教えられ、ちばさんの頭の中にあのラストがどこからか「降りてきた」のだそうです。
虫プロのアニメ化の際は、手塚さんから「これから行きますから」と電話があり、直に訪ねてこられました。ちょうどちばさんの家の前の道路が工事中で、板切れ一枚しか通していなかったところ、手塚さんがよろめきなから下駄履きで来られたので、よく覚えているそうです。
SUEZENさんからは、『あしたのジョー』の荒々しいタッチは、トレスマシンの導入の成果だったなど、アニメの特徴的なことが披露されました。
貴重なちばさんのお話を聞かせていただけ、アニメ版『あしたのジョー』と『あしたのジョー2』を大画面で見ることが出来、大満足のイベントでした。

開演前のステージ

『あしたのジョー2』第1話の原画 ゴロマキ権堂とウルフの動画
これは、「練馬アニメカーニバル2018」という催しの一環でした。デーマが「マンガとアニメと」ということで『あしたのジョー』1話と『あしたのジョー2』の1話と最終話の上映もありました。
会場には、300人ほどの熱心なファンが開演前から詰めかけていました。
始めに、ちばてつやさんとマンガ家でマンガ研究家の、みなもと太郎さん。そして、マンガ家でアニメーターでもあるSUEZENさんの3人が登壇されトークのスタートです。
ちばさんは81歳になられたそうですが、お元気そうなご様子で安心しました。70歳になられるみなもとさんが、18歳の時ちばさんの家を訪ねられ、締め切り前で忙しいのに丁寧に持ち込み原稿を見てもらったというエピソードを披露。
また、ちばさんが『ちかいの魔球』のために、編集さんとキャッチボールをして野球に目覚めた話。そして野球チームを作り、最初の相手として手塚治虫さんの虫プロに試合を申し込みに行った時のエピソードなど、楽しくお話しされました。
今回のテーマが『あしたのジョー』ということで、印象に残るあのラストシーンがどう生まれたかを、ちばさんご自身が記憶をたどりながら詳しく明かしていただけました。
最初に梶原一騎(高森朝雄)さんから届いた原作を、一旦はネームを切り下書きまでされたそうです。それも、のどかに終わるいいラストだったのですが、描いていてどうしても納得出来なくなり、本当はもう一週連載を伸ばそうかとも考えられました。
ただ、掲載誌の『少年マガジン』は、最終回までカウントダウンをして盛り上げていました。また、その表紙のために梶原さんとのツーショットを篠山紀信さんが撮影して先に進行しており、それは無理なことでした。締め切りも過ぎ悩んでいたところ、編集さんに紀子とのデートのシーンを教えられ、ちばさんの頭の中にあのラストがどこからか「降りてきた」のだそうです。
虫プロのアニメ化の際は、手塚さんから「これから行きますから」と電話があり、直に訪ねてこられました。ちょうどちばさんの家の前の道路が工事中で、板切れ一枚しか通していなかったところ、手塚さんがよろめきなから下駄履きで来られたので、よく覚えているそうです。
SUEZENさんからは、『あしたのジョー』の荒々しいタッチは、トレスマシンの導入の成果だったなど、アニメの特徴的なことが披露されました。
貴重なちばさんのお話を聞かせていただけ、アニメ版『あしたのジョー』と『あしたのジョー2』を大画面で見ることが出来、大満足のイベントでした。

開演前のステージ

『あしたのジョー2』第1話の原画 ゴロマキ権堂とウルフの動画
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