幻となっているアニメ『ピンク・レディー物語』
- 2018/10/31
- 07:08
1978年(昭和53年)10月24日にスタートした、アニメ『ピンク・レディー物語 栄光の天使たち』。著作権の問題からかビデオ化やDVD化もされず、今は見ることができない作品です。
これは言わずと知れた当時絶大な人気の女性デュオ「ピンク・レディー」の半生を描いた、テレビシリーズです。
製作会社は、東映本社と当時ピンク・レディーが所属していたT&Cプロダクションでした。
原案と企画には、『仮面ライダー』や『ジャイアントロボ』など、数々の東映特撮の名作を世に送り出された名プロデューサーの平山亨さん。
チーフディレクターは、『秘密戦隊ゴレンジャー』など実写の監督であり、アニメでは『宇宙大帝ゴッドシグマ』や『百獣王ゴライオン』を手掛けられ、脚本家でもある田口勝彦さん。
キャラクターデザインの原案は、細井雄二さんと聖悠紀さんが前半の幼少期からプロとして活躍するまでを担当されました。後半の芸能界での活躍のストーリーになると、よりご本人たちのイメージに合わせるため、村田四郎さんのキャラクターに変更されています。
作画監督は、玉沢武さんと段野原一郎さん、そして村田四郎さんが担当されていました。
東映本社は制作機能を持っていないため通常、アニメは制作スタジオとの提携で作られます。『超電磁ロボ コン-バトラーV』は、日本サンライズ。『激走!ルーベンカイザー』は、和光プロダクション。また『宇宙大帝ゴッドシグマ』は東京動画(元アカデミー制作)に発注していました。
この『ピンク・レディー物語』は、玉沢動画舎が主力となっていたようです。そして、作画監督として段野原一郎さんが、メインの作画監督に入っておられました。
段野原さんは他に参加された作品も少なく、これまで謎の存在でした。聖さんや細井さんが描かれた原案のアニメキャラクター用のリライトも担当されていたようです。
どうやら、その各話ゲストキャラクター表から見ると、段野原さんは実は森下圭介さんだったようです。森下さんは『キャンディキャンディ』などを手掛け、少女モノも得意とされていました。同時期に東映本社制作の『魔女っ子チックル』にも作画監修として入られていたので、両作品への参加は表向きはマズかったということでしょうか。
どれだけ人気の絶頂期のアイドルでもテレビアニメ化されることなど、米国のジャクソン5や、のちのミニモニ。2004年米国での『ハイ!ハイ!パフィー アミ・ユミ』くらいしかありません。
若くして大スターになったピンク・レディーの歩みを、ドラマチックに描いた珍しい作品です。放映当時も人気で、全35話が放映されました。
できればソフト化などの機会があれば、もう一度改めて見てみたい作品のひとつです。

『ピンク・レディー物語 栄光の天使たち』シリーズ前半の動画と後半のキャラ原案
これは言わずと知れた当時絶大な人気の女性デュオ「ピンク・レディー」の半生を描いた、テレビシリーズです。
製作会社は、東映本社と当時ピンク・レディーが所属していたT&Cプロダクションでした。
原案と企画には、『仮面ライダー』や『ジャイアントロボ』など、数々の東映特撮の名作を世に送り出された名プロデューサーの平山亨さん。
チーフディレクターは、『秘密戦隊ゴレンジャー』など実写の監督であり、アニメでは『宇宙大帝ゴッドシグマ』や『百獣王ゴライオン』を手掛けられ、脚本家でもある田口勝彦さん。
キャラクターデザインの原案は、細井雄二さんと聖悠紀さんが前半の幼少期からプロとして活躍するまでを担当されました。後半の芸能界での活躍のストーリーになると、よりご本人たちのイメージに合わせるため、村田四郎さんのキャラクターに変更されています。
作画監督は、玉沢武さんと段野原一郎さん、そして村田四郎さんが担当されていました。
東映本社は制作機能を持っていないため通常、アニメは制作スタジオとの提携で作られます。『超電磁ロボ コン-バトラーV』は、日本サンライズ。『激走!ルーベンカイザー』は、和光プロダクション。また『宇宙大帝ゴッドシグマ』は東京動画(元アカデミー制作)に発注していました。
この『ピンク・レディー物語』は、玉沢動画舎が主力となっていたようです。そして、作画監督として段野原一郎さんが、メインの作画監督に入っておられました。
段野原さんは他に参加された作品も少なく、これまで謎の存在でした。聖さんや細井さんが描かれた原案のアニメキャラクター用のリライトも担当されていたようです。
どうやら、その各話ゲストキャラクター表から見ると、段野原さんは実は森下圭介さんだったようです。森下さんは『キャンディキャンディ』などを手掛け、少女モノも得意とされていました。同時期に東映本社制作の『魔女っ子チックル』にも作画監修として入られていたので、両作品への参加は表向きはマズかったということでしょうか。
どれだけ人気の絶頂期のアイドルでもテレビアニメ化されることなど、米国のジャクソン5や、のちのミニモニ。2004年米国での『ハイ!ハイ!パフィー アミ・ユミ』くらいしかありません。
若くして大スターになったピンク・レディーの歩みを、ドラマチックに描いた珍しい作品です。放映当時も人気で、全35話が放映されました。
できればソフト化などの機会があれば、もう一度改めて見てみたい作品のひとつです。

『ピンク・レディー物語 栄光の天使たち』シリーズ前半の動画と後半のキャラ原案
- 関連記事
-
- 『キャプテンフューチャー』 祝放映開始40周年
- アニメブーム時のリメイク作品
- 幻となっているアニメ『ピンク・レディー物語』
- 『宇宙戦艦ヤマト2』 祝 放映開始40周年
- 木村圭市郎さんに感謝