藤田淑子さんに感謝
- 2019/01/12
- 07:57
『一休さん』でおなじみの藤田淑子さんが、昨年12月28日に亡くなられました。
藤田さんは、1950年(昭和25年)中国の大連市生まれで、6歳から子役として活躍されました。現在の中国の建国は1949年ですから、ご両親もまだ大陸内での内戦を経験されていらっしゃるでしょう。帰国するまでは、いろいろとご苦労もあったことだと思います。
10歳のころは、1960年(昭和30年)の『少年ジェット』にも、出演されていたそうです。その後、女優、声優、そして歌手として活躍の場を拡げていらっしゃいました。
アニメでは、1965年(昭和40年)の『怪盗プライド』の妖精、ハニーや、『遊星少年パピイ』のパピイ、1966年の『遊星仮面』のピーターを覚えている方も多いでしょう。また、優しく歌い上げた『ムーミン』の主題歌も忘れられません。主題歌では、パンチの効いた『どろろ』もありました。
アニメファンには、なんといっても『長靴をはいた猫』のピエールは外せません。最初の気弱な姿から、ペロの影響で徐々にしっかりしていく様子には、子ども心にわくわくしたものです。
そして、1975年(昭和50年)から始まった『一休さん』では、一休さんを演じられます。
こちらは1982年まで放映され、7年もの間、凛としたなかにも愛嬌のある声をお茶の間に届けてくれました。エンディングの一休さんが歌っているような『ははうえさま』は、歌手であり声優であった藤田さんならではの名曲です。
また、1980年に始まった『がんばれ元気』では、堀口元気のけなげで真っ直ぐな子ども時代が、絵とマッチしていて今も印象に残っています。
少年役でいえば、『パタリロ!』の艶かしくもチャーミングなマライヒ、『ベムベムハンター こてんぐテン丸』のクロとの掛け合いの楽しいズッコケヒーロー・テン丸。『愛の学校クオレ物語』でのまっすぐな少年エンリコも印象的です。
1987年から始まる藤子・F・不二雄さんの『キテレツ大百科』は、1996年まで8年間のロングシリーズとなり、ファンにとってはもう藤田さん=キテレツ君そのものでした。
『キャッツ・アイ』では、来生泪も演じられました。三姉妹の長姉で理知的な泪も魅力的で、一休さんと同じ方が演じていらっしゃるとは、信じられないくらいでした。
1982年に放映された『スペースコブラ』のロイヤル三姉妹の長姉・ジェーン役も大人の女性でした。
凛々しくもはかない宿命を持ったヒロイン役では、1985年の『北斗の拳』のマミヤも忘れてはいけないでしょう。ケンシロウに魅かれつつも、孤高を貫こうとする儚げな姿は印象的でした。
そのほか、1984年の国際映画社最後の作品となった『ふたり鷹』では、肝っ玉の据わった色っぽい母・沢渡緋沙子役も演じていらっしゃいます。また、洋画でも幅広い役を吹き替えてこられました。
これまで数々の印象に残るキャラクターを演じてくださった藤田淑子さんに、心より感謝いたします。

藤田さんが演じられた『キテレツ大百科』キテレツ、『パタリロ!』マライヒ、
『一休さん』一休さん、『キャッツ・アイ』来生泪
藤田さんは、1950年(昭和25年)中国の大連市生まれで、6歳から子役として活躍されました。現在の中国の建国は1949年ですから、ご両親もまだ大陸内での内戦を経験されていらっしゃるでしょう。帰国するまでは、いろいろとご苦労もあったことだと思います。
10歳のころは、1960年(昭和30年)の『少年ジェット』にも、出演されていたそうです。その後、女優、声優、そして歌手として活躍の場を拡げていらっしゃいました。
アニメでは、1965年(昭和40年)の『怪盗プライド』の妖精、ハニーや、『遊星少年パピイ』のパピイ、1966年の『遊星仮面』のピーターを覚えている方も多いでしょう。また、優しく歌い上げた『ムーミン』の主題歌も忘れられません。主題歌では、パンチの効いた『どろろ』もありました。
アニメファンには、なんといっても『長靴をはいた猫』のピエールは外せません。最初の気弱な姿から、ペロの影響で徐々にしっかりしていく様子には、子ども心にわくわくしたものです。
そして、1975年(昭和50年)から始まった『一休さん』では、一休さんを演じられます。
こちらは1982年まで放映され、7年もの間、凛としたなかにも愛嬌のある声をお茶の間に届けてくれました。エンディングの一休さんが歌っているような『ははうえさま』は、歌手であり声優であった藤田さんならではの名曲です。
また、1980年に始まった『がんばれ元気』では、堀口元気のけなげで真っ直ぐな子ども時代が、絵とマッチしていて今も印象に残っています。
少年役でいえば、『パタリロ!』の艶かしくもチャーミングなマライヒ、『ベムベムハンター こてんぐテン丸』のクロとの掛け合いの楽しいズッコケヒーロー・テン丸。『愛の学校クオレ物語』でのまっすぐな少年エンリコも印象的です。
1987年から始まる藤子・F・不二雄さんの『キテレツ大百科』は、1996年まで8年間のロングシリーズとなり、ファンにとってはもう藤田さん=キテレツ君そのものでした。
『キャッツ・アイ』では、来生泪も演じられました。三姉妹の長姉で理知的な泪も魅力的で、一休さんと同じ方が演じていらっしゃるとは、信じられないくらいでした。
1982年に放映された『スペースコブラ』のロイヤル三姉妹の長姉・ジェーン役も大人の女性でした。
凛々しくもはかない宿命を持ったヒロイン役では、1985年の『北斗の拳』のマミヤも忘れてはいけないでしょう。ケンシロウに魅かれつつも、孤高を貫こうとする儚げな姿は印象的でした。
そのほか、1984年の国際映画社最後の作品となった『ふたり鷹』では、肝っ玉の据わった色っぽい母・沢渡緋沙子役も演じていらっしゃいます。また、洋画でも幅広い役を吹き替えてこられました。
これまで数々の印象に残るキャラクターを演じてくださった藤田淑子さんに、心より感謝いたします。

藤田さんが演じられた『キテレツ大百科』キテレツ、『パタリロ!』マライヒ、
『一休さん』一休さん、『キャッツ・アイ』来生泪