2019年、放送50周年を迎えるテレビアニメ作品②
- 2019/01/13
- 09:19
1969年(昭和44年)の4月1日からTBS系で始まったのは、藤子不二雄さんのアニメ化第4弾になる『ウメ星デンカ』です。
子ども心にも楽しい作品だったのですが、『オバケのQ太郎』、『パーマン』、『怪物くん』と続いてきた藤子アニメ路線も、この作品でひとまず休止となりました。
翌2日から、フジテレビ系で放映開始されたのはタツノコプロの『紅三四郎』でした。
荒々しい格闘シーンと、リアルな劇画タッチは、当時革新的でした。この作品から、同社でもハンドトレスと平行してトレスマシンも使用され、原画のタッチをそのまま再現する表現は効果的となりました。
4日には、赤塚不二夫さん原作の『もーれつア太郎』がNET系でスタートします。『ひみつのアッコちゃん』と同じ東映動画の制作ですが、こちらは主人公のア太郎たちよりも、原作同様ニャロメやケムンパスたちが人気でした。高畑勲さんや宮崎駿さんたちも、参加されていたそうです。
4月6日からは、大人の雰囲気だった白土三平さん原作の『忍風カムイ外伝』がフジテレビ系で始まります。日曜夕方6時半からという現在では『サザエさん』でおなじみの時間帯に、時代もので抜忍というハードな世界を描く作品は、やはり視聴率的には厳しかったようです。ただ、迫力ある殺陣のシーンやキャラクターの魅力もあり、今も人気の高い作品となっています。
同じ6日に、もう一本フジテレビ系でスタートした時代ものアニメがありました。手塚治虫原作で虫プロの『どろろ』です。パイロットフィルムはカラーでしたが、作品世界にはモノクロが合うということで、白黒で制作されました。
北野英明さんが手掛けられたキャラクターは原作をより劇画調にして、大人っぽくなっていました。悲劇の運命を背負った百鬼丸にはぴったりのイメージで、物語世界に合っていました。
9月29日から5分のオビ番組としてスタートしたのは、本宮ひろ志さんの原作で『週刊少年ジャンプ』の人気連載だった『男一匹ガキ大将』です。『夕焼け番長』を手掛けた東京テレビ動画の2作目にあたります。
こちらはやはり外注中心でしたので、田中英二さんのタマプロ、坂本三郎さんのグループなどが、ローテーションを担っていました。
長編の原作を5分ずつで放映されるのにはブツ切りの感じもしたのですが、富山敬さん演じる万吉は、はまっていました。(つづく)

『男一匹ガキ大将』設定
アニメの万吉も格好よかったです。
子ども心にも楽しい作品だったのですが、『オバケのQ太郎』、『パーマン』、『怪物くん』と続いてきた藤子アニメ路線も、この作品でひとまず休止となりました。
翌2日から、フジテレビ系で放映開始されたのはタツノコプロの『紅三四郎』でした。
荒々しい格闘シーンと、リアルな劇画タッチは、当時革新的でした。この作品から、同社でもハンドトレスと平行してトレスマシンも使用され、原画のタッチをそのまま再現する表現は効果的となりました。
4日には、赤塚不二夫さん原作の『もーれつア太郎』がNET系でスタートします。『ひみつのアッコちゃん』と同じ東映動画の制作ですが、こちらは主人公のア太郎たちよりも、原作同様ニャロメやケムンパスたちが人気でした。高畑勲さんや宮崎駿さんたちも、参加されていたそうです。
4月6日からは、大人の雰囲気だった白土三平さん原作の『忍風カムイ外伝』がフジテレビ系で始まります。日曜夕方6時半からという現在では『サザエさん』でおなじみの時間帯に、時代もので抜忍というハードな世界を描く作品は、やはり視聴率的には厳しかったようです。ただ、迫力ある殺陣のシーンやキャラクターの魅力もあり、今も人気の高い作品となっています。
同じ6日に、もう一本フジテレビ系でスタートした時代ものアニメがありました。手塚治虫原作で虫プロの『どろろ』です。パイロットフィルムはカラーでしたが、作品世界にはモノクロが合うということで、白黒で制作されました。
北野英明さんが手掛けられたキャラクターは原作をより劇画調にして、大人っぽくなっていました。悲劇の運命を背負った百鬼丸にはぴったりのイメージで、物語世界に合っていました。
9月29日から5分のオビ番組としてスタートしたのは、本宮ひろ志さんの原作で『週刊少年ジャンプ』の人気連載だった『男一匹ガキ大将』です。『夕焼け番長』を手掛けた東京テレビ動画の2作目にあたります。
こちらはやはり外注中心でしたので、田中英二さんのタマプロ、坂本三郎さんのグループなどが、ローテーションを担っていました。
長編の原作を5分ずつで放映されるのにはブツ切りの感じもしたのですが、富山敬さん演じる万吉は、はまっていました。(つづく)

『男一匹ガキ大将』設定
アニメの万吉も格好よかったです。
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