映画『サイドマン スターを輝かせた男たち』
- 2019/02/11
- 09:46
映画『サイドマン スターを輝かせた男たち』を上映期間終了前に観てきました。これは昨年12月より新宿のK’Sシネマで公開されていた、ドキュメンタリー映画です。
取り上げられたのは、3人のブルースミュージシャン。パイントップ・パーキースとウィリー“ビック・アイズ”スミス、そして、ヒューバート・サムリンです。
ピアニストのパイントップ・パーキースとドラマーのウィリー“ビック・アイズ”スミスは、マディ・ウォーターズのバンド。そして、ヒューバート・サムリンは、ハウリン・ウルフのバンドのギタリストとして、活躍した凄腕ミュージシャンです。
マディ・ウォーターズとハウリン・ウルフと言えば、シカゴブルースを代表するミュージシャンでっした。
南部から出てきて、アンプリファイドされた(アンプを通した)彼らの重厚なバンドサウンドは、まず海を渡ったイギリスの若者たちに熱狂的に受け入れられました。
ローリング・ストーンズがハウリン・ウルフの『リトル・レッド・ルースター』をカバーし全英TOP1になり、またイギリスに渡ったジミ・ヘンドリックスもハウリン・ウルフの『キリング・フロア』を演奏したことで、本国である米国の若者たちも彼らの存在に気づかされたのです。
マディ・ウォーターズは英国で、アルバム『ファーザー・アンド・サンズ』を録音しています。ハウリン・ウルフもイギリスに招かれ、エリック・クラプトンや、スティーブ・ウィンウッドらとセッションを録音しています。彼らのサウンドが、ロックに多大な影響を与えました。
そんな、マディを支えた、パイントップ・パーキンス、そして、ウィリー“ビック・アイズ”スミスのプレイは、1960年の『アット・ニューポート』や、1977年、ジョニー・ウィンターのプロデュースの『ハード・アゲイン』でもおなじみでした。
また、ハウリング・ウルフのバンドでおなじみのカッコいいギターが、ヒューバート・サムリンでした。バンドでは、ミュージシャンが入れ替わることは多々ありますが、彼は、ずっとハウリン・ウルフのバンドでキャリアを続けていました。
なぜそこまで深い付き合いだったのかは、これまで不思議でした。まだ10代のヒューバートが、地元のジュークジョイント(安酒場)に演奏に来たハウリン・ウルフとの奇跡的な出会いから、その付き合いが始まったことを初めて知りました。
映画の回想シーンはイラストで紙芝居のように語られますが、それがかえって味があって印象的でした。
マディとハウリン・ウルフの死後はブルースも下火になり、3人とも苦労の日々を送ることになります。ただ、最後にグラミー賞という晴れの舞台などでスポットを浴びたことは、本当によかったと思いました。
アニメもそうですが、作品は決して一人のスターだけで成り立つものではありません。彼らのようなスポットの当たらない敏腕サイドマンの存在に気づかされ、改めて感謝の気持ちを強くしました。

『サイドマン スターを輝かせた男たち』チラシ
パンフレットが制作されていなかったのは、残念です。
取り上げられたのは、3人のブルースミュージシャン。パイントップ・パーキースとウィリー“ビック・アイズ”スミス、そして、ヒューバート・サムリンです。
ピアニストのパイントップ・パーキースとドラマーのウィリー“ビック・アイズ”スミスは、マディ・ウォーターズのバンド。そして、ヒューバート・サムリンは、ハウリン・ウルフのバンドのギタリストとして、活躍した凄腕ミュージシャンです。
マディ・ウォーターズとハウリン・ウルフと言えば、シカゴブルースを代表するミュージシャンでっした。
南部から出てきて、アンプリファイドされた(アンプを通した)彼らの重厚なバンドサウンドは、まず海を渡ったイギリスの若者たちに熱狂的に受け入れられました。
ローリング・ストーンズがハウリン・ウルフの『リトル・レッド・ルースター』をカバーし全英TOP1になり、またイギリスに渡ったジミ・ヘンドリックスもハウリン・ウルフの『キリング・フロア』を演奏したことで、本国である米国の若者たちも彼らの存在に気づかされたのです。
マディ・ウォーターズは英国で、アルバム『ファーザー・アンド・サンズ』を録音しています。ハウリン・ウルフもイギリスに招かれ、エリック・クラプトンや、スティーブ・ウィンウッドらとセッションを録音しています。彼らのサウンドが、ロックに多大な影響を与えました。
そんな、マディを支えた、パイントップ・パーキンス、そして、ウィリー“ビック・アイズ”スミスのプレイは、1960年の『アット・ニューポート』や、1977年、ジョニー・ウィンターのプロデュースの『ハード・アゲイン』でもおなじみでした。
また、ハウリング・ウルフのバンドでおなじみのカッコいいギターが、ヒューバート・サムリンでした。バンドでは、ミュージシャンが入れ替わることは多々ありますが、彼は、ずっとハウリン・ウルフのバンドでキャリアを続けていました。
なぜそこまで深い付き合いだったのかは、これまで不思議でした。まだ10代のヒューバートが、地元のジュークジョイント(安酒場)に演奏に来たハウリン・ウルフとの奇跡的な出会いから、その付き合いが始まったことを初めて知りました。
映画の回想シーンはイラストで紙芝居のように語られますが、それがかえって味があって印象的でした。
マディとハウリン・ウルフの死後はブルースも下火になり、3人とも苦労の日々を送ることになります。ただ、最後にグラミー賞という晴れの舞台などでスポットを浴びたことは、本当によかったと思いました。
アニメもそうですが、作品は決して一人のスターだけで成り立つものではありません。彼らのようなスポットの当たらない敏腕サイドマンの存在に気づかされ、改めて感謝の気持ちを強くしました。

『サイドマン スターを輝かせた男たち』チラシ
パンフレットが制作されていなかったのは、残念です。
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