アニメファンの大先輩、上梨一也さん その2
- 2014/10/18
- 08:49
念願の虫プロに入社した上梨さんでしたが、『鉄腕アトム』の進行時代は昼夜問わず死ぬほどの多忙を極めました。ですが、なによりも手塚治虫さんのもとでアニメーションを作ることが出来る喜びの方が大きかったそうです。
そして虫プロの社運を賭けた『ジャングル大帝』の制作が決定すると、晴れてアニメーターとして、『ジャングル大帝』班に参加できることになりました。
そこで出会った同世代の金山明博さん、荒木伸吾さんとも映画好きということでも気が合い、以降ずっと交遊を続けていらっしゃました。
私は、上梨一也さんとは金山さんの個展で初めてお目にかかりました。普段はとても温和でおとなしい方なのですが、お好きな映画やアニメーションのことが話題になると、それが一転してとても情熱的に語られるのです。本当にアニメーションが大好きでいらっしゃることがよく分りました。
なかでも、ウォルト・ディズニ-作品が特にお好きなようで、公開されると何度もご覧になられたようです。まだまだ情報も少なくネットも存在しなかった時代、好きなアニメーションの情報に渇望し、映画雑誌などでもアニメの記事を探しては読んでおられました。森卓也さんの『映画評論』の連載記事なども、大事に切り抜いてとっておられました。
ずっと以前、まんだらけで海外のアニメーションの資料を集めたスクラップブックや、日本のアニメーション資料のスクラップブックが売られたことがありました。
ディズニーやUPA、ボサストウなどの日本での紹介記事のスクラップや、東映動画の『白蛇伝』やおとぎプロの『ふくすけ』など公開当時の貴重な記事がそれぞれまとめられていたのです。このスクラップは、どうしても欲しくてなんとか落札できたのですが、偶然にもこれらは上梨さんが家の中を片付ける際に手放したことが後に分りました。
上梨さんも、それが私の手に渡っていたことを驚き、とても喜んでくださいました。そしてそれ以降、より深くお付き合いいただけるようになりました。(続く)

上梨さんのスクラップブックより 当時の貴重な記事ばかりです
そして虫プロの社運を賭けた『ジャングル大帝』の制作が決定すると、晴れてアニメーターとして、『ジャングル大帝』班に参加できることになりました。
そこで出会った同世代の金山明博さん、荒木伸吾さんとも映画好きということでも気が合い、以降ずっと交遊を続けていらっしゃました。
私は、上梨一也さんとは金山さんの個展で初めてお目にかかりました。普段はとても温和でおとなしい方なのですが、お好きな映画やアニメーションのことが話題になると、それが一転してとても情熱的に語られるのです。本当にアニメーションが大好きでいらっしゃることがよく分りました。
なかでも、ウォルト・ディズニ-作品が特にお好きなようで、公開されると何度もご覧になられたようです。まだまだ情報も少なくネットも存在しなかった時代、好きなアニメーションの情報に渇望し、映画雑誌などでもアニメの記事を探しては読んでおられました。森卓也さんの『映画評論』の連載記事なども、大事に切り抜いてとっておられました。
ずっと以前、まんだらけで海外のアニメーションの資料を集めたスクラップブックや、日本のアニメーション資料のスクラップブックが売られたことがありました。
ディズニーやUPA、ボサストウなどの日本での紹介記事のスクラップや、東映動画の『白蛇伝』やおとぎプロの『ふくすけ』など公開当時の貴重な記事がそれぞれまとめられていたのです。このスクラップは、どうしても欲しくてなんとか落札できたのですが、偶然にもこれらは上梨さんが家の中を片付ける際に手放したことが後に分りました。
上梨さんも、それが私の手に渡っていたことを驚き、とても喜んでくださいました。そしてそれ以降、より深くお付き合いいただけるようになりました。(続く)

上梨さんのスクラップブックより 当時の貴重な記事ばかりです
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